押入れのちよ (新潮文庫)

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著者 : 荻原浩
  • 新潮社 (2008年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230344

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押入れのちよ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 表紙はちょっと怖いけど、震えるほどの怖さはなくグロいシーンもなく、怖がりの私でも大丈夫だった。ホラーファンタジーとブラックユーモアが多いかな。
    この短編を読むと本当に怖いのは幽霊よりも人間ではないかと思うほどひどい人間が多かった(笑)
    1作目は「ロシア…」ではない方がよかったような。あの作品はちょっと好き嫌いが分かれそうでもったいない。
    萩原さんはとても読みやすい文を書く。イメージがしやすくてよかった。

  • 9編のホラー短編集

    ・お母さまのロシアのスープ
    ・コール
    ・押入れのちよ
    ・老猫
    ・殺意のレシピ
    ・介護の鬼
    ・予期せぬ訪問者
    ・木下闇
    ・しんちゃんの自転車


    「押入れのちよ」から
    失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な
    格安アパート。
    しかし、一日目の夜玄関の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生まれの14歳、
    推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった…。

    タイトルから…表紙のイラストからホラーなんだと思いながら読み始めた。
    やはり…ホラーでした(笑)
    9編のホラー短編集でしたが、怖いばかりのホラーばかりではなくて、
    えーーーっ、と驚かされたり、クスッと笑えたり、切なくなったり
    ホロリとしたり、温かい気持ちになれたり…。
    でも、ゾワッとする正統派ホラーもあったりと楽しめました。
    何となくほんわかさせてくれる優しいトーンのものが程よく混ぜられいて、
    全く飽きなかった。
    書きわけがとっても上手だったです。
    バラエティ豊かでした。
    現実に自分の周囲でもあり得そうな、不気味さが感じられて良かったです。
    とっても素晴らしかった~読んで良かったです(*´ー`*)♡

  • おかっぱで和服を着た女の子が薄暗い押し入れに…というホラーな話を予想していた表題作ですが、いい意味で裏切られました。
    9篇からなる短編集。「お母さまのロシアのスープ」と「しんちゃんの自転車」は別のアンソロジーで既読。

    ・お母様のロシアのスープ
    「きみが見つける物語 十代のための新名作 切ない話編/角川文庫」にて既読

    ・コール
    語り手が死者。
    最後に消えていくシーンはウルっときました。

    ・押入れのちよ
    とにかくちよがかわいい。
    ちよに隠された秘密が切ない。そして主人公との交流は読んでいて心が温まりました。
    隣の隣の部屋の男が幽霊だったというオチ。

    ・老猫
    9編の中では一番ホラー感が強い。
    『犬は人に付き、猫は家に憑く』
    という話を聞いたことがありますが、家に取り付き、住む人も操る猫のバケモノの恐怖を描いたオーソドックスな話だと思います。

    ・殺意のレシピ
    最後、ワライダケ……。

    ・介護の鬼
    介護されている老人をいたぶる様子、それを悪いとも思ってない様子が胸糞。当然最後に報復がある。
    妻に自分の父の介護を押し付けている夫もきっちりシメてくれそうだったので、最初が胸糞なのにスカっとしてしまった。

    ・予期せぬ訪問者
    「世にも奇妙な物語」のちょっと笑える話にありそうな展開。
    愛人を殺してしまったことを隠そうとして男が四苦八苦する話。空き巣も混ざっててんやわんや。

    ・木下闇
    雄一が魅力的…というか、強さとカゲを併せ持つ男性として描写されていて、途中で犯人だと解ったものの、心惹かれてしまった。
    田舎の、やたら大きな木は確かに怖い。なんか伝説があったりするし。

    ・しんちゃんの自転車
    「短編工場 /集英社文庫」にて既読
    八歳で、病気がちで、一度死にかけたから、主人公の私はしんちゃんの幽霊と遊べたのかな。
    しんちゃんが、主人公のこと好きだったのかな。
    ギリギリまで一緒に遊びたかったのかもしれない。

  • 初・荻原作品。短編集とは知らなかったです。表題作『押入れのちよ』は、ちよが現代でもっと人生の幸せを味わったりする姿を見てみたかったので、もう少し長い話で読みたかったです。切なかったり、可笑しさがあったり、ゾッとする話…と色々楽しめました。

  • 怪奇幻想系の短編集。解説にもありましたが、いわゆる“ジェントル・ゴースト・ストーリー”というジャンルになる表題作と、「木下闇」「しんちゃんの自転車」 が良かった。いずれも子供の幽霊が出てくるのだけれど、生者を呪ったり脅かしたりする目的ではなく、普通に交流したり、むしろ助けてくれたりする心優しい幽霊なのです。

    とくに「木下闇」は、幼い頃かくれんぼの途中で失踪した妹を15年後に姉が見つけ出す話で、この手の話に弱いのでちょっと泣けました。表題作「押入れのちよ」は、ちょっとした仕掛けもあってゾっとさせられたりもして秀逸。同じジャンルながら「コール」は、一種の叙述トリック(?)が仕掛けられているのだけれど、個人的にこれはちょっと書き方として卑怯な気がしたのでイマイチ。

    「殺意のレシピ」「介護の鬼」「予期せぬ訪問者」あたりは、怖いんだけどちょっと笑っちゃうブラックさ。「お母さまのロシアのスープ」は、唯一、日本以外が舞台になっていることもあり、ちょっと異色でしたが好きでした。

  • グロテスクでないホラーで読みやすかった。
    初めの三つと最後の二つが好きでした。
    表題作品が一番好き。
    ちよちゃん不憫で、かわいくて切ない。
    「介護の鬼」は色んな意味でちょっと無理でした。

    懐かしく、切ない感じの作品が多めでした。

  • 全編ホラーっぽい短編集。

    ゾゾ~、コワ~とゆうお話から、ちょっと笑えるものまで。
    ちょっとホロリとくるモノもあり。

    笑える系のヤツは、ちょっと往年の筒井作品のような感もありました。

  • バリエーションに富んだホラー短編集。(あまり好みでないホラーが多かったけど・・・)ホラーとういうか、全然怖くないのが多い・・・コメディなのも多いので、ホラーが好きでない方にも向いていると思う。
    「しんちゃんの自転車」は、以前(ブクログお休み中)読んだ「短編工場(集英社文庫)」に載ってました。・・・なんか読んだことあると思ったんだよなー(苦笑)。
    (ちなみに、この「短編工場」はオススメ。実家に里帰り中に購入したんですが、いつものように実家に置きっぱなしにせず、家に持ち帰りました。今も手元にあります。)
    「木下闇」が一番好きかな。

  • ハートフルホラーかと思いきや、しょっぱなのスープの話からハートフルボッコだった。
    色んなテイストのホラーがあって面白かった。

  • ◆素直で可愛らしいお化けのはなし◆
    表題作の「ちよ」は怖いどころか可愛らしい。素直で礼儀正しく、ちょっと婆くさくて、ビーフジャーキーとカルピスが好きな、赤い振袖を着たおかっぱ頭の女の子。たしかに「ちよ」ならちょっと会ってみたいかも。哀しいけどユーモアもあるお話です。
    バラエティに富んだ9つの短編は、ホラー作品ではあっても、どれも眠れなくなる程怖いという話ではありません。とはいえ「お母さまのロシアのスープ」「老猫」は怖かった。

  • 表題作に惹かれて購入。
    後味の悪さが自分には合わなかった…。

  • 表題作「押入れのちよ」につられて購入。怖いお話だとは思ってなかったので他短編にいい意味で裏切られました。
    おすすめは前述したのと「コール」

  • 幽霊よりも人間の方が怖いんじゃないかとすら思えた。

  • 短編集。初っ端から飛ばしているが、それぞれ味が違うので、ちょっと不思議なミステリーのフルコースを堪能できる。

  • この方の作品は「明日の記憶」しか読んだことがないので
    まず、ギャップにビックリ。

    才能ある人って何でも書けちゃうんですね。

    短編集ですが、どれも人間の味や恐ろしさが描かれていて
    それもテーマが多岐に渡っているので
    飽きずに最後まで読めます。

  • 全9作品からなる短篇集の1冊です。
    いや、どのお話も不思議でいて、凄く怖いっ!!!!Σ(´□`;
    ぞわわーって、恐怖心がわいてくるんですよ!映像でなく文章での恐怖!
    唯一和む話しなのは「押し入れのちよ」^^幽霊は怖いけれど
    ちよなら可愛らしいかもしれない(笑)そんなお話。
    その他は・・・心温まるシーンや「くす」と笑いたくなるシーンがあるものの
    やっぱ怖い!!!あなたもいかがですか?
    童話を読むような不思議でいて、薄ぐらい恐怖をかきたてる一冊(=▽=)

  • 今回の荻原さんはホラー短編集。初話「お母様のロシアンスープ」は読み始めは「お母様」行動がなにやらあるのかな?と思いきや!ラストがジェイコブズの『猿の手』を思わせるオチにドキドキ。有れよと思う間に一機読み。ユーモアとブラックジュークは荻原さんの得意分野。手堅い仕上がりです。「木下闇(このしたやみ)」はホラーというよりはサスペンスです。どの話も上品にまとめられていて良かった。

  • 「押入れのちよ」が読みたかったので再読。

    やはりいいお話でした。
    ちよの身の上を考えると哀しい話なのですが、ほんわかです。

    全9作品のですが、「押入れのちよ」しか読んでいません。

  • 「押入れのちよ」「コール」がじわっと来て大好きです。こんな優しい幽霊なら会ってみたいですね。あとは怖いものが多かったです…特に「介護の鬼」。もと介護職だったので生々しく感じました;;「殺意のレシピ」はいっそすがすがしいくらい悪意まみれでラスト一緒に渇いた笑いが…。

  • この本は友達のお勧めで読んだ本でした。
    短編集になっていて、それぞれの物語が面白かったです。
    一番怖かったのが題名を忘れてしまったのですが、介護の話でした。寝たきりだった祖父が祖母をいじめていた妻に逆襲をするのですが、とにかく怖かった。でもそれほど祖母のことを愛していたんだなとちょっと感動しました。

  • ちよとなら、幽霊でも話したくなるかも。怖くなさそう。

  • 文芸ポスト1999年秋号(木下闇)、小説すばる2001年3月号(しんちゃんの自転車)、12月号(予期せぬ訪問者)、2002年8月号(殺意のレシピ)、小説現代2002年12月号(押入れのちよ)、2004年4月号(老猫)、小説新潮2004年12月号(お母さまのロシアのスープ)掲載の8編に書下ろし1編(コール)を加えて2006年5月新潮社から刊行。2009年1月新潮文庫化。表題作の「押入れのちよ」が良かった。解説によるとジェントル・ゴーストストーリーと言うらしい。他は、怪奇、ホラー、ホラーコメディな話で、面白く楽しめました。文庫版の表紙のちよの写真は内容イメージにそぐわず、イマイチです。単行本の写真のほうがずっと良い。イラストにするという手もありますね。

  • 初読みの作家さん。短編9つ。タイトルと表紙からしてホラー感ありありだが、思っていた種類とは違った。特にタイトルになっている表題作のちよちゃんは、座敷童のようである。むしろ、他の作品の人間の方がはるかに恐ろしい。
    印象に残ったのは、お母さまのロシアスープ。母親は子供の為ならどんな事もできてしまうという恐ろしさと、どんなことをしても子供を守らなければ、という強さを持っている。ロシアスープの中身と子供たちの姿形にダブルの衝撃を受けた。

  • 短編集。全9編。
    ●お母さまのロシアのスープ ●コール ●押入れのちよ ●老猫 ●殺意のレシピ
    ●介護の鬼 ●予期せぬ訪問者 ●木下闇 ●しんちゃんの自転車

    表題作と表紙から、王道な和ホラーを期待していたら・・・あれれ。
    ブラックユーモア溢れるコメディタッチな作品が多かったです。

    「押入れのちよ」は期待とは違う内容でしたが、だんだんちよちゃんに愛着がわいてきて癒されました。うちもカルピスとおつまみをテーブルに置いたら現れないかしら(笑)
    「殺意のレシピ」「介護の鬼」「予期せぬ訪問者」は皮肉たっぷりで人間の本性のいやらしさが軽快に描かれていて、オチもすっきり!

    荻原浩さん、お名前は存じてましたが初読み。
    この短編集では察しのいい人、この手の作品をたくさん読んでる人はオチが想像できると思いますが、とても読みやすい文書をかかれるので他の作品も読んでみたいなぁ。

  • 萩原氏らしくない作品盛りだくさん。表題の「押入れのちよ」を除けば、ほぼ阿刀田高のような作品が。人間の温かい部分を描こうとすると、やっぱり暗い部分も見なきゃいけないんだなあ。色相環でいう反対色をよく知っているから、色はより際立つ。暗くも明るくも。よく、人間を見ているってことが分かる。俺はまだ、一つの色ばかり見ている。でも、それじゃダメなんだ。

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押入れのちよ (新潮文庫)の作品紹介

失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生れの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。

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