旅で眠りたい (新潮文庫 く 21-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101232218

感想・レビュー・書評

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  • バックパッカーに憧れつつも実践できないので
    疑似体験です。
    ハプニング満載で、楽しそうだな〜。
    でも私にこういう旅は無理なんだろうな〜。

  • 旅の中で起きるあれこれ。あるあると思いながら読んだ。
    旅本に有りがちな大げさな表現がなく自然で読みやすい

  • 仕事が終わればいざ出発だ!ようやく東京からアジアを横断する長い旅が始まった。安宿を探して泊まり、仲間ができれば同行し、街が気に入れば沈没し、数々の試練にもめげず、気儘な旅が続く。台湾、香港、タイ、インド、ネパール、パキスタン、イラン、そして終着駅イスタンブールまで。アジアの空の下で眠った一年はとても幸福だった。バックパッカーの教祖が体験したこれぞ旅の醍醐味だ。(表紙裏)

    珍しく日本からの始まりで、しかも中々出国しないのがらしいと言えばらしいような。
    既に30年前(!)のお話のため、情報としては「そういう時代もあったんだ」というくらいのものだけど、やはり紀行文として面白い。

  • 蔵前仁一はバックパッカーのはしりと呼ばれているぐらい、昔からアジア各地を旅行している人だそうだ。
    沖縄から台湾、東南アジア、インド、イラン等を経て、最終的にはアフリカまでの旅行記。
    この本が書かれたのは1989年なので、ちょうどバブルがはじける直前か。
    強いジャパンマネーを背景に、気ままな自由旅行。羨ましい。

    ただ、せっかく遠い外国へ旅行しているのに、各国のドミトリー(安宿)で日本人同士が集まってしまっているのは、何か残念な感じがする。
    でもまーインターネットもまだ無いような時代だし、情報共有として群れてしまうのは仕方が無いのかな!?

  • 蔵前さんの1年がかりのアジア横断旅行記。『ゴーゴー・アフリカ』に書かれたアフリカ旅行前章の旅の様子が語られています。ルートは沖縄→台湾→香港→タイ→インドから陸路でトルコまで。

    その飄々とした旅のスタイルと語り口には押しつけがましいところがなく好感が持てます。遺跡が好きな蔵前さんなので遺跡観光の描写多し。ついつい一ヵ所に沈没してしまうところが微笑ましいです。

  • 偶然出会った本です。
    グラフィックデザイナーをしながら世界を放浪する著者の旅の軌跡を綴ったもの。
    日本→台湾→香港→タイ→マレーシア→インド→スリランカ→ネパール→パキスタン→イラン→トルコと、
    アジアを横断していく。

    深夜特急的な旅を期待していたが、やや現実的でありすぎるのと、やはり1人ではなく夫婦での旅ということで、
    読み手の受ける印象も変わってくる。

    しかし、著者のような生活が出来たら、とてもすばらしいと思う。

    あー、旅で眠りたいです。

  • <ケララ州>デカン高原の西側の西ガーツ山脈の山間部では、紅茶、胡椒、ゴムなどが栽培され運河(バック・ウォーター・トリップができる)によって沿岸の港へ運ばれ(胡椒の道<ペッパーロード>)、その最大の港が「コーチン」であった。かつては、胡椒1gと金1gが等価の時代があった/<筆者>鹿児島県出身。霧島温泉にある1917年(大正6年)創業の老舗旅館の息子。鶴丸-慶応卒。

  • 読書録「旅で眠りたい」3

    著者 蔵前仁一
    出版 新潮社

    P103より引用
    “やれやれ。海がきれいなのと旅行者がいないのはいいとしても、
    メシのないシンプル・ライフはごめんだ。”

     目次から抜粋引用
    “長い旅へのあやふやな出発
     タイの島で一休み
     インドは今日も暑かった
     不思議の国イラン
     アジアの終着駅トルコ”

     旅行誌発行人である著者による、一年かけて旅したアジア旅行
    について記した一冊。
     東京を出発してからイスタンブールを出るまでを、自筆のイラ
    ストと共に記されています。

     上記の引用は、タイを旅している内のタルタオ島の感想。
    静かで美しい風景があったとしても、やはり食事がいまいちだと
    寂しいのではないでしょうか。食べる物が全くないのではなく、
    タイの日常食が恐ろしく高価格で、それしか無いとのことです。
     本当に世の中には色んな人がいるものだなと、著者の作品を読
    んでいると何度も思わせられます。

    ーーーーー

  • 目線がいい!

  • 最初の方で、沖縄の洞窟で野宿したイギリス人カップルが出てくるが、これはアウトだろう。どこの洞窟なのかはわからないが、沖縄戦のことを知っていたらとても野宿する気にはならないと思うのだが。無知は恐ろしい。

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著者プロフィール

蔵前仁一
1956年(昭和31)鹿児島県生まれ。旅行作家・グラフィックデザイナー。
慶應義塾大学卒業後、80年代初頭からアジア・アフリカを中心に世界各地を旅する。
個人旅行者のための雑誌、『旅行人』編集長を務め、多くの旅行作家を輩出、
バックパッカーの教祖と呼ばれた。
『ゴーゴー・アジア』や『ゴーゴー・アフリカ』(ともに凱旋社」)をはじめ、
『旅で眠りたい』(新潮社)、『あの日、僕は旅に出た』(幻冬舎文庫)、
『よく晴れた日イランへ』(旅行人)など著書多数。

「2018年 『テキトーだって旅に出られる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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