魂 (新潮文庫)

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著者 : 柳美里
  • 新潮社 (2003年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101229263

魂 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 福田和也氏の解説と重複する処があるが、前作『命』が外部への烈しい“祈り”に対し、『魂』はタイトルの通り、柳さんと東さん、丈陽の内面で静かに進行する“癌”のようなものだという印象を強く受けた。かといって起伏が無いわけではない。寧ろ闘病が深刻化するにつれ強く烈しくなってゆく“生”への執着が折りに触れて鋭く突出し、書き手のみならず読み手まで疵つけていく。
    丈陽の初宮参りのシーンが私の頭に色濃く残っている。写真を眺めている様に、丸親子亀の掛け着を着た丈陽と、丈陽を抱いた柳さんのおかあさん、そして和服に身を包んだ柳さんの姿が瞼に浮かんだ。それほど緻密に画かれた宮参りの情景と、対して、日本文化である和服を「他国の民族衣装」であるとしか認識するしかない書き手の苦しみは、日本でうまれ育ち、何の疑いもなく生きている日本人の私には一生をかけても理解し得ない。
    他人の経験したくるしみを、理解する、理解できる、とたやすく言える人間を、私は心底から疑ってしまう。考えることはできたとして、理解することなどできる筈がないのだ。それは日本人同士であっても同じだ。
    残りの二作で柳さんがどう考え、行動していくのか、ページを開くことに勇気は要るが気になってしまう。

  • もう、それこそ心身を削り尽くすような、柳さんと東さんと産まれたばかりの丈陽くんとの壮絶な生活です。

    ここまで生にこだわらなければ生き抜くことは、できないのか。
    ここに至るまで、他に方法はなかったのか、考えても仕方ないのかもしれませんが、考えずにはいられませんでした。

    東さんの命は、そうして尽きていきます。

  • 命<魂。
    夢中になって、読みました。

  • 最期までガンと戦い抜く姿勢の東由多加と、それを支える一児の母柳美里、3人を取り巻く誠実な友人・知人・家族。生き方を考えさせられる作品でした。

  • 丈陽と東由多加と三人の話
    重いです。

  • 読み進めるのが、苦しくて痛くて辛い。重い。

  • 2001年9月 読了

  • 05/02/17

  • もしあたしがガンとわかったら、もし近親者がそうだったら?生と死を少し身近に感じます。

  • 命四部作〈第2幕〉

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