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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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外ではいつも時間が流れ、風景が変化している。風、光、温度、湿度。目に見えて刻々と世界は移り変わっていく。そんなところでじっと活字を追っていると、まるで川の流れに棒切れを挿したように、自分だけが流れに逆らい、踏みとどまっているような錯覚を感じるのだ。時間を止めているような、それでいて意識が世界に溶け出して一体化しているような。
― 380ページ -
「愛している」という言葉は、私たち日本人にとって、口にするようなものじゃないんじゃないかって。なにしろ、口にすると、これほど陳腐で嘘くさいものはありません。そもそも、愛という言葉自体、最近使うようになったものらしいです。かつて日本に布教にやってきたキリスト教の修道士は、LOVEに対応させる言葉がなくて、「お大切」という言葉を当てている。
― 321ページ -
人々は、見ることで消費する存在であるのと同時に、見られることで消費される存在でもある。見る者と見られる者は、いつなんどきひっくり返っても不思議ではない。外から鑑賞する目と内から鑑賞される目を持ってしまった現代人は、その二つの目に常に引き裂かれたままになっているのだ
― 298ページ
みんなの感想・レビュー・書評
文中に画家ルネ・マグリットの絵が出てくるが、私はこの小説を読み進めていくうちに彼の絵をイメージした。
一見難解で一度読んだだけでは分からないのだが、そこには確実に人を惹き付けるテーマがあり、またそれは人の深層心理を照らすものである。
演劇好き(というよりガラスの仮面好きか?)にはおなじみの作品が数多く登場。劇中劇が入れ子のようになっていて、中断すると訳が分からなくなるので一気読みがおすすめ。
一応完読したが、どうもスッキリしない。内容が複雑(入れ子)すぎて…
途中何度か入り込めたが、シチュエーションが変わるたびに、リセットされてしまった。
結局何なの?と聞かれても、う〜んとなる小説でした。
「作中作」と「作中作中作」が作品中で何度も交差するという、とてつもなく複雑な小説。「作品中の現実」と「作中作」と「作中作中作」の境界が意図的に曖昧に書かれていて、しかも「作中作」と「作中作中作」に共通する登場人物がいたり、「作中作中作」における主演女優が別の作品を演じるなど、もうメチャクチャ。恩田陸作品はどれも一癖あるけれど、その中でもダントツで難解な作品だと思う。 とにかく、この作品では、今読... 続きを読む »
恩田作品の中で一番緻密で、構成が練られていて、最後までぶれることなく進む作品。
完成度は断トツに高い。
読み終わった瞬間、まいりました!と思わずうなった。
裏表紙より。
『虚と実、内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮。』
今読んでいるのがどの層なのか、果たして現実目線だと思っているものが現実なのか。
きちんと解釈すれば出来るのかも知れませんが、ただこの雰囲気を楽しむのが心地良い。
舞台らしいテンポをつかむのに多少時間がかかったが、
途中からそれがテンポのよさになる。
しかし、話はこんがらがる一方で、全体像はきっと単純なんだけど
それが見えるまでのもどかしさったらない。
うーん、なんかすっきりしない。
複雑に入り組んだ複数のストーリーが織り成す一つの舞台
中庭で起こる2つの殺人事件
ふたつの場所で殺される一人の脚本家
山奥にある霧の劇場
ある脚本家と謎に包まれたある女
読めば読むほど、深みがでるストーリー
難解だけど、またそこがおもしろい
全般が戯曲のような作りになっている。
舞台を見ているかのよう。
終わりにすっきりして、はぁ、とため息をついた。
こ、凝り過ぎ?!
三回目ぐらいの読了。
中庭を巡る演劇のはなし。
三人の女優と一人の演出家を巡るはなし。
恩田さんらしいよ。
徐々に輪郭が見えてきたかと思えば突き放されて、そのままです。
ホテルの中庭でパーティーの最中に人気脚本家が毒殺され、犯人を見つける鍵は上演予定だった台本。
刑事は容疑者の女優三人に、その芝居をさせる。
劇中劇中劇とか、頻繁に変わる場面とかでかなり混乱します。
読んでいるうちに、虚構と現実が区別つかなくなりそうな…
恩田陸らしいカオスっぷり。
ところどころに散りばめられた不気味なエピソードや、不安になる情景描写や、女性達のリアルな心理描写も好対照で、恩田陸の世界にドップリ浸かり込む事が出来ました。
私は、恩田陸に限っては事件の解決が納得いかなくても、彼女らしい雰囲気が味わえたら満足なので…満足です。
一応、解決と言うかオチもついてるので、気分的には読み切った達成感も得られました。
理解は出来てないけど、いつか再読します。
異なる場面が代わるがわる表れ、クライマックスに向けて、それぞれの場面のつながりが少しずつ見えてくる。クライマックスを迎えた時は、思わず唸りをあげたくなりました。
ただ、この手の作品は、読むのに集中力がいるでしょうね。
私は、この手は好みではないので、割り引いてこの評価に…
あらすじ読んで、この作品だったかと、ちょっとすっきり。同じようなシチュエーションで、少しずつ違う視点で書かれた話があったなぁと、何かのときに思って、思い出せないままだった。文章ではなくて、映像として記憶が残っていたから、テレビドラマかなぁと思っていたのだけれど。それだけ、描写力がすごいってことかな。芝居を見終わったような印象が残る作品。
話が幾重にも絡み合っていて終わりまで読んでもどこが繋がっていて、どこが違うのか見えない。
読み込むほど面白さが分かりそう。
今までに読んだことがないような構成。
どんだけ恩田陸は天才なのか!?
書いていて混乱しないのかと不思議になる。
最初は戸惑うかもしれないが、最後まで読まなければ
気が済まなくなる1冊。
恩田陸 2冊目!
この人の本は、難しい。よくわからん!ってタグに入れてる人も居るみたいだけど・・・そうかも!
でも、何故か面白いと感じてしまう??
この本は、この前読んだユージニアより、更に難解で外側の世界とか、内側の世界とか、お芝居(舞台)とか、一つの出来事をデジャヴュの様に繰り返して話が進んで行く。
結局、犯人って誰!!??ってなるけど・・・、。
それも狙いなのかな?
ただ、恩田陸に興味があっても この本から入ると失敗するかも。
こういう書き方をする人なんだと知ってて読まないと、たぶんツライ。
この感想も“?”マークだらけになっちゃったけど。
それが感想かな?
面白くない訳じゃない本でした。
「迷宮」の後だったのも悪いのか、初めての恩田陸でしたが、ウーン、駄目かも。だいたい、戯曲が嫌いだし。チェーホフの「桜の園」もシェークスピアの「真夏の夜の夢」も戯曲でなじめなかったし。戯曲で好きなのはクリスティーの「情婦」だけでした。モチーフが出来上がり、繋げてひとつの作品にしたら、色が合わなかったり、形がいびつだった、みたいな感じでした。ごめんなさい。
余談ですが、彼岸花は散歩コースの田んぼの畦道にしょぼーい赤で咲いてたり、生け花では品種改良された色々な色を使うので、怖いイメージは無いなあ。カラスも愛犬の散歩コースで死骸見るし。
梨畑で農家の人が他のカラスの見せしめなのか、カラスの死骸を吊るしてて、毎日、朽ちてく姿を見て、散歩をしなくてはならない方がよっぽど恐ろしい。
自分にはわからなかった…。
私の理解力不足のために★が少ないと悪いと思い、一応3つ…。
くどい気がしたし、わくわく感もなかったので、再読する気もナシ。

日を跨いで読んだ。
やっと読み終えた!という勢いのままレビューを描く。
「中くらいに面白いが疲れる。」に、留まった。
いつも通り、情景の描写、空気作りは良い。
しかし今回はどこかわざと...





