押入れのちよ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3112
感想 : 407
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230344

作品紹介・あらすじ

失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生れの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 本棚整理中につき再読㊻
    可愛らしいユウレイのちよの生い立ちが切なかった。お母様のロシアスープ、双子の謎が解けた時が鳥肌モノだった。

  • 人間の闇の部分が上手く描写されていました。特に「殺意のレシピ」は夫婦関係の機微をブラックに表現している点が秀逸でした!

  • 荻原浩さんは初めての作家さんかな?
    どの話もちょっとブラックで味のある短編集。

    表題作「押入れのちよ」がやっぱり一番良かった♪
    ラストの「しんちゃんの自転車」もちょっと切なくて好き。

    荻原さんはちょっと毒のあるお話が多いのかしら⁇

    • aoi-soraさん
      あ、これ!
      おびさんに教えてもらった本です
      まだ読んでない(^^ゞ
      面白そうね♪
      あ、これ!
      おびさんに教えてもらった本です
      まだ読んでない(^^ゞ
      面白そうね♪
      2023/10/22
    • みんみんさん
      そうそう薄めの乙一ちょっとほろ苦大人味⁇
      介護や離婚間際の夫婦とか?
      そうそう薄めの乙一ちょっとほろ苦大人味⁇
      介護や離婚間際の夫婦とか?
      2023/10/22
    • なおなおさん
      こんにちは!
      荻原浩さんの「噂」はいかがでしょうか。
      乙一のGOTHに近い感じかも…:(꒪꒫꒪):
      こんにちは!
      荻原浩さんの「噂」はいかがでしょうか。
      乙一のGOTHに近い感じかも…:(꒪꒫꒪):
      2023/10/22
  • 短編集で、どれも面白かった。幽霊が関わる作品が多くてホラーが苦手な私は読むのを少し躊躇したが耐えきれない怖さではなく無事に読み進めることができた。
    個人的に好きな作品を挙げようと思ったが、どれも異なる良さがあって絞りきれなかった。

  • どの話も読みやすく面白い。ハズレのない短編集でした。

  • 螟ア讌ュ荳ュ繧オ繝ゥ繝ェ繝シ繝槭Φ縺ョ諱オ螟ェ縺悟シ輔▲雜翫@縺溷?縺ッ縲∝ョカ雉?シ謎ク?シ灘鴻蜀??雜?♀蠕励↑譬シ螳峨い繝代?繝医?ゅ@縺九@荳?譌・逶ョ縺ョ螟懃私髢「閼??謚シ蜈・繧後°繧峨?悟?縺ヲ縲阪″縺溘?縺ッ縲∬?遘ー譏取イサ?難シ吝ケエ逕溘l縺ョ?托シ疲ュウ縲∵耳螳夊コォ髟キ?托シ難シ撰ス?ス榊セ悟濠縺ョ縲√°繧上>繧峨@縺?・ウ縺ョ蟄舌□縺」縺滂シ郁。ィ鬘御ス懊?梧款蜈・繧後?縺。繧医?搾シ峨?ゅ∪縺セ縺ェ繧峨↑縺?ク悶?荳ュ縺ァ縲∝ソ?ュサ縺ォ逕溘″縺悶k繧偵∴縺ェ縺?ココ髢難シ医→蟷ス髴奇シ峨?蜿ッ隨代@縺ソ繧?凍縺励∩繧定ヲ倶コ九↓謠上>縺溘?∝??吝、懊°繧峨↑繧句q菴懃洒邱ィ髮??

  • 優しい幽霊「優霊」の話があり、心が温まった。

  • 色んな種類のホラー短編集

    ほっこりするのから、陰気臭いなと思うものまであった。
    殺意のレシピは一周回ってめちゃめちゃ仲がいいなと思いました。あの後2人は無事だったのだろうか…
    押入れのちよとしんちゃんの自転車のほっこり系が合間に挟まってちょうど良い癒しでした。

  • 「ゲッ!」
    「(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)ウルウル」
    「ヒッ〜!」
    って感じの短編集。
    ホラーなんやけど、そんなに怖くない。

    こんな幽霊なら、話ししても良いかなと思わせる
    「押入れのちよ」
    キョンシーや!と思わせる
    「しんちゃんの自転車」
    いずれも心優しいから、ええんやな。
    「コール」もそう。
    何かええ感じ。

    その他、コメディっぽくはなってるけど、生きてる人の方が怖いって思ってしまう作品などなど。

    そうホラー、ホラーしてないんで、ホラー苦手な人でも読めそう。
    優しい人は、生きてても、亡くなっても同じ何やなぁ…
    そういう風になりたいです!

  • 先日、友人に頂いたんです。荻原浩さんの短編集。
    タイトル“押し入れのチヨ”⁉︎せめて、クローゼットのチェリーとかにならなかったのだろうかと。
    「押し入れのチヨ」は、訳あり格安アパートの押し入れから出てきた明治生まれの女の子。この作品と「しんちゃんの自転車」は、恵まれない環境の中、幼い命を失い、少し現世に気持ちを残した優霊達。
    ジェントル・ゴースト・ストーリーというジャンル。「コール」も、親友の好きな女の子と結婚してしまい、後悔を持ったまま亡くなった男の霊が、死後の二人を認めるという優霊系。
    「殺意のレシピ」「介護の鬼」「予期せぬ訪問者」は、コメディタッチのホラーテイスト。
    「お母さまのロシアのスープ」「老猫」「木下闇」は、ミステリタッチのホラーテイスト。
    全9作秀作揃い。ちょっとクラシックで、多少同情してしまうような。
    (朱川さん+乙一さん+岩井さん)÷3×昭和÷平成
    な感じ。荻原さんの、違った側面を読ませていただきました。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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