メリーゴーランド (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2790
感想 : 315
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230337

感想・レビュー・書評

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  • 公務員組織の無責任体質、保身第一の無能公務員体質、無駄な会議が描かれる。

  • 公務員(主人公)に対しての言葉が逐一胸にささる

    「お前ら国家権力はいつも場所だけつくって、使い途も使い続ける方法もろくに考えないで、ろくでないものをあちこちにつくって、煙草代ばっか上げやがって」

  • エンタメ的

  • 萩原浩さんの初期の作品。サラリーマン向けだったと思います。

  • 久しぶりにゆったりとした気分で読めた本。
    激務の民間企業から地元の公務員に転職した啓一が、赤字のテーマパークの再生に挑む。
    息子に「お父の仕事」について作文を書かなければならないと言われて発奮した。
    妻にも「小心者」と言われ、発奮した。
    娘は妻の口真似で「しょうしんもも」と言う。
    その家族があり、仲間があり、頑張ることが出来た。
    ようやく軌道に乗せる目途がついたのに、市長選で現市長が破れた。
    新市長はテーマパークの廃止を言い、啓一は他部署へ移動。

    そして感動的なラストシーン。

  • メリーゴーランド(新潮社文庫)
    著作者:萩原浩
    発行者:新潮社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    累積赤字47億円のテーマパーク再建を任された役人の奔走する。

  • 実際はよくわからないが、公務員や公営事業のイメージにあった感じで努力して改善しても首長が変われば公約のためだけにあまり精査せずに切り捨てるというのはありうる話しだったかと思う。

  • 2020/7/25読了
    役所の職員がテーマのお仕事小説ということで、気になって読んでみた。
    上司のやる気のない感じとか役所の仕事の描かれ方にちょっとイラッとしたけれど、外から見ると役所ってこんな風に思われてるんだなと思った。
    主人公は出向という立場ってこともあり、リアルなお仕事小説感はあまりなかったなぁ。。
    自分が公務員だから、こういう感想になってしまうのかな。。やっぱり市民から見た役所ってこういうイメージなのだろうか。他の方の感想も聞いてみたいと思った。

  • 【ちゃんと働くっていいことだと思う】

    公務員の仕事とは本当にこういうものなんでしょうか。同じ部署のメンバーにお茶を出したり、会議は採決を挙手にするか無記名投票にするかを決めることから始まったり、本来なら一日で出来上がるポスター作りの工程に一週間かかってしまったり……。

    市役所勤めの主人公は赤字経営のテーマパークの立て直すため、周りの人たちの協力を得て、市役所に勤めてから初めて多くの残業もして、お役所ルールを時にはごまかし、時には破り奮闘します。

    ある程度脚色されていると思うのですが、民間の会社で働いていて良かったなと思いました。忙しくても、「どうせ変えられない」「どうせ上手くいかない」と思いながら仕事するのはつらいです。

    でも公務員も一般企業に勤めていても、大なり小なりしがらみや政治的な圧力が出てきます。それでも、せっかく働いてるんだから何か形を残したいし、人に喜んでもらえることをしたいとあらためて思いました。

    働くっていいです。

  • コミカルに描かれた辛辣なまでにリアルな日本の歪み。社会経験がある人なら分かるだろう理不尽さや納得できない不条理が描かれ、コミカルな内容のはずなのに苦しくなる。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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