中庭の出来事 (新潮文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234199

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中庭の出来事 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読み手を置き去りにした小説。たぶん執筆時に興味を引いていた演劇の手法で実験的な試みをしたのだろうが。チャレンジするのはいいことだが、お金をとるからには、読者を意識して欲しい。あまりに自分勝手な小説。しかし、この本に章を与えた山本周五郎賞の選者は何を評価したのか?恩田陸には、もっと素晴らしい小説が沢山あるのに……

  • 著者のマジックにかかって、最初は話がどう展開しているのか分からなかった。恩田陸さんはとても凝った本を書くなと驚かされる。私たちは皆、観客になったり、役者になったりしている。生きるということは、演劇の世界のようだ。私もどこかの「中庭」で、私という役を演じているのかもしれない。

  • おもしろかったー!すごい凝ってて複雑で、劇中劇中劇みたいになっててだいぶ混乱した(笑)。
    役者っていう職業がとってもおもしろく思えた。劇を見てるときって、たしかに他人の人生に浸かってるようで、でもその中に自分を見てる。本読んでるときも、旅行してるときも、そうだよね。なんだかおもしろいなぁ。

  • 女1、2、3とかで直接これが誰、と書かれてないから、どれが誰が分かるまで頭がごちゃごちゃになりながら読んだ。読み終えた今でもまだごちゃごちゃしてるので、もう少し空けてまた読みたい。

    女優たちの話はまだ分かりやすいんだけど、男たちの話がどうもイマイチ分からない。

    みんなそれぞれ何かを演じている、というのにはかなり共感した。

  • 入れ子式の小説が好きな私にとって大好物の小説。
    これはどの次元の世界なのか考えながら読んでいくと、ストーリーの関係性が明らかになるところあり、その一方で分からない部分あり、余計ごっちゃになってしまったまま放置された部分あり…と、最後に全ての謎が明らかになるのが好きな人にはあまり向かない。
    しかし、謎を放置したまま綺麗に完結させるのが恩田陸なのであって(私的な意見)、最終的には台本の中に読者をも巻き込む終わり方は、恩田的入れ子式小説の集大成なのだ、と勝手に思っている。

    気が向いたらもう一度再読して、改めてストーリーの関係性を明らかにしてみたいと思う。

  • 2017.7.1(土)¥220(-2割引き)+税。
    2017.8.12(土)。

  • やっぱり私はどうしても彼女の本は体に合わないようです。読み切れませんでした。

  • あらすじは脚本化が毒殺されその容疑者に3人の女優がいる。という戯曲をかいている作家がいて友人にアドバイスを求める、虚と実が巧妙に入り混じっていてクルクルとテンポよくすすんでいく。

    同じ展開が何度も繰り返され、それが芝居の中のことなのか現実なのかはたまた脚本なのか。

    最初男、女だったのが次に同じシーンでは名前が出てきていて少し話が進むと
    ここでつながるのかと思ったりしながら読み進んでいく。

    だんだん頭の中が???どーなってるんだ?どーなるんだ?と読んでいくのだが。

    ラストがあ~そういう風に終わらせてしまうのかと若干残念だった。

    最初にミステリーなのねこの話はというような概念を勝手にもってしまってよんでいたため
    最後の展開の裏切りがそこに落とすかというかんじである。

    そこが作者の狙いなのかもしれないが...

    途中シェークスピアの引用もあるせいか真夏の世の夢のようなめまぐるしさもあるかな。

  • 最後のほうが頭がこんがらがってきましたが、よく練られた物語だと思います。『匣の中の失楽』が好きな人はついていけると思います。自分は最後のちょっと前で脱落しました。

  • だらだら読んでたから、最後までよく分からなかった。恩田ファンなので、ある程度覚悟はしてたけど。。

  • 話が込み入ってるので、パッと読み切っちゃわないと、序盤の内容を忘れてしまって、終盤よくわからない感じで終わるナリ。
    まさにミーはそんな感じだったので、読み方を間違えたナリ。

  • 解説者小田島雄志氏。の青と赤のボールペンと黒の鉛筆で色分け、の気持ちはよく分かる。
    全貌を理解できた気はとてもしないが、他の方の言うとおり癖になる作品。

    登場人物の感情表現やこういった手法も凄いのだが
    自分ではとても文章におこせない感覚を、さらりと的確に表現していて毎回メモりたくなる。

    レストラン従業員の
    『経験の長い、気の合う仲間とそうして泳ぎ回っていると、みんなで気持ちのいいダンスを踊っているような満足感を覚える。だから、たまに、誰かが休んで代わりの者が入ると、なんとなくリズムやテンポが狂って、みんなの動きがぎくしゃくしてしまう。』

    戸外で本を読むときの
    『外ではいつも時間が流れ、風景が変化している。…そんなところでじっと活字を追っていると、まるで川の流れに棒切れを挿したように、自分だけが流れに逆らい、踏みとどまっているような錯覚を感じるのだ。時間を止めているような、それでいて意識が世界に溶け出して一体化しているような。』
    『不思議なもので、自宅でよりも、電車や待ち時間の読書の方が、理解力が増すような気がすることがある。周囲の人間のエネルギーに無意識のうちに反応しているのかもしれないし、それらに負けまいとして普段よりも集中力を発揮しているのかもしれない。』

  • 簡潔にいえば「中庭を舞台にした物語」。殺人事件を扱ったサスペンスであり、芝居をテーマにした舞台劇でもあり。。。舞台劇の中で演じられる舞台劇が出てきたりして、いくつもの入れ子になった構造が難しくてなかなか読み進められなかった。自分が今(読んで)いるのはどの世界なんだっけ?あの人はこの人でいいんだっけ?とメモまで書き始めたりして。何年か後に読み返したらすんなり頭に入ってきたりするのかなぁ(そうなる自信はないけど)。正直に言うと、文章は面白かったけど、構造は苦手だった。もっと分かりやすい小説が読みたくなった。笑

  • 脚本家の変死をめぐる、芝居とミステリーが融合した作品。

    恩田節炸裂といった感じで、「Q&A」のように色々とチャレンジした作品と見受けられる。

    現実と、その中の劇中劇と、別の劇中劇中劇の3層で構成されていて、なんとも不思議な感覚。

    その感覚が、ラストで読者の立ち位置を分からしめてくれるので妙に納得。

    多分これは完成された結末があるのではなく、自分なりの解釈を補って物語が完成される、恩田陸の新しいミステリーの提案なのではないかと思う。

    恩田作品はやっぱり癖になる。

  • 「中庭」とはホテルの中庭。周りを建物に囲まれて、密室ではないようで、実は出入り口が限定されている。そんな一つの閉鎖世界ともいえる中庭で、人が死ぬ。それを題材にした舞台脚本を書こうとする人の話。なのかなんなのか。

    劇中劇が半分くらい。でもどこまでが劇中劇で、どこまでが現実が分からない。

    なんか読んでて思うんだけど、恩田陸さんは性悪説を頑なに信じてる気がする。普通の人はなんだかんだで、人は悪と思いつつ、性善説を捨てられないもんだと思うんだけどね、人の大本は悪であると思ってるんじゃないかしら。もちろん性格が悪いということではなく。


    あー。僕も劇の中に生きたい。

  • 103Pで挫折。全く面白くなかった。私的意見。

  • なにが現実なのかどれが芝居なのか真実はなんなのか

  • 地の話、話の中で演じられる劇、その劇の中で語られる劇、と入れ子構造の話。

    短編を呼んで再読したが、メモなしでは難しい。

  • 時間をおいてもう一度、じっくり読み込みたい作品です。一回で理解しきれなかったのが悔しい!でも参った!という感じ。
    めまぐるしく変わる場面についていくのがもう大変。読み切るのにとても気力がいりました。それでもなんとか話にかじりついて離れないよう必死になれる、不思議な求心力があります。

  • 何だかどうしても読み進められない。今、どっちの話なのかわからず、断念。いつかわかるときがくるかな。

  • 再読。劇中劇が多用され、複雑な入れ子構造になっていて、しかもその入れ子同士が融合してきて、迷路に迷い込んだような気持ち。それが楽しい。構造を追いかけるより何も考えずに迷路をぐるぐると歩いていくのが作品を楽しむポイントだと思う。演劇づいている恩田さんが『チョコレートコスモス』とはまた違った演劇の面白さを伝えてくれる。『チョコレートコスモス』の脚本家神谷と演出家芹沢がほんのちょっとだけ出てくる。

  • 凝っているといえば、
    恩田陸「中庭の出来事」も負けてなかった。
    劇中劇にトリプルキャストで、万華鏡のよう。
    対極の玄人技。

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