私と踊って (新潮文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 新潮社 (2015年4月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234236

私と踊って (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編小説と知らず読んでいたが、トリッキーな設定などエンターテインメント溢れる作風で楽しんで読むことができた。描写が難しいところがあるので流し読みは難しかった。

  • ミステリあり、SFあり、ホラーあり、ショートショートあり、エッセーあり。

    カラフルなキャンディをつめこんだ
    ガラスの箱みたいな短編集

    恩田ワールド炸裂です

  •  ショートショートサイズの短編を詰め合わせた作品。一つ一つの作品が短く、また、とある企画や特集などに寄せた作品が収録されている本だからか、寄せ集め感が否めなかった。まとめて読むんじゃなく、やっぱりその企画や特集にぽんと入っているのを読む方がこれら一つ一つの作品には良いんだろうな、という感じ。
     一番良かったのは『交信』。当時科学館ではやぶさの物語の説明を受けて感動したのを思い出した。こういうのは書けそうで書けない。たった1ページで、ちょっと感動したもの。やっぱり恩田陸さんすごいなぁ。

  • 頭の中に浮かんだ話をちょちょっと書いてみた感のある短編集。話に入り込めそう、というところで終わってしまうので、いつも置いてけぼりをくらった感じ。期待して読んだから余計に残念でした。

  • またまた全19編からなる短編集を読了。

    相変わらず内容はどれも面白いものばかりなのに、中途半端で終わってしまう。

    だから短編なのかもしれないが、短編に合わせた結末を用意して欲しい。

    明らかに中長編になりそうなストーリー展開で「夢違」みたく投げっぱなしん作品が多い気がする。

    面白い作品ばかりだからこそ、そう思ってしまう訳なんだけど。

    ただ「弁明」は良かった。

    「中庭の出来事」の中のエピソードを補完する形の作品となっていた。

    そういう今までの中長編作品に関連した短編集を出してくれないものだろうか。

    そうすれば安心して読み進められるはずだから。

    以上個人的な思いでした。

  • いろいろごちゃまぜになった短編集。後ろに恩田さんの解説があって、読了後にへーって思いながら読んでいました。ほんと、恩田さんらしい短編集。ミステリーっぽいのとか、ホラーとか、SFとか、いろんなジャンルの短編があって、恩田さんが出してる本の要素をかき集めたようなイメージ。この文章の雰囲気が好きだなあと思いながら読みました。もう一回読みたい。「交信」「東京の日記」は面白いなあと思いました。

  • 恩田ワールドの短編集
    ありそうで、でもきっと無い、ちょっと怖い物語を連続して読んでいると、日常からリアルさが無くなっていくから不思議。
    本から目を離したら、きちんと今に戻らねば。

  • 私と踊ってはおもしろかったな。見えるものにしか見えない世界、その中にある孤独がよく描かれている。
    あと土地や場所に意思や力があることをテーマにした作品の示唆になるのか、それは人の思いや意識が土地に宿ったと考えているような作品もあったな。その考え方は面白い。

  • 恩田陸の引き出しの多さが遺憾なく発揮されたお得な短編集。お気に入りは「思い違い」と「二人でお茶を」。恩田陸本人による作品解説が面白い。

  • あらすじ(背表紙より)
    パーティ会場でぽつんとしていた私に、不思議な目をした少女が突然声をかける。いつのまにか彼女に手をひかれ、私は光の中で飛び跳ねていた。孤独だけれど、独りじゃないわ。たとえ世界が終わろうと、ずっと私を見ていてくれる?―稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフにした表題作ほか、ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで、彩り豊かに味わい異なる19編の万華鏡。

  • 宝石箱みたいに、どれもきらきら妖しく輝いている短編集だった。

    初っ端、「心変わり」で目線が後を追い続け、ダイイングメッセージに一緒にドキドキさせられる。

    「忠告」では犬のじょんからの手紙が、可愛くて可愛くて、と思ってからの展開がすごい。
    一番好きな作品。

    あとは巻末に作者からのていねいな解説があるので、そちらを参照して欲しい。

    異国に飛んだり、異世界に飛んだり、めまぐるしく入れ替わる物語なのに、どれもすうっと入り込めてはちゃんと扉を閉じて出て行ける。
    文体、構成、飾り方。
    楽しい仕掛けに満ちた宝石箱に、しばし心踊った作品だった。

  • 書きたい箇所だけを書き留めた一冊という印象。一話一話が短いので、とりとめのない物語にしてしまっている気がする。
    お気に入りは《少女界曼荼羅》
    これは長編とは言わない、中編として是非続きを書いて欲しい。世界が固定されていない、日によってあっちへフラフラ、こっちへフラフラと一定の範囲内で移動してしまう世界の物語。キーになる「少女」とは一体なんだったんだろう。座敷童みたいなのをイメージしてたけど良い者なのかな。座敷童が固定されていた世界を動かす? ちょっと違うかな。

  • 短編集は好きですが、もうちょっと一話ずつが長めな方が好みです。でも、ホラーなんだかミステリーなんだかよく分からないジャンルは大好物です。

  • これは面白い!
    短編本来の味わいと
    恩田陸の持ち味がぎゅっと詰まった一冊。

    一番最後の「東京の日記」は2010年に書かれた近未来小説だけど、いかにも起こりそうで怖い。

  • 表題作はとてもよかった。巻末の作品も、解説を読めばなるほどと思った。
    全体的にオチがないというか「書きたいシーンだけを書きました」といった風。長編作品の一部を切り取ったようなものが多い。
    【購入本】

  •  ミステリーあり、SFあり、色々な恩田陸が読める短編集。

     どれも面白かったし、はっとするものが多かった。
     夭折したピアニストに憑依(?)される「二人でお茶を」が切なかった。
     憑依した方も、された方も、ピアノという呪縛から逃げられない、というかその状況を喜んで迎え入れている。その欲というか、熱情が切ない。音楽のもつ魔力が淡々とでも濃厚に描かれている。

     と最後の「東京の日記」が面白かった。
     近未来の東京の次第に閉じていく感じを外国人の視点から描いているのだけど、他人事な感じがちょっと怖かった。でも、お菓子はおいしそうだった。

     うむ。
     美味しいものを美味しそうに描かれてるのって、すごい大事だと思う。

  • 恩田陸が書きたいのはこういうものなのか、と。今まで「大風呂敷を広げておいて閉じない」とか言われていたけれど、これを読んで納得した。やはり私は彼女の世界の見方が好きだ。

  • かなり雑多で整合性のない短編集なのだけれど、作者自身の解説を読むと、なるほどこの作品を書かれたのはそういう経緯で、とそれぞれの由来がわかってちょっとスッキリ。ネタバレが若干あるけれど、この解説読んでからのほうが面白く作品を読めるかも。実在の人物へのオマージュ作品が意外と多いので、元ネタがわかっていたほうが楽しめる部分もあったり。

    まず表題作「私と踊って」はピナ・バウシュ(いつか生でみたいと思ってるうちに亡くなってしまって残念)、「二人でお茶を」は早逝したピアニスト、ディヌ・リパッティ(この人は知らなかった)、「台北小夜曲」「火星の運河」の台湾もの2作品に登場する映画監督Yのモデルはエドワード・ヤン(ものすごく昔に観た『牯嶺街少年殺人事件』という映画がすっごく好きだった)、「東京の日記」はリチャード・ブローティガンの孫が書いているという設定。

    「劇場を出て」は多部未華子ちゃんの写真集に、「聖なる氾濫」「海の泡より生まれて」「茜さす」はNHKのドキュメンタリー番組用に書き下ろされたものだとかで、その他サスペンス調あり、犬や猫のショートショート風あり、ホントにあった怖い話あり、別作品のスピンオフありで、個々にそれぞれ面白いけれど統一感はなかったかも。

    お気に入りは、不規則な移動を続ける世界の不条理SF風「少女界曼陀羅」、台南の幻想的な「火星の運河」、憑依だったのか妄想だったのか物悲しい余韻の残る「二人でお茶を」、表題作の「私と踊って」、大地震後の東京がプチディストピア化する「東京の日記」など。

    ※収録作品
    心変わり/骰子の七の目/忠告/弁明/少女界曼陀羅/協力/思い違い/台北小夜曲/理由/火星の運河/死者の季節/劇場を出て/二人でお茶を/聖なる氾濫/海の泡より生まれて/茜さす/私と踊って/東京の日記/交信

  • 星新一ショートショートは、元々あまり好きではないのを思い出した
    そんな感じのsf短編集
    ひねってあるのに自分が気づけてないだけかもしれないので、もう一度読み返してもよかったか…

  • 恩田さんの短編はもっと続きを読みたいと思わせるものが多い。
    ショートショートだと思ってなかったので、最初の「心変わり」を読んで「ここで終わっちゃうの!?」と驚いた。
    「少女界曼陀羅」の設定が好き。

  • いろんなテイストだけれど「自分の内側」や「懐かしさ」がこの人のテーマなのかなあと感じる。「交信」は胸が締め付けられる。ふわりと異空間に誘われて帰ってくる話が多いので、本を閉じてから現実に戻るまで少しかかる。それが面白い。

  • 読了後もまだ夢うつつの境を彷徨っているような不思議な感覚。うつうつもやもやよくわからない、これぞ恩田ワールド!

    一番好きな話は『忠告』。もし自分のペットから手紙が届い時、ペットが書いたと信じられるだろうか?その内容を信じられるだろうか?
    ご主人様の危機を救おうと頑張って手紙を書いた犬のジョンの気持ちは伝わるのか。手紙の内容が必死で健気で泣けてしまう。ご主人様信じてあげて、逃げて〜。手に汗握る。さて結末は…。
    これと字を書けるようになった猫の話『協力』が対になっていて上手くできている。
    このふた作品は忘れられないショートショートとなった。

  • 何かの内側に入り込むとか一体化するとか、そんなモチーフが多かった印象。
    動物ものの二作が 非常に対照的で、ゾゾゾっとたのしめた!

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