血の味 (新潮文庫)

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著者 : 沢木耕太郎
  • 新潮社 (2003年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235141

血の味 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ナイフのひやりとした重みをポケットに忍ばせておきたい気持ちが分かってしまうから、なんとも危ない小説だった。きっとあらゆる物事には、なにか決定的な原因があるわけではなくてそこにはただ日々降り積もっていく感情があるだけなのだろう。

  • 2016.7.15
    気持ち悪いじいさん。無関心はあく。

  • 著者の沢木耕太郎さんは、自身の旅を綴った「深夜特急」シリーズを書いた人。
    その沢木さんが初めて書き下ろした長編小説ということで読んでみました。
    ちゃんとした小説でした。
    最後までどうなるのかわからない、そして結局不思議な要素を残したまま終わりました。
    もう一冊、新田次郎賞をとっている作品もあるので、読んでみようと思います。

  • 彼が見る夢は僕の夢にも大方通ずるものがあると感じた。人を殺してしまって、しかしバレないだろうと感じつつも不安になり、電車に飛び込む夢。
    そして静かな父、人間味のある母。
    父を亡くした6年前。病気だったが、どこかで自分が殺したのではと考えている。流れる血は親父と同じ血ではない。
    ノンフィクション作家として一番と言っていいほど尊敬している沢木耕太郎さん。そしてこの小説には、自分と通底するものがあると感じる。この不思議な感覚はなんなのだろう。

  • なかなか迫力があった

  • 少年が父を殺すに至る心の変遷が描かれていて
    一概に言葉で言えない少年の複雑な感情がよく描かれていた
    何か行動をするときの感情って、いくつも折り重なっていて
    単純なものではない
    それが少年であればあるほどそうだと思う
    むしろ、大人になってもそうなのかもしれない

  • スラスラっと読めたがやっぱり沢木さんにはノンフィクションを書いてもらいたいなあ。

  • 思春期のモヤモヤや葛藤を題材にする小説は好きだけど、その中でもこれは異彩を放っている。

    何故?

    と、わからないのが、思春期そのもの。

  • 「中学三年生の冬、私は人を殺した」。二十年後の私は、ふとしたきっかけからその事件を振り返ることになる。

    深夜特急が好きで、その他の作品もと手にとってみたのが本書。沢木耕太郎の初?の長編小説とのことだったけど、読んだ感想は「暗い」。全体的に陰鬱なトーンでひたすら自分の内面と向き合う物語だった気がします。今読んだらまた違った感想を持てるかもしれない。

  • 少年期の危うさ。
    読みやすかった。

  • 場面がぱっぱ変わっても嫌な感じはしない
    なかなか味わい深いというか良い種類の小説でした。

  • 沢木さん
    おもしろい!

  • 実の父親を殺してしまう少年の話で、そこに至るまでは、単に親や学校や社会のせいでなく(もちろん読んでる本のせいでもなく!)、もっと複合的なことが起因していました。初版は、折しも酒鬼薔薇事件の頃だったと記憶しています。不変的名作で、いたたまれない事件があると今でも手に取ります。

  • 沢木耕太郎の作品を初めて読みました。ラストのオチがなく、謎が残ったままの作品でした。
    他の代表作から読めば良かったと思いました。

  • 少し後味悪い感じですがなんか読んでしまう本です。

  • 沢木耕太郎の小説(フィクション)を初めて読んだ。思えば、ふとした偶然から『深夜特急』を読み、たいへんおもしろかったので、その後もいくつかの本を読んだが、いずれもかなりおもしろかった。そして、それらは全部ノンフィクションであった。結論。沢木のフィクションはおもしろくない!実は 小説「凍」を買ってある。今わたしはそれを読むかどうか非常に迷っている。悩ましい。

  • 10月20日読了。ルポライター沢木耕太郎の長編小説。ナイフによる刺殺事件を起こした少年の回想。母親に去られ周囲となじめない少年は、父親との生活・教師との衝突・元ボクサーの男や同級生の女子との交流の中でナイフを握り締め・・・。スポーツのときの脳の感覚や元ボクサーの栄光と挫折、人が自分に限界を感じるときはいかなるときか?みたいな描写になると俄然著者の筆さばきは巧みになるな。発表当時は「社会派」などと騒がれたらしいが、誰がクック・ロビンを殺したか?的なミステリ展開を楽しむべき小説だろう。なかなか面白かった。

  • 沢木耕太郎初の長編小説。ちょっと怖くて、また気持ち悪い後味が残る話ですが、男子中学生のあの時期の独特かつ孤独な悶々、不器用さをうまく表現しています。終盤にさしかかるあたり、地元の図書館でクラスメイトの女の子としゃべる場面が切ない…。

    『一瞬の夏』や『テロルの決算』で取り上げられたテーマが、そこかしこに散りばめられています。

  • 著者の無名を読んでから血の味を読むと、いかに著者の父親との体験に基づいて小説が描かれたかがわかる。
    2人の父は、本を読み、語らない人だった。運命を受け入れる人。
    無名の中で著者は、父を畏れていた、という。
    小説の中の少年は、父の語らない姿勢に衝動的な感情を抱く。
    「どうしてだ。どうして父は何も訊ねず、何もいわないのだろう。」「私が何もできないのは父のせいなのだ」

    小説の少年の、父を求める叫びは、著者の父親への叫びのように聞こえた。

  • 21歳の頃に読む。

    「カシアス内藤」というボクシング選手に迫った
    ドキュメントもの。

    スポーツを見ない私には、
    人間への迫り方がとても新鮮だった。

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