六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234137

感想・レビュー・書評

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  • ドラマを少しみた。
    かつての山田孝之が秋を演じていた。
    20年前だとドラマもすごくいい意味でカメラワークとか崩壊していた。
    最後のあとがきが好き。

  • 『教室が、ひとりになるまで』を読んで、六番目の小夜子が思い浮かんだので久しぶりに再読。読み返してみたら記憶よりごちゃごちゃした印象で、推理ものとして読むと、こんなにもやもやが残るお話だったかなと。

    ただ、小夜子が実在するのか曖昧にすることで、噂で勝手に形作られる小夜子像、それに翻弄される生徒たちとか、学校という特殊な空間が生む混沌さが出ていて良かった。傍観者、観察者な立ち位置の黒川先生ですら、実はその特殊な場のひとつの役割にすぎないと思えるような、学校そのものが意志を持った存在に思えてくる描写が好きかな。作者自身が制御しきれていない感もあった津村沙世子もまさにそんなイメージ。

  • 青春のにっちもさっちもいけない感じが好き。

  • ホラー小説の皮を被った青春群像劇。
    ホラーと思って読んだら物足りない。
    誰彼ともなく始まったゲームかと思ったら…先生が首突っ込んでいるのは少し興醒め。

  • 高校3年生のあの慌ただしい描写と、ホラー要素(?)が織り交ぜながら書かれている小説。

    特に文化祭の朗読する場面は、太字で表記されていて臨場感があって本当に怖かった。

    結局最後まで津村小夜子という少女の存在がはっきりとは書かれることがなかった。

    最初に読み始めたときは、津村小夜子は二番目の小夜子の怨念としての生まれ変わり的なものかと思っていた。

    しかし、最後まで読み進めると、二番目の小夜子と黒川という教師が、学校という狭い世界で作り上げられている奇妙な出来事なのか?という感じだった。

    あまり読んだことがないジャンルと不気味さで読むのを挫折しそうになった。だが、関根秋(しゅう)の秀才で、小夜子伝説の事実に迫ろうとしている姿が勇敢で、私の読む気力を手助けしてくれたような気がする。

  • 青春群像劇にファンタジー要素が時折見えるなんとも言えない雰囲気の作品。
    気になっていた伏線が投げっぱなしで終わるのが少し残念。(そこはファンタジーだから?)

  • 青春小説としては面白かった。
    が、読後は謎が残る

  • どうも恩田さんとは相性が悪い。
    この作品も有名であり、タイトルと表紙に引かれて手に取ってみたものの、意味が分からなかった。
    なんなんだろう?

  • 言葉選びが天才。これがデビュー作か、すごい。
    「この先どうなるんだろう?」というわくわく感がずっとあり、楽しかった。
    オチらしいオチがないのも魅力の一つだ。

    凄すぎる。
    格好いい表現、気味悪さ、学生・受験生の想い、人間分析の的確さなど、うなるようなことが多かった。また読みたい。

  • 普通の日常は過ぎていくのに…その中で長年信じられて引き継がれてきたことがただの日常を変えていく。

    なぜか物語に引き込まれてしまう、次の内容が気になってしまう小説です。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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