彼らの流儀 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235127

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクションかフィクションか、小説なのかエッセイなのか。そのどれかはわからないけれど綴られていく「彼らの流儀」にどんどん惹かれていく。

    こういう筆致で文章が書けるの、もちろん沢木自身の文章力もあるんだろうけど、丹念な取材があってこそなんだろうなぁ。

    何度でも読み返したい作品。

  • 2003年3月に購入。17年ぶりの再読となる。時折自身の視点からも書かれているが、第三者の視点からが中心となるコラムと言うべき作品だろうか。作者自身が「コラムでもなくエッセイでもなくノンフィクションでもなく小説でもない亅と言っている。他の沢木作品の登場人物とリンクする部分もあり、非常に興味をそそられる。30年ほど前に朝日新聞に連載されたもの。作者にとっても壮大な実験的な要素もあったと思うが、その舞台を与えた朝日新聞も立派だったと思う。一編一編が短いので隙間時間にも楽しめる。とてもおもしろい作品だと思う。

  • 三十三粒の人生。コラムでもエッセイでも、ノンフィクションでも小説でもない、沢木耕太郎による物語。私はまったくの作り話でも構わないと思いました。見えた景色がそれはそれは美しかったので。

  • ルワンダまでのお供に選んだ本!さらっと読めるし、いろんな人の人生をちょっとずつのぞいてるみたいで面白い

    あとがきにあった文章、なるほどなとなった

    「その時、私がひそかに定義していたコラムらしいコラムとは、「発光体は外部にあり、書き手はその光を感知するにすぎない」ということを強く意識した文章というものだった。」

  • これで沢木耕太郎さんにハマりました。
    短編集です。
    くよくよ悩まず内面の葛藤もほとんどなし。行動あるのみで生きる主人公たちが恰好良いです。乾いた文章が気持ちいい。

  • 良いです。人生の味わいをひとつぶずつ。

  • 「何とかの流儀」って本の草分けだよ。

  • 何度読んでもいいな~
    2012.1.4

  • 高校の時、初めて読んだ。
    様々な人の生き様(流儀)を書いた短編集。
    人生の形って一つでは無い。
    こんな生き方も有るんだぁ。。。と自分の価値観を揺さぶられた作品。

    何度読んでも、その時の自分によって、それぞれの
    物語が心に沁みてくる。

  • 人生に迷ったら読む本。対象者と適度な距離感がよく、文体も読みやすい。

著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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