押入れのちよ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3104
感想 : 407
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230344

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊よりも人間の方が怖いんじゃないかとすら思えた。

  • 短編集。初っ端から飛ばしているが、それぞれ味が違うので、ちょっと不思議なミステリーのフルコースを堪能できる。

  • この方の作品は「明日の記憶」しか読んだことがないので
    まず、ギャップにビックリ。

    才能ある人って何でも書けちゃうんですね。

    短編集ですが、どれも人間の味や恐ろしさが描かれていて
    それもテーマが多岐に渡っているので
    飽きずに最後まで読めます。

  • 全9作品からなる短篇集の1冊です。
    いや、どのお話も不思議でいて、凄く怖いっ!!!!Σ(´□`;
    ぞわわーって、恐怖心がわいてくるんですよ!映像でなく文章での恐怖!
    唯一和む話しなのは「押し入れのちよ」^^幽霊は怖いけれど
    ちよなら可愛らしいかもしれない(笑)そんなお話。
    その他は・・・心温まるシーンや「くす」と笑いたくなるシーンがあるものの
    やっぱ怖い!!!あなたもいかがですか?
    童話を読むような不思議でいて、薄ぐらい恐怖をかきたてる一冊(=▽=)

  • 今回の荻原さんはホラー短編集。初話「お母様のロシアンスープ」は読み始めは「お母様」行動がなにやらあるのかな?と思いきや!ラストがジェイコブズの『猿の手』を思わせるオチにドキドキ。有れよと思う間に一機読み。ユーモアとブラックジュークは荻原さんの得意分野。手堅い仕上がりです。「木下闇(このしたやみ)」はホラーというよりはサスペンスです。どの話も上品にまとめられていて良かった。

  • 「押入れのちよ」が読みたかったので再読。

    やはりいいお話でした。
    ちよの身の上を考えると哀しい話なのですが、ほんわかです。

    全9作品のですが、「押入れのちよ」しか読んでいません。

  • 「押入れのちよ」「コール」がじわっと来て大好きです。こんな優しい幽霊なら会ってみたいですね。あとは怖いものが多かったです…特に「介護の鬼」。もと介護職だったので生々しく感じました;;「殺意のレシピ」はいっそすがすがしいくらい悪意まみれでラスト一緒に渇いた笑いが…。

  • この本は友達のお勧めで読んだ本でした。
    短編集になっていて、それぞれの物語が面白かったです。
    一番怖かったのが題名を忘れてしまったのですが、介護の話でした。寝たきりだった祖父が祖母をいじめていた妻に逆襲をするのですが、とにかく怖かった。でもそれほど祖母のことを愛していたんだなとちょっと感動しました。

  • 本棚整理中につき再読㊻
    可愛らしいユウレイのちよの生い立ちが切なかった。お母様のロシアスープ、双子の謎が解けた時が鳥肌モノだった。

  • 人間の闇の部分が上手く描写されていました。特に「殺意のレシピ」は夫婦関係の機微をブラックに表現している点が秀逸でした!

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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