押入れのちよ (新潮文庫)

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著者 : 荻原浩
  • 新潮社 (2008年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230344

押入れのちよ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 萩原氏らしくない作品盛りだくさん。表題の「押入れのちよ」を除けば、ほぼ阿刀田高のような作品が。人間の温かい部分を描こうとすると、やっぱり暗い部分も見なきゃいけないんだなあ。色相環でいう反対色をよく知っているから、色はより際立つ。暗くも明るくも。よく、人間を見ているってことが分かる。俺はまだ、一つの色ばかり見ている。でも、それじゃダメなんだ。

  • 荻原浩の小説は好きだという記憶がある。しかしこの本は読んでいて気持ちが悪くなった。短編9作中の4作目「老猫」まで読んだ。亡くなった叔父の家に引っ越したが、叔父の飼っていた亡霊となった老猫が妻や娘にのり移ってしまい、死んだ猫たちの家の中に住んでいるような雰囲気に、気味が悪くなった。5篇目以降は読むのを止めた。「押入れのちよ」は荻原浩らしくて、可愛らしかったけど。

  • 女衒に売られて 異国で死んだちよちゃんを
    霊能力者に祓われた と思った恵太が
    「二度も死なせてしまった」
    とおもうところに 不覚にも ぐっときました

  • 代表作のタイトルと書影でホラーだと気構えてたのでいい意味の裏切りにあいました。ちよちゃん可愛いよちよちゃん。とは言え全体的にドロッとした手触りの短編集です。
    ユニバーサルシリーズしか読んだことがなかったので新しい荻原さんの世界に触れた気がします。
    世にも奇妙で実写化しないかなー。

  • ちよちゃんかわいい…!

  • 人の世もお化けの世もままならぬものかな。ほろ苦かったり、可笑しかったり、恐怖だったり、不快感だったり、悲しみだったり、いろいろな角度から攻めてきます。荻原さん、酸いも甘いも正直さも残酷さも込みで人というもの、人情が好きなんじゃないかな。そんな感じがした短編集です。

  • 怖いけど、ユーモラスで、時に泣ける。
    「お母様のロシアのスープ」「押入れのちよ」「老猫」が個人的にはよかった。「お母様~」は二段階で驚かせてくれる話。

  • とっても味がある。

  • 表題作の「押入れのちよ」と「老猫」「木下闇」が好み。

    幻想怪奇小説を読み始めたばかりならどの作品も楽しめたであろうがその筋のスレた読者である自分にはインパクトに欠けていたし話のオチまで読めてしまった。残念。。

    解説でジェントル・ゴースト・ストーリーなるジャンルがあることを教えられる。
    こうゆう情報が詰まった解説は大歓迎。
    さすが、東雅夫氏。

  • 短編集。いつもの荻原さんと違ってちょっぴり毒の効いたお話が多いです。めずらしくほっこりしない。。。

  • バリエーションに富んだホラー短編集。(あまり好みでないホラーが多かったけど・・・)ホラーとういうか、全然怖くないのが多い・・・コメディなのも多いので、ホラーが好きでない方にも向いていると思う。
    「しんちゃんの自転車」は、以前(ブクログお休み中)読んだ「短編工場(集英社文庫)」に載ってました。・・・なんか読んだことあると思ったんだよなー(苦笑)。
    (ちなみに、この「短編工場」はオススメ。実家に里帰り中に購入したんですが、いつものように実家に置きっぱなしにせず、家に持ち帰りました。今も手元にあります。)
    「木下闇」が一番好きかな。

  • 生と死を繋ぐ短編集。
    ホロリと心が温まる話もあれば、ひどく恐怖を感じるものまで様々。
    表題作の『押入れのちよ』が一番好き。

    2015.12.9

  • 表紙買いした1冊。ホラー嫌いにもお勧めの短編集。表題作は哀しくて温かく、読んでいて心がほっこりした。どれも短いので世にも奇妙な物語にも似た楽しみがある。個人的には「コール」が好きだった。著者の叙述トリックには警戒しても騙されてしまうのでいつも舌を巻く。

  • ハートフルホラーかと思いきや、しょっぱなのスープの話からハートフルボッコだった。
    色んなテイストのホラーがあって面白かった。

  • おかっぱで和服を着た女の子が薄暗い押し入れに…というホラーな話を予想していた表題作ですが、いい意味で裏切られました。
    9篇からなる短編集。「お母さまのロシアのスープ」と「しんちゃんの自転車」は別のアンソロジーで既読。

    ・お母様のロシアのスープ
    「きみが見つける物語 十代のための新名作 切ない話編/角川文庫」にて既読

    ・コール
    語り手が死者。
    最後に消えていくシーンはウルっときました。

    ・押入れのちよ
    とにかくちよがかわいい。
    ちよに隠された秘密が切ない。そして主人公との交流は読んでいて心が温まりました。
    隣の隣の部屋の男が幽霊だったというオチ。

    ・老猫
    9編の中では一番ホラー感が強い。
    『犬は人に付き、猫は家に憑く』
    という話を聞いたことがありますが、家に取り付き、住む人も操る猫のバケモノの恐怖を描いたオーソドックスな話だと思います。

    ・殺意のレシピ
    最後、ワライダケ……。

    ・介護の鬼
    介護されている老人をいたぶる様子、それを悪いとも思ってない様子が胸糞。当然最後に報復がある。
    妻に自分の父の介護を押し付けている夫もきっちりシメてくれそうだったので、最初が胸糞なのにスカっとしてしまった。

    ・予期せぬ訪問者
    「世にも奇妙な物語」のちょっと笑える話にありそうな展開。
    愛人を殺してしまったことを隠そうとして男が四苦八苦する話。空き巣も混ざっててんやわんや。

    ・木下闇
    雄一が魅力的…というか、強さとカゲを併せ持つ男性として描写されていて、途中で犯人だと解ったものの、心惹かれてしまった。
    田舎の、やたら大きな木は確かに怖い。なんか伝説があったりするし。

    ・しんちゃんの自転車
    「短編工場 /集英社文庫」にて既読
    八歳で、病気がちで、一度死にかけたから、主人公の私はしんちゃんの幽霊と遊べたのかな。
    しんちゃんが、主人公のこと好きだったのかな。
    ギリギリまで一緒に遊びたかったのかもしれない。

  • タイトルがタイトルだけに、ガチホラーと期待して鼻息荒く読み始めたが、いい意味で肩透かしを喰らった。
    怖いのは幽霊では無く、寧ろ人間の憎悪やエゴや情念だったりする。
    切なかったり、ゾッとしたり、悲しかったり、ヒヤっとしたり、ホッコリしたり、同情したり。。。。そんな話の短編集。
    これならオバケ嫌いの友でも読めそうw。
    優しい幽霊で"優霊"か。。。なるほど。

  • 失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生まれの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。
    ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。

  • おもしろい、読みすすめるほどそう感じた。
    おもしろく、ほんのり怖い話や心温まる話が9編詰っている。
    解説を読み他の小説も読んでみたくなった。

    ロシアのスープ、塩漬け、亡くなった夫、乾いたビーフジャーキー、カルピス、魚料理、毒を盛る夫婦、2人目の介護、殺人犯と泥棒、消えた妹、
    てんとう虫のペンダント、自転車

    また読もう、何度もそう思った

  • 【春の選書会 テーマ:家族への贈り物】

    妹へ

    今年も夏がやってきたね。
    暑い時はこの本を読んで涼しくなろう! 

    みさき

  • 短編集。やっぱり一番印象に残るのは、表題作の「押入れのちよ」かな。ちよがとても可愛らしい。これはもっと話を拡げて長編で読んでみたいな。
    「殺意のレシピ」や「介護の鬼」などはホラー的要素もありながらなぜか笑えてしまうという不思議さ。荻原さんらしい作品。

  • 表題作は凄く好き。ちよ可愛い。

  • 友達に借りて読んで、好きすぎて自分用に購入。短編集なので読みやすい。
    お母さまのロシアのスープから衝撃的に始まって、やっぱり好きなのは押入れのちよ。何度も読みたくなる本。

  • 好きなの苦手なの半分ずつ。
    一作目は文章ならでは。

  • 押入れのちよが良かった。とても良かった。

  • 不思議なおはなしや、ちょっと怖いお話の短編集。
    長野まゆみの「箪笥のなか」のようなお話が読みたくて探してたどり着いた1冊。
    確信部分は描かずにぼやかしている所がより怖さを感じる。
    表題の押入れのちよは、個人的にはかわいいと感じた。
    日本人形が怖いと感じる人には怖いかも。
    文庫を読んだので知らなかったんですが、ハードカバー→文庫で、ちよが押入れから出てくるカバーデザインになってたんですね。かわいい。

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