彼らの流儀 (新潮文庫)

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著者 : 沢木耕太郎
  • 新潮社 (1996年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235127

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彼らの流儀 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 基本的にノンフィクションは苦手なのですがとても良かった。
    普通エッセイやコラムと言うと如何に書き手の独自性や視点を明確化して発信するかと言う部分に書き手らしさが出てくるのではないかと思うのですが(そしてその我の強さが私がエッセイが苦手な理由なのですが)、本書ではどのようなメッセージを受け取るかは読み手に託されているという感覚しかない。この徹底した間接的な表現が、私にはとても心地よかったみたいです。
    そしてこのひとが巧者なのは、それでも文章が無味無臭ではなく一貫して「沢木耕太郎らしい」語りを保持しているということではないかと。
    距離感を保つことを徹底し、丁寧で無色であることを心がけた姿勢と、真摯で柔らかな視点だからこそ、きちんと耳を傾けて聞いてみたくなります。

  • 上司に奨められて読みました。

    何気ない日常がドラマチックに、物語りになるということがよくわかります。
    ただそれに気づけるのは限られた人だけなんだろうな、とも。

  • 33編の色々な人に焦点を当てたエッセイというかコラムというか。語り口は様々だけど、どれも読みやすくて読後感が良い。

  • やっぱり最後は「人」に行き着くなぁ。本も映画も面白いけど、やっぱり生身の人生にこそドラマがあるものだ。

  • 著名人、一般人と様々な人々が登場し、沢木氏らしい切り口で語られる。

    この作者の文章には、時々目の付け所にハッとされるときがある。

  • 様々な人物に焦点を当てた、短編集。
    沢木さんが登場したり、別の話に同じ人が登場したりして、おもしろい。

  • 読後に得体の知れない高揚感みたいなものが生まれていた。それを高揚感ということに到底納得できなかったのでレビューを書くのに苦労している。ただその高揚感が行間含む文章から滲み出る熱量によるものなのは間違いないはずである。

  • 33のショートコラムが人間模様を織り成す。沢木氏は『凍』に代表される人間の内面に迫るルポやコラムを得意とするが、本書は偶然の出来事やふっとした感情の揺れ動きを巧みに描き出している。『彼らの流儀』という題名の如し人それぞれにドラマがある。

    いずれのコラムも味わい深く読後に漂う雰囲気も心地良い。

  • 倉敷の美観地区の蟲という古本屋で購入。
    ショートエッセイ

  • とても読みやすい一冊。短篇集というか、コラムのような短い作品で人生のいろんな場面を切り取っていて、登場人物に似通った部分が少ないことがその読みやすさの理由かもしれない。僕は僕の人生から見える景色で楽しんでいて、それは他の人もそうなんだろう。お互いにその中で見えていない部分があること、そこに、例えば旅行中に交流する人たちとのおもしろさってあるんだろうなと、読みながらそんなことを思いました。機会があれば他の作品も読んでみたいと思わせてくれた一冊でした。

  • 20年以上前の本とは思えない。沢木耕太郎さん好きだけど、中でもかなりいい感じのコラム集だった。一つ一つが数ページしかないのに、いちいちしっとり。テロルとか深夜とかの話が時々出てくるので、筆者の初期作品を幾つか読んだ後に読むと、より面白いと思う。

  • 小説でもないエッセイでもない、不思議な散文形式で書かれた短編集。登場人物に共感できるものもあれば、全く別の世界を垣間見ることができるものもある。私が一番好きなのは『大根を半分』。タイトルからだけだと内容が想像できなかったが、読んでみて納得。私がもしその場にいたらどうしただろうか…とふと考えてみた。ありそうでなさそう、いや、なさそうでありそうな場面展開が面白い。

  • 著名人から普通の人まで、すべての人々の人生を自然に描いたコラム集。著者の絶妙な文体で、何気ない生き方が、平等に瑞々しく輝いて見える。

  • 『鉄塔を登る男』では今まで気にしたことがなかったけど単純にその仕事ぶりに感心したし、『砂漠の雪』ではサウジアラビアの風景やアラビア文字の美しさに心引かれると同時に、さらに同じ書をおこなう仲間の人生にまで思いをはせたり…、
    一つ一つはたった数ページなのに、その短い文章の中から、その人の人生を深く感じさせてくれるのがさすがだと思った。

  • NYのアンダー・カバーを描いた「日本の日」が圧巻。こんなにもスリリングな人生を、熱を持ちながらも淡々と描写しているところが好き。

  • 学生時代の思い出。

  • これで沢木耕太郎さんにハマりました。
    短編集です。
    くよくよ悩まず内面の葛藤もほとんどなし。行動あるのみで生きる主人公たちが恰好良いです。乾いた文章が気持ちいい。

  • 沢木耕太郎氏のおなじみ短編ルポ集。
    相変わらず文体が素敵です。どのような取材を繰り返して、登場人物の内面を描写されているのか、本人自体のドキュメンタリーを見てみたい。

  • フィクションともノンフィクションとも分からない短編集。サッと読めるのが気軽でいいんだけど、物足りない感じも。

  • 良いです。人生の味わいをひとつぶずつ。

  • 久しぶりに沢木さんをじっくりゆっくり味わいました。
    言葉、きれいだなぁ、やっぱり。
    「砂漠の雪」と「娘たち」あと、靴下青年の話、が好きでした。
    2012/7/27読了

  • 「何とかの流儀」って本の草分けだよ。

  • 何度読んでもいいな~
    2012.1.4

  • 高校の時、初めて読んだ。
    様々な人の生き様(流儀)を書いた短編集。
    人生の形って一つでは無い。
    こんな生き方も有るんだぁ。。。と自分の価値観を揺さぶられた作品。

    何度読んでも、その時の自分によって、それぞれの
    物語が心に沁みてくる。

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彼らの流儀 (新潮文庫)の作品紹介

男はその朝、サウジアラビアの砂漠に雪を見た。大晦日の夜、女は手帳に挾み込む緊急連絡先の紙片にどの男の名を記すべきか思い悩む。「今」を生きる彼もしくは彼女たちの、過去も未来も映し出すような、不思義な輝き方を見せる束の間の時…。生の「一瞬」の感知に徹して、コラムでもエッセイでも、ノンフィクションでも小説でもなく、それらすべての気配を同時に漂わせる33の物語。

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