男 (新潮文庫)

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著者 : 柳美里
  • 新潮社 (2002年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101229232

男 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いろいろな見方について、参考になりました

  • 冷静に体の部分を感じて、自身の性体験・恋愛体験を綴ってある。客観的な視点もいい。ドストエフスキーの引用、ポルノ小説となるはずの断片など、工夫もあり、成功したかどうかは別にし、熱意が伝わる。

  • 柳さんの男遍歴と、ショートなポルノ小説(?)の断片で相成るこの作品は興味深かったです。柳さんがメディアで騒がれた当時のことは良く知らないのですが、騒がれる理由がなんとなく分かります。

  • 目、耳、爪、尻…など身体のある部位を表題にして、それにまつわる恋愛のエピソードを語る。節々で語り手の作家(もちろん柳美里その人自身なのであるが)は、依頼されたポルノ小説の構想をノートに綴るのだが、なかなかうまくいかない。
    「男の人の身体のどこに魅力を感じるか」という単純なレベルならば、私も友人と議論した経験が何度かある。お尻、ふくらはぎ、ひげ、というのがよくある答えだ。しかし私の場合、このどれでもなく断然“唇”である。
    まあそんなことはどうでもいいとして、本書で語られる作者の恋愛遍歴からは、一つ一つの恋に対してあまりにも全身全霊を傾ける姿が浮かび上がる。ものすごい精神の消耗を感じる。

  • 後から気づくと体の18のパーツに分かれた章になっている。
    どこまでがホントでどこから虚構なのか、全部ホントのことなのか、などと考えてしまう。作家の生い立ちや考え方を知るには、いろいろとさらけ出してくれているので、よくわかる。

  • 神髄。

  • 柳美里については話題として知っていたが、エッセイを読むのは初めて。
    これがノンフィクションの自叙伝というのなら、柳美里という女性は、なんと愛のない時間を長く生きてきたのだろうと、可哀想に思う。特にこの作品は、「男と自分」つまりセックスについて多くを語っているのだが、柳は身体だけを使ったセックスしか知らないのではないかと、胸が痛くなる。

    結局何が言いたいのかは最後まで分からず仕舞いで、柳の他の作品も読みたいかと問われれば、間をおいて「いいえ」と返答するだろうなと感じた。

  • 最初はすごく違和感があって、ありがちだなって思ったけど、読んでいるうちにこの人の感情の激しさに驚かされるばかりだった。
    世の中に冷めているだけかと思ったら、全然そうではなく、周りに男の人は沢山いても好きな人に真剣に思ってもらえないつらさや、勘違いされるような様子が描かれていて、共感してしまった。
    ”書く”ってことのために好きな人と別れたり、って気持ちはこういう種類の人にしか分からないことだろうな、と思う。

  •  初めての柳美里作品。
    有名どこだし、挑戦してみようと思って。

    面白くなかった!
    エッセイとしても、小説としても、エロ本としても。
    こんな文章じゃ、濡れねーっての。

  • 精神から身体全体が、その作家の書く文章の中に取り込まれていく。
    読むたびにそんな感覚になる作家が柳美里です。
    この作品は、目、耳、つめなど身体の各部位の名称を表題とする18の断章。
    主人公はポルノ小説を書こうとする作家の日常と、ノートに書かれた小説の断片が効果的に絡んで作品となっています。
    主人公の作家は柳自身。
    章題の身体の各部位にまつわる、彼女の男性経験が語られています。
    彼女が寺山修司の「セックスは『末梢神経の摩擦に過ぎない』」という言葉を引用して、「快感は脳で感じるもの」と断じ「セックスは完全に脳の行為である」としていました。
    以前関係を持った男性の中で、同じような事を言った人がいまいました。
    その言葉を聴いて、引用されていた寺山修司の言葉を思い出しました。
    男性ではないので、確認する術を持たないのだけれど、相手に愛情や興味がなければ、セックスもただの処理になってしまう感覚は分かります。でも逆に、心は求めていなくても、自己防衛の本能から身体が反応する感覚も分かるのです。
    柳が断言するように、脳の行為とまではきっと一生かかっても分からないような気がします。

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