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みんなの感想・レビュー・書評
長野五輪、日韓ワールドカップ時代のスポーツと映画、本をめぐってのエッセイ。映画評は、なかなかするどい。あの時代がなつかしく蘇ってくる文章なのだ。
著者が直接観た、オリンピック、W杯、そして映画、さらに読んだ本の感想が書きつづられています。
ただ、そのオリンピックは「長野冬季五輪」で、W杯は日韓共同開催、映画の感想は「ピンポン」「ショコラ」など、今となってはかなり古いネタばかりです。(1992~2002年に雑誌等で発表したものを集めたものだからです。)
こんな古いネタでも結構面白く読めました。それはきっと僕にとって2000年前後はそれほど昔ではないからなのでしょう。
自分の年齢(オッサン度)を改めて感じさせられた一冊でした。(^_^;)
タイトルの響きの心地よさにぴったりな絵を探して探して探しまくって描いた一枚。まさか文字まで使用されるとは思いませんでした。
大半は朝日新聞に掲載されている時に読んだ。この人が観た映画を観ていた場合、この人が読んだ本を読んでいた場合、そして同じ感想を、同じイメージを抱いていた時、嬉しかった。きちんと観れていた、ちゃんと読めていた、と安心できた。
この人の眼は正しいと思えてしまう人である。
そして、この人の一般の人達を観る目は優しい。
「スタジアム」(サッカーのことです)は大変面白い。「シネマ」(映画評論です)は面白くない。「書店」(書評です)これも面白くない。サッカーの話題だけならば☆5つぅ!まあ、沢木耕太郎はルポライターであって、映画評論家でも書評家でもない ってことですな。たぶん。
-『ビューティフル・マインド』のラッセル・クロウが、とりわけ素晴らしい演技をしていたとは思えない(中略)作品としても、早熟な数学者が「ゲーム理論」を発見する契機にリアリティーがなく、(中略)私にとって欠陥だれけのこの作品を、にもかかわらず「よし」と思わせてくれたのは、映画の中盤に訪れるある一瞬によってだった-
沢木耕太郎が、映画と本とスポーツ観戦、という多くの人にとっても欠かせない「趣味」のナビゲーションをしている。いつものように、視点も鋭いし、文章も読みやすく、ぐいぐい引き込まれる。たとえば、一度見たことにある映画でも、もう一度見たくなるパワーあり。
映画と小説の短評、そして長野冬季オリンピックと02年のワールドカップについてのエッセイ。
ずっかり見た気、読んだ気になれるのは巧みな文章がなせるわざ。
うまいなあ。
誰にでも、「それさえあれば」というものの、ひとつやふたつはある。沢木耕太郎の場合、それは映画であり書物でありスポーツゲームでした。つまり、素晴らしい映画と、驚きと発見に満ちた書物と、血沸き肉踊るスポーツ観戦。
だからシネマと書店とスタジアム。
映画評、書評、スポーツ観戦記。1992年から2002年の間に書かれた99のコラムをまとめた一冊。沢木耕太郎の冷静さというか、徹底した写実描写と被写体との距離は、コラムの中にも生きていますね。






