コールドゲーム (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3903
感想 : 464
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230313

感想・レビュー・書評

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  • 確かに青春ミステリ。後半は一気読み。
    でもイジメはアカン。

  • 中学のイジメがきっかけとなって、事件が起きる。
    初めましての作家さんだったので、読むのにちょっと苦戦。
    最近スラスラいっていたので、時間かかっちゃいました。
    中学の出来事の精算ってなかなか出来ないもの。まだ高校生だからか登場人物のやりとりが子どもっぽくてやきもきする。
    続けて違う作品も読んでみようと思います。

  • 自分をいじめていた中学時代の同級生に対する復讐劇。
    クラスメートひとりに対して1冊のノートを作り、現在の状況と復讐方法をしたためるとは....。
    異常さを感じるとともに、心身の傷の深さも感じた。

    両親の気持ちもよく分かる。
    よく分かるが、その残虐さに多少クラスメートに同情する部分も。
    スカッとするような復讐劇とはいかず、読後は何とも言えない重苦しさが残った。

  • 思ったより普通に終わりました。
    猟奇なのか青春なのか、どっちかにもう少し傾斜をつけた方が、、

  • 「神様からひと言」の解説で、萩原浩さんがユーモア作品以外にサイコサスペンスも書いている、と紹介されていたのがずっと気になっていたので、ついにトライ。

    ユーモア作家だと思い込んでいた萩原さんはどんなサイコサスペンスを描くんだろうと興味津々で読み始める。

    いじめをテーマにしたホラー要素が色濃いサイコサスペンスだけど、軽妙な文章と個性的なキャラクター、飽きさせない展開に最後まで引き込まれて読ませてもらえた。

    また、「いろいろあるけれど、それでも生きていくこと」という萩原浩さん作品の根底に共通しているメッセージも汲み取ることができた。

    けど、やっぱり私はサイコサスペンス系は苦手だわ。

    P459
    自分を救えるのは自分だけだ

  • 3分の2くらいまではゆるーっとした感じで、最後ジェットコースター
    そこがまた怖い!ハラハラ!
    でもリアルにも起こりそうな出来事だなぁとか、いろいろ思うところはあるなぁとかそんな感じでした。おもしろかった。

  • 中学の頃にいじめられたことをきっかけに

    後に復讐劇へと変わっていくストーリー。

    思春期らしい独特の世界で懐かしいような

    甘酸っぱいような思いがしました。

    男子のいじめと女子のいじめは多少違いがあるものの、

    いじめという陰湿なものには変わりなく、

    それを題材にしてミステリーのようになっていたのが

    とても読みやすかったです。

    突然復讐が始まったと気が付いた時から

    クラスメイトが徐々に何者かに襲われいくというのが

    スリル感がありました。

    けれどそれははっきりとした姿形を見たわけでもなく、

    恐怖のあまりに偶像化されてこんな大きなことに

    なってしまったのかと思いました。

    このストーリーと似たような湊かなえさんの「リバース」を

    思い出しましたが、それとは結末が全然違い意外な展開でした。



    いじめている側はいじめたことを覚えていることは少ないけれど、

    いじめられている側はけっしていじめられたことを忘れることはない

    ということがこの作品では浮彫りされているかと思います。



    いじめられた側の生徒の気持ちを思うと

    同情する気持ちが湧きます、

    そしてその両親の気持ちのことも考えると

    この作品のような気持ちになるかもしれないです。

    けれどここまでに至るのは少し行き過ぎてしまったので、

    こうなる前にせめて中学時代に何か解決をするべきだったのかと

    思ってしまいました。



    いじめというテーマを持ちながら、主人公の野球に対しての熱心さ、

    高校生らしい青臭さ、少年ぽさなどが所々に見られて

    青春の一ページを切り取ったような作品でした。

  • 面白かったー!
    イジメられっ子からの復讐っていう興味がそそられる設定。
    大人になってみると確かに、イジメを止める一言がどうして言えなかったんだろうと思う。
    やっぱり中学生って生きてる範囲が狭いんやなと。

    結末はあまり驚かなかったけど、続きが気になったので一気読み。

  • 内容のほとんどが幼稚な探偵ごっこで読むのが若干疲れる。
    最後は急展開だけど複数犯か?って疑いはじめた辺りでオチは予想できた。
    父親は完全に被害者面してるけどお前は人のこと言えないだろと。
    そもそも廣吉と光也が友達だったとかなら分かるけど別にそういうわけじゃないのに勝手に助けてくれると思ったのに裏切られたーとか言って主犯格と同罪だ!ってなんかズレてると思う。
    登場人物誰一人好きになれないし共感も同情もできない。
    なんで殺されたのかよく分からない猫には同情する。

  • かつて虐めていた少年からの恐ろしい復讐劇。相手の姿が断片的にしか描かれないところが、目に見えない恐怖を更に煽ってくる。実際にこんな事件が起こったら、世間はどんな反応を示すだろうか、とそんなところも気になった。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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