一瞬の夏(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235028

感想・レビュー・書評

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  • 社会学講義で、フィールドワークとエスノグラフィーのセンスをつかむのに恰好の本と紹介。
    但し、ルポタージュをフィールドワークのモデルにするときには注意するところもあるとのことで、課題も出されている。このため、この本を読んでから、社会学講義247ページの課題に取り組もう。

  • 強打をうたわれた元東洋ミドル級王者カシアス内藤。

    当時駆けだしのルポライターだった『私』は、カシアス内藤の選手生命の無残な終りを見た。

    そのカシアス内藤が、四年ぶりに再起する。再び栄光を夢みる元チャンピオン・カシアス内藤、手を貸す老トレーナー・エディ・タウンゼント、見守る若きカメラマン・利朗、そしてプロモーターとして関わる『私』。

    一度は挫折した悲運のボクサーのカムバックに、男たちは夢を託す。

    淡々と進んでいく、物語。
    ドキュメンタリーだからだろうか…

    カシアス内藤の再起戦はどうなるのか…

  • かなりの長編だったけど飽きずに読めた。もの凄くドラマティックな展開と言うのでは無く、自分の印象としては淡々と物語が進む印象だったけど悲哀とかうらぶれた感じがアクセントになっていて印象深い一冊たった。
    つくづく思うのは、ボクサーと言う職業はスポットライトを浴びているのはほんの一握りでほとんどは内藤のような底辺でギリギリやっているような人たちが多数なんだろうな。

  •  

  • 哀愁が漂う。アスリートって最高にカッコいいなと再実感

  • 新潮文庫の発行年が昭和59年。
    なつかしい時期である。

    この作品は、カシアス内藤という元プロボクサーについて書かれている。
    世界チャンピオンになったわけでもないが、そこそこの人気はあったようで、私も名前は知っていた。

  • 一度は引退したボクサー、カシアス内藤の復帰戦までのプロセス。
    カシアス内藤だけでなく、自分や関係する人々の心理まで丁寧に掘り下げていると感じた。

  • 素晴らしく良かった!

  • 感想は下巻を読んでから書きます。

  • レビューは下巻のほうに。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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