噂 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 9526
感想 : 1192
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230320

作品紹介・あらすじ

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 「レインマンに会うと両足首を切断される。ただし、ミリエルと言う香水をつけていると狙われない」という『噂』が東京渋谷区から発信・伝播する中、女子高生が足首を切られ殺害される事件が立て続けに発生。警視庁の小倉と名島コンビがレインマンこと犯人を追うサイコサスペンス。

    初萩原浩作品。
    私が小説読書デビュー間もなく本作品を入手、長きにわたり本棚に鎮座していたが、いよいよ機は熟したと今般通読に至った。

    久々にスリリングな作品に出逢った。ハラハラドキドキしながら夜通しページをめくり続けた。とても面白かった。著者の名前は存じ上げていたが、このような作品を手掛ける方だったとは恐れ入った。殊能将之のハサミ男を読んだ時と同じ衝撃が走った。
    そして何より予備知識無しで読んだことが良かった。

    香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターとなる女子高生をスカウト。冒頭の口コミを利用する販売戦略どおり噂は都市伝説化し、香水は大ヒットする。一方、その都市伝説の主人公レインマンによる猟奇的殺戮が始まる。追う警察組織と名コンビ。兎角、登場人物がユニークでキャラ立ちも良いので表情が伝わってくる。

    その中でも、口コミ戦略を提唱したコムサイト女社長の説法が印象的だった。

    --------------------
    心って、脳の中の神経細胞のネットワークに流れてる化学物質の量や質のことなのよ。それが身体中のあらゆる器官へ伝えられて、人にしかるべき行動を起こさせる。とってもシンプル。なんだか口コミ情報の伝達方法と似ているわ。
    ----------------------------------------

    道徳で学ぶべき【こころ】を科学的に説く。これもあながち間違いではないなと。人間の行動と動機の関係は至ってシンプルなのだと。更に女社長が饒舌に語る情報伝播の分析、仮説から数値的かつ論理的な見解を警察に説くシーンは読み応えがありワクワクした。

    また、捜査していく刑事の手法、心理戦など捜査のセンスが印象的なのも見どころだ。特に私は警察小説が好物なので最初から最後まで堪能した。

    そして書評にもあったラスト1行の終い方、私も唐突過ぎて1度スルーしたクチだ。2度見して受けた衝撃たるや否や、わや。

    しばらくこの余韻は続くのだろう。

    まだ本作品を体験されていないミステリ好きの方へ是非ともお薦めしたい作品である。

    • misachi68さん
      akodam さんこんにちは!
      荻原浩さんの作品はカテゴリーも幅広くて何から読もうか迷いました。何作か読みましたが、二千七百の夏と冬が一番好...
      akodam さんこんにちは!
      荻原浩さんの作品はカテゴリーも幅広くて何から読もうか迷いました。何作か読みましたが、二千七百の夏と冬が一番好きだったりします。座敷わらしも好きだけど。
      ミステリー作品も面白いなんてすごいですね。
      チェックしておきますφ(σ_σ)メモメモ
      2022/04/25
    • akodamさん
      misachi68さん、こんばんは!
      コメントいただき嬉しいです。

      私も荻原浩の名は存じあげていて、代表的な作品から受けていた印象が180...
      misachi68さん、こんばんは!
      コメントいただき嬉しいです。

      私も荻原浩の名は存じあげていて、代表的な作品から受けていた印象が180度違いました。こんな周到なミステリを描かれる著者だったとは…。評価はそのギャップ(事前期待を超えた)も反映しました。

      二千七百の夏と冬
      座敷わらし

      が良いのですね!私もチェックしておきます!
      ありがとうございます^ ^
      2022/04/25
    • akodamさん
      ミキマルさん、こんばんは!
      こちらこそ、いつも『いいね』とコメントいただきありがとうございます♪

      私の本棚の愛しい作品達、どうぞミキマルさ...
      ミキマルさん、こんばんは!
      こちらこそ、いつも『いいね』とコメントいただきありがとうございます♪

      私の本棚の愛しい作品達、どうぞミキマルさんの本棚へ連れていってあげてください(´∀`✴︎)
      2022/05/16
  • 「ラストの衝撃」ふれこみに釣られて購入
    そのこと忘れてて、普通に読後に浸ってたがネタバレサイト見て再読
    なるほど!ひっくり返りました!気持ちいい!!

    iモード ルーズソックス ガングロ懐かしい。 
    WOM これは死語?
    SNS普及の今、拡大の速さは段違いでしょうか?
    渋谷は昔から情報発信源なのですね。行ってみたい

  • あーあ、やってくれたわ
    やってくれましたわ

    自他ともに認める(「他」の方のサンプル0)ハッピーエンド大好きおじさんである私です
    頑なにイヤミスを避けて読書人生を歩んできたのに
    どんなに面白いと評判になっても湊かなえさんとか一切触らなかったのに

    あたしゃこう見えて頑固なんだよ!(浅香光代)

    だったのに…
    知らなかったとは言え…
    こうも立て続けにイヤミスの傑作を読まされたら…(誰も強制してない)
    もう完全に新しい扉が開かれてしまいましたよ!

    あーそうですよ
    認めますよ
    食わず嫌いでしたよ

    ということで本編です

    帯に「衝撃のラスト一行に瞠目」とありますが本当に衝撃でした
    そして直接的な伏線はもちろんですが、物語のすべてつまりは何気ない日常の風景や聞き込み中の女の子たちとの会話、刑事二人のぎこちないスタートからだんだんに息があっていく様、全てがこのラスト一行のために積み上げられてたんだなと思いました
    このラスト一行が言いたいために作られた物語むしろラストではなく始まりの一行だったのでは?
    そんな気がしたお話しでした

  • WOM
    “Word of Mouth”の略語でいわゆる「クチコミ」のこと。
    クチコミとか、都市伝説に踊らされるのは、ネット社会で更に増えてきてるんとちゃうかな?
    クチコミが殺人と繋がってんの?って気はする。確かにクチコミを仕掛けた事が影響はしてるけどね。
    といって、面白くない訳ではない!むしろ面白い!かなり!
    どんでん返し系のお勧めで読んだけど、「確かに最後の一行で!」やけど、これは、凄いというか、酷い…辛い…
    まぁ、何となく予想出来なくはないけど、それはやめて欲しいと、思ってたのに…
    お前ら〜…

  • チョ→とか流行ってたなぁ。時代背景が懐かしい。

    中盤で犯人に確信を持ち、わりとわかりやすい伏線だったなぁーと偉っそうに思ってました。ごめんなさい。

    最後そういうこと?!とゾッしたと同時に悲しくなった。新しい家族が始まりそうな予感に、明るい未来が見えそうだったのに…。一番ほのぼのとページをめくっていた、そこが伏線だったの!だからあの時そんなこと聞いてたの?と驚き唸りました。

    こういうジャンルの名作と言われてるものは(殺戮にいたる病や、ハサミ男など)やはり好みだなぁ。面白かった。

  • WOM(口コミ)を販売戦略とした、新ブランドの香水。香水の販売拡大の為、戦略的に流された噂。それは、渋谷に所属する少女達の中で都市伝説化していく。そして、噂と類似した殺人事件が現実のものとなる。
    警察ミステリでサイコサスペンス。バディのバランスの絶妙。噂が広まっていく状況も丁寧に描かれている。そうね、知人の口からの話、ここだけの話って、何故か広めたくなる。
    犯人の異常な性癖。事件は猟奇的。そして、書き込みすぎないラストのサイコが好きです。

    25日 水曜日 晴れ
    今日は、T京に用事があって、移動時間が長いのでこの読みかけの「噂」を持って出かける。ちょっと乗り換えながら、読み続ける。p340 22 を読み始める“R本木を過ぎるとH比谷線のスピードが上がり” 全く同じ状況に居てしまった。おお、読書史上初体験。あんまりびっくりしたので記録(°▽°)

    • akodamさん
      おびのりさん、こんばんは。
      R線固しなのですね。私も涙本とは滅多と出逢えておりませんでして。涙活コメントの参戦は烏滸がましいので、こちらから...
      おびのりさん、こんばんは。
      R線固しなのですね。私も涙本とは滅多と出逢えておりませんでして。涙活コメントの参戦は烏滸がましいので、こちらから失礼します。唯一O薦めするならば早見和真のイノセント・デイズです。気分がMかれたならば是非♪

      こちらのコメントからおまつへのコンタクト失礼します。

      おまつ、コメント遅くなりました(>人<;)
      残業税読んでるのね!野澤キャラ良いよね!
      気が向いたならばレビュー楽しみにしてます^ ^
      2022/05/27
    • おびのりさん
      akodamさん

      お疲れ様です。
      はい。私も皆さんの熱いコメントに圧倒されています。
      実は、イノセントはそろそろ読もうと思っていました。
      ...
      akodamさん

      お疲れ様です。
      はい。私も皆さんの熱いコメントに圧倒されています。
      実は、イノセントはそろそろ読もうと思っていました。
      もしかしたら、R線固いというより、無意識に避けていたかも知れませんね。
      だって、破滅的な展開好きですもの。
      ありがとうございます♪
      2022/05/27
    • 松子さん
      akoさーん、おび、お疲れさまでっす(^^)

      akoさんのコメント見て、akoさんの本棚に行ってイノセントデイズの感想を読んだら、つい夢中...
      akoさーん、おび、お疲れさまでっす(^^)

      akoさんのコメント見て、akoさんの本棚に行ってイノセントデイズの感想を読んだら、つい夢中になって他の感想も読んでました!
      いけない、いけない、お返事が先ー!

      いつだったか、もう一度読みたいなと思っていたあこさんの感想がみつからないんですよねぇ…。あこさん、本棚削除してませんよねぇ。どこ行ったんだろう!
      短めの感想なんだけど、読んだ時に
      わぁ、この人凄い人だぁ!ってすごく感動したんですよねぇ。もう一回読みたいのに見つからない(涙)

      あっ、すみません、お返事が先!

      あこさん、お返事ありがとうございます(^^)
      お仕事、絶対にお忙しいはずなのに、おすすめ本を考えてくれたのかなと申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちが入り混じってます。
      ありがとうございます!

      おびさんにおすすめ頂いた本ですが、私も読ませて頂きます♪
      ふふ。まずは、残業税です(^^)
      2022/05/27
  • 私が読む荻原浩氏作品(アンソロジー含む)の6冊目。
    本書の単行本は20年以上前に書かれているので、色々と古いが、その点は問題無く読めた。

    刑事コンビ(小暮と名島)がとても好ましかったし、途中で小暮が名島の代わりに組んだ津末や内藤も良かった。
    所々笑ってしまうところすら有った。

    しかし、最終章に頭がついて行けずに困っている。
    ちょっと待って、荻原さん!

    解説を読むと、評論家ですら気付かない人がいる仕掛けだと書かれている。
    ということは、たぶん、私のこの困惑は、仕掛けに気付けたからこそだとは思うのだが…

    いやいや、ちょっと待って、荻原さん!
    著者ご本人に、「これってこういうことですよね?」と、ものすごく聞きたい。




    色々とネタバレを読んでみた。
    自分の解釈で、あっていた…。
    ショックだ。

  • なるほど〜こいつが犯人か〜(相変わらず推理力はないのではっきりするまで気づかずw)からの…


    最後の一言で えっ!?
    その件…関わっちゃってるの〇〇!
    これ以上はネタバレになってしまう…

    ちょっとゾワッとしてしまった
    まさに〇〇〇〇〜!
    読めばわかります
    お薦め!
    私はなかなかまとまった時間が取れなくて途切れ途切れで何日もかけて読んでたんだけど、一気に読んだ方がいいかも
    でも一気にいけなくても他の小説と同時進行してなければ混乱する事はないと思う

  • どんどんのめり込みました!

    噂から始まる事件。

    事件を担当するチームが良かったですね。
    そのまま良い方向に行くと見せかけて...

    流行るものと流行らないものをうまく
    使ってました。

    最後の1行。

    ここのコメントに使おうと思ってたのに、
    してやられた気分。笑

  • 噂って人をも殺しかねない危うい凶器なんですね……ってことが分かったお話でした。
    人を殺す“レインマン”が誰なのか、というのがメインの謎で、私は出てくる人全員を疑って読みましたが、まさかねぇ?最後にあの人が……
    なんかホラーかな?って思ってしまった。ゾワッとしたというか。
    「うわぁ……嫌だぁ……」が最後の感想です(笑)

    夜中に読み終わったんで夢に出そうでそれも嫌だぁ……

  • その「噂」は販売戦略だったのに。
    噂はどんどん広まって、やがてそれは現実となり噂通りの殺人事件が起こってしまう。。。という、サイコサスペンス。

    後味の悪い作品ばかりを読んでいたからか(好きだからですが)、、その流れで。

    帯の【衝撃のラスト一行に瞠目!】。
    なるほど・・・これはたしかに瞠目。
    ラスト一行というか、たった4文字でこんなに後味を悪くさせるなんて・・・
    思い返すと、あちこちにそんな結末を迎える伏線がある。伏線というか、予感?気配?というか。もしかしてこのままだとちょっと危ないんじゃないかなという感じの。
    渋谷の女子たちの繫がりの強さとかも伏線的なものだったのか。こんなところまで団結しなくていいのにな、と。
    やるせなくて寂しくて恐ろしい結末。

    「映画でも小説でもドラマでも、人を殺す場面はいっぱい出てくる。確かにそれに触発される人もいるかもしれない。だけど、そういう映像や本って、みんながどこかで求めているから商品として成り立っているわけでしょ。人の欲望が先にありきなのよ。責任はそれぞれの人間の思考の中にあるんだわ」

    たしかに「噂」は引き金でしかなかったのかもしれない。でも、人の行動・人生を大きく変えるきっかけにもなりうる。

    初の荻原浩作品。
    刑事モノってそんなに読まないから時間かかるかもと思ったけれど、テンポの良さでどんどん読めた。キャラも立っていて楽しかったなぁ(事件の内容は「楽しい」ものではないけれど、、)


    「頭じゃなくて、心の問題だ。うまく説明できないけど、普通は心に壁があるはずなんだ。モラルなのか、感情なのか、動物的な本能なのかわからないし、人によって高さも厚さも違うだろうけれど、乗り越えなきゃいけない壁がね」

  • 初めての荻原浩作品。どんでん返し作品でも有名なためどんな感じなのかと予想しながら読みすすめたが、意外とクスッと笑えるシーンや面白い掛け合いも多く厚い本ながらも飽きずに読むことが出来る。またインターネットが今みたいに十分に発達する前なのに、ここまで匿名・噂・口コミが波のように広がる事の恐ろしさが伝わってきてまるで預言書のような本で10年以上前の本とは思えなかった。


    最後は犯人こそ死んでしまうもののハッピーエンドで終わるかと思いきや最後の”あの4文字”で(゜Д゜)ポカーンとなってしまった。それを話したのが"彼女"ではないことを祈りたい...

  • はじめての荻原浩さん作品。
    あらすじに「サイコ・サスペンス」と書かれているのに気づきちょっと怖くて本棚に眠らせていたけれど、勇気をもって読んでみたらなんだ、面白かったじゃないか!
    確かにサイコな場面もあるけれど、それ以上に事件に関わる人たちそれぞれの物事の捉え方や思いが詳細に描かれていて悲惨な殺人事件を解決するだけでないのも良い。

    捜査に加わることになった年頃の娘を持つ中年刑事:小倉とその相棒:名島。最初はぎこちない関係性が次第にチームとして変化していくのが心地よい。また、多忙な刑事をしながらも娘を想い葛藤する父親としての小倉も魅力的だった。

    本作では女子高生をターゲットに香水を売るための販売戦略として口コミを利用しており、女社長:杖村の知識披露の場面は意外と面白くて勉強になった。日々目にする広告とか情報には色々深い意味が込められているんだな。

    私自身はまんまと最後まで犯人がわからず、そのサイコパス加減に驚愕。なんか「鶏が先か卵が先か」状態で混乱もした。さらにそこで終わらないのがすごい!
    確かに学生は大人に比べたら行動範囲は狭いけれど、友人との絆は大人より強いのかもしれない。きちんと大人を見てる。それが最後に詰まってる気がした。

  • 作り話だったはずの殺人鬼が本当に現れた。

    もちろん最後の1行には驚かされたし、確かにインパクトが凄い。だが、これまで積み重ねた物語は何だったのだろう。

  • "今回は犯人分かっちゃった気がするよ〜
    評判と違って結構余裕〜……"
    などと一瞬でも思ってしまって本当にすいません!
    真相はそんなところにはなかった!!

    たった何文字かですべてひっくり返され、まるで幽霊に遭遇したかのように、真夜中に『ひゃぁー』と叫びました!

  • 荻原さん、今回も読みやすくて、登場人物もキャラクターが分かりやすくて良かった。
    終盤に差し掛かるまで犯人が誰なのか全くわからず、最後怒涛のラスト。。。
    と思ったら、最後のたった4文字でびっくり仰天。この4文字で、「えっ、これって?あれ?」って感じでもう一度ページを遡って確認!!そしてゾワッ

  • 改めて、噂って怖い。心の闇も、怖い。暴走してしまう若さも怖い。…終盤、バタバタ面白くて最後の一言。
    え?
    もう一度読み返して…伏線やらなんやら。
    んー面白かった!

  • 娘が読む。と図書館で借りたのに途中で挫折したので読んでみた。

    そーねー…途中のなかなか進まない地道な調査とか警察内部のしがらみとか…女子中学生の娘にはつまらんわなぁ…

    犯人への手がかりはあるものの、そこまで読者にも推理をさせる感じではなかった。
    サイコパス殺人鬼を捕まえる刑事ドラマ的な…それもそれでわたしはおもしろかったけど、ハラハラドキドキはなく、淡々と読んでいける感じ。

    そして最後の最後ね!
    え!?まさか………え!?………えーーー…そうなの?
    この考えたかであってるの?
    だとしたら、後味悪すぎ…えーちがうよね?
    でもそーなの?
    そうだったら、怖っっ((( ;゚Д゚)))

    と、最高のイヤミス!
    最後の1文?一言?この為に読む価値はある!

  • 都市伝説のような噂と殺人事件が絡み合うミステリー小説。イヤミスやどんでん返しの展開にハマったきっかけの一冊で、これを越えるものにはまだ出会えていない。(そういう展開だと思わずに読んだのが大きいのかもしれないけど)

    • ikezawaさん
      はるさん。はじめまして
      ラリーのようにいいねしてしまってごめんなさい。
      少しずつ本棚、拝見させていただきますね。よろしくお願いします。
      はるさん。はじめまして
      ラリーのようにいいねしてしまってごめんなさい。
      少しずつ本棚、拝見させていただきますね。よろしくお願いします。
      2021/07/11
    • はるさん
      はじめまして、フォローありがとうございます。こちらこそ連投すみません!
      特捜部Q面白いですよね〜北欧小説好きなので、本棚参考にさせていただき...
      はじめまして、フォローありがとうございます。こちらこそ連投すみません!
      特捜部Q面白いですよね〜北欧小説好きなので、本棚参考にさせていただきます。
      2021/07/11
    • ikezawaさん
      特捜部面白いですね。類似作品が北欧以外でも結構出てきてるんですが、やはり本家って感じですきです。

      北欧ミス好きなら「ミレニアム1〜3(4か...
      特捜部面白いですね。類似作品が北欧以外でも結構出てきてるんですが、やはり本家って感じですきです。

      北欧ミス好きなら「ミレニアム1〜3(4からは作者が別の方なので除外)」おすすめです!

      よろしくお願いします^_^!
      2021/07/11
  • どこかのサイトで紹介されてて気になり買った一冊。

    皆さんの感想どおり、最後の一言でやられました。

    難事件も解決し、私生活もうまく行きそうで気持ちよく終わりそうだったのに、一気にドン底に落とされた感じになった。

    最後の一言がなくても楽しめる小説だと思うが、やっぱり最後が強烈だった。

    深読みすれば、誰が言ったかわからない一言かもしれないけど、単純に考えるとショックな一言だった。

    本当に人ってわからないと感じた小説でした。

  • 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すために口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだったが…。

    「衝撃のラスト1行…」、帯の言葉にすぐのせられちゃう私は毎日ドキドキ読書をしていた。そして今日ついに最後の1行に…。
    『十角館の殺人』の1行が絶叫の「ええええええぇ」ならば、『噂』の1行は絶句の「えぇっ…」。この1行がある事で考えさせられる作品になった。

    古き良き刑事さん、都市伝説(噂)を模倣した足首のない少女連続殺人事件、狂った犯人と動機、ラスト1行がなくてもこの作品は読み応えがあったと思う。
    名島が作った噂伝播地図がとても興味深かった。
    殺人も怖いが人の心を動かす噂もとても怖いと思った作品。

    • あいさん
      うさちゃん♪

      こんばんは(^-^)/
      コメントありがとう。調子はどうですか?

      そして、うさちゃんこの本読んでいるんだね!
      ...
      うさちゃん♪

      こんばんは(^-^)/
      コメントありがとう。調子はどうですか?

      そして、うさちゃんこの本読んでいるんだね!
      感想書いてるのかな。
      あとでお邪魔してこよう。

      そうそう、「゛」をつけたくなる!
      うまいね〜(*≧艸≦)
      うさちゃんは単行本だったんだ。
      文庫本で少し書き換えられたと、あとがきに書いていたよ。
      どのように変わったのか気になるなぁ。

      「十角館の殺人」ね、うさちゃんも気に入ってくれるといいな。
      2016/10/08
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      いつも気にかけてくれてありがとう~。
      あいかわらず優しいね。うれしいです!
      季節の変わり目は、みんな大...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      いつも気にかけてくれてありがとう~。
      あいかわらず優しいね。うれしいです!
      季節の変わり目は、みんな大変だものね。
      お互い大事にしないとね。

      この本、感想無かったでしょう?。
      B・B(ブクログ以前)なの。
      うふふ、角田光代さんのまねっこです。

      文庫化で少し書き換え?私も気になるわ。
      あの一行であわてて読み直したから、もっとわかりやすくなってるのかな?
      でも、私の場合、作者さんの罠にひっかかるのが信条だから同じかな?(笑)

      『十角館の殺人』楽しみに待ってて!
      見事に引っかかって見せるから!(笑)
      2016/10/09
    • あいさん
      うさちゃんへ♪

      季節の変わり目って本当に大変だよね。
      歳をとるごとに大変になるわ。
      私もちょっと前に久しぶりに熱なんか出したりして...
      うさちゃんへ♪

      季節の変わり目って本当に大変だよね。
      歳をとるごとに大変になるわ。
      私もちょっと前に久しぶりに熱なんか出したりしてビックリしたよ。
      お互い気をつけようね(^o^)v

      うん、感想なかった〜(*≧艸≦) 残念なり。

      単行本では少しわかりづらい人もいたらしいよ。
      それで少し書き換えたって。
      何のことやらよくわからないし、何がネタバレになるかわからないからあまり書けないけどね。気になります。

      うん、作者さんに思いっきり騙されたいよね(笑)

      十角館の殺人も見事に引っかかってほしいなぁ。
      気持ちよく「ええええ」っと。
      2016/10/10
  • 「最後の一行に驚愕!」
    という口コミを見て読み始めました。

    小暮と名島の凸凹コンビがサイコな事件解決に挑むというお話。
    最後の方はところどころに仕掛けられた伏線が回収されるたびに、前の部分を読んで「うわ〜そういうことだったのか!」と驚かされました。

    そしてとうとう、最後の一行が迫る…
    文庫本では最後のページは三行しかありません。
    ページをめくると、
    え、あと三行しかないじゃん
    と感覚的に捉える。

    あと三行、
    あと二行、

    ここまで読んでも何ともなかったのに、

    最後の一行で

    全身の鳥肌が立ちました。

    きっと、
    持ち合わせた常識が
    最後の最後で
    ぶった斬られる感覚に陥るでしょう…

    たしかに驚愕。
    是非、最後まで読んで欲しい一冊です。

    この感想に隠された仕掛けに気づかれた方は「いいね」を。

  • 小暮と名島のチームワークが非常に良かった、2人のこれからも気になるところ。

    噂(口コミ)が社会へ大きく影響を与えるがSNSが発達した今、その影響度合いや速度はさらに加速してるんだろうなあ。

    最後の結末も秀逸。

  • どんでん返しとしてのラストがなくても十分に面白かったと思います。
    逆にそれがなく終わってもよかったのでは?とも。
    時代を感じさせるものの、非常に読みやすく、
    事件を追う二人のコンビが面白いです。

  • 香水を売り出す為に、渋谷のJKを利用して口コミで噂を広める、そしたら噂が現実となって殺人事件が...
    何と言ってもラスト一行のインパクトが強烈!
    もちろんそれ抜きでもミステリとしても完成度高いですし、登場人物たちとの掛け合いも面白かったです
    噂って怖い(小並感)

  • これは2000年頃に発表された小説だ。当時まさに田舎の女子高生だった私には、色々と思い出すものがあった。
    手紙に香水振りかけるとか、聞いたことある。ウルトラマリンとかね。
    「チョ→」とか、よく手紙に書いてたな笑。

    今は東京一強でもないし、渋谷のブランド力はそんなにだと思うけど、当時の若者の「渋谷」への憧れ、渋谷に行けば何でもある、渋谷で流行が生まれる・・・というのは本当にそうだった。ギャルサーとかあって、一般人の女の子がタレントみたいに憧れられたりしていた。
    私は地方に住んでいるから楽しいことがない、欲しい物が買えないのだと、当時はぼんやりと思っていた。渋谷って、当時はそういう場所だったんだよ。

    私にはそんな時代のバックグラウンドがあるので、この本の背景がよーくわかった。

    もちろんミステリーとしても楽しく読めたけど、アラフォーの今読むからこその、懐かしみ、おもしろみがあったなぁ。

    「噂」(W・O・M・・・Word Of Mouthというらしい)によるマーケティング手法は、今はステマとして嫌われているけど、当時はそこまで厳しくもなかったんだろうし、よく行われていたんだろう。きっと、私も踊らされたことあるんだろう。
    事件自体は、猟奇的で不気味。犯人の動機も気持ち悪い。
    でも、その事件に「レインマン」という噂が重なることで、更に「謎」が深まっていく。
    今はツイッターやネットが2000年ころより発達していて、デマの流布や誹謗中傷も当時の比ではない。今はひどい場合には中傷サイトや中傷記事を公開されたりするから、メール無視すれば済むものではなく、逃げ場もなくなっている。
    この本にも、ネットやメールでの嫌がらせは警察は動いてくれない、という記述があった。今は警察が動かないってことはないけど、嫌がらせ方法の進歩に比べ、被害者側が取りうる手段は、20年前からほとんど進歩してないんだな・・・と、悲しく思った。

    後半、犯人がわかって良かった、小暮さんの人生もちょっと明るいものになりそうじゃないか?とほんわかムードになったところで、ラストの一言。
    レインマンが作り話だとわかっても、次は別の噂が・・・終わりがない。

  • 犯人が分かってからは、「帯の『ラスト1行に瞠目』って何が?」と思っていました。もうこれ以上どんでん返すことなんてなくない?と。
    ラスト1行、と言うか4文字を読んだとき、思わず「えっ?」と声が出ました。
    言ったのがあの子じゃないことを願うばかりです…

  • サイコ感出るのは最後の方だけで、基本的には連続殺人の泥臭い捜査を追った、よくある刑事モノです。

    流行みたいなのが1つのキーワードなだけに、iモードとかルーズソックスとか今読むと古臭い文言が多いですね。私は懐かしいと思える年代ですがw

    当時よりもネットが普及し、人を自殺に追い込めるほどに噂(口コミ)の破壊力が増している現代。作者さんはこんな時代をいち早く予見していたのかもしれませんね。
    杖村さんの「噂」に関する講釈は、なるほど、と思えるモノがありました。

    そういえばいつの頃からか、話に出てくるような露骨にIQ低そうな女子高生って見なくなりましたね。あの時代はなんだったんだ。

    ★3.5くらいです。

  • 登場人物が少ないから犯人は早々に予想できたけど、最後の1行でびっくりしすぎて時間が止まった。思わずちょっと戻って読み返してしまったほど。事件が解決して良いコンビがのほほんとしてただけに衝撃で怖くなった。
    衝撃の1行で有名らしいけど、『イニシエーションラブ』なんかと一緒にしないで欲しい。『十角館の殺人』くらいの衝撃があったぞ。

  • 衝撃のラストに瞠目、というアオリにつられ購読。
    ミステリーを読み慣れた人であれば、謎解きは意外と難しくない。
    刑事2人のキャラクターが立っており、2人のやり取りにほっこりしつつ、
    寧ろそこがあるからこそ引立つイヤミス感。
    ここからの展開はないものだと考えていたところに、最後の1行。
    なるほど、と思わず声が出てしまった。

    個人的には、最後まで情景描写・心理描写が丁寧に描かれており、
    感情移入や嫌悪感などを持ちながら読んでいたが、
    最後の展開で少しリアリティが薄れてしまい、面白い展開ではあるものの、評価が少し下がった。
    全体感としては、かなり面白いと思う。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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