ブルボンの封印 下巻 (新潮文庫 ふ 20-7)

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  • 新潮社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101236179

感想・レビュー・書評

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  • 歴史ロマン。この時代のことを、もっと知りたいと思わせてくれた!

  • はらはらする展開に目が離せなくて夢中で読めるけどすごく疲れる本。





    王権神授説という前提を持って読むべきものかも。
    中世の絵は強調したいものを大きく描くから今見るとバランスが変。でもそれが悪いわけじゃない。
    同じように王権神授説って今考えるとよくわからない(日本人だからかも)けれど、そういうものだということかな。

    中央集権、というかもう独裁って決断を早く出せるから有事の際には有利になる。激動のヨーロッパを生き抜くには理にかなっていて、早く出した決断が正しくないといけないから指導者の能力が問われるってことかなあ。それも大前提なのかなというのが再読した後の感想でした。
    なんか色々詰め込まれすぎてて疲れた!
    6/21/2021

  • こんな終わり方なんだ・・・
    面白くてあっという間に読み終わった。
    鉄仮面の話は知らなかったから、次は鉄仮面のことについて読んでみたい。

  • 恋敵を亡き者とし、自分以外の女を想う恋人の記憶を消す。そんな事が出来たらそれこそ薔薇十字団の錬金術師ですな。上手いこと命に別状なく記憶だけ消したとして、自分の事も忘れられちゃっていいの?都合のいい記憶だけ植え付けた相手と暮らして幸せになれるのかマノンよ。
    かくして絵に描いたように計画は失敗し、記憶を失くしたさるお方は鉄仮面となるのであった。
    さてパトリックコックスの百合のペンダント着けて逢引にでも行くか。

  • 1998年8月8日読了。

  • 先にマンガの方を読んでいたので、余計に分かりやすかったかも知れませんが・・・さくさく読み進める事ができました。
    カタカナの名前が覚えにくいのですが、登場人物の細かな描写によって混乱する事もありませんでした。
    ブルボン家の「封印」を意味するものが、最後にどうなるのか?
    それも含めて、大変引き込まれて読む事ができました。

  • 20100809
    展開読めちゃう! 最後の方が駆け足で、前半部分の描写や伏線の張り方とギャップがあるかも。

  • ルイ14世の治世に実在した謎の囚人、「鉄仮面」または「仮面の男」に関してウィキペディアで読んだあと、陰謀の匂いにうずうずしたのを憶えている。
    『ブルボンの封印』は大胆な想像力で歴史の謎に挑む野心作であり、非常に面白い。
    作者は当時の風俗や政治、史実を丹念に調べ上げたのだろうなぁと思わず感嘆するほど緻密に織り編まれた物語。
    虚構を現実のように思わせてしまう迫力には圧倒されます。
    物語の中で、登場人物たちが息づき、利欲のために奔走している、その営みの吐息を感じさせる作品です。
    それと同時に、この物語は非常に切ない。
    2人の貴公子に、2人の娘。
    みな、刹那的なまでに愛する者に惜しみなく気持ちを注ぎ、揺らぎ、のたうち、絶望し、もがく。
    貴公子が入れ替わっても不思議ではないように、娘の立場も反転する。
    苦くて苦しい恋心がより一層、読み終わった後に重い余韻を与えます。

  •  ルイ14世統治時のフランスを舞台にした波乱万丈の物語。いやあ、藤本ひとみは面白いねぇ。欠点をあげれば色々あるんだろうけど、勢いっていうかパワーがある。
     しかし、まぁはっきり言って「鉄仮面」の話なんだけど、ディカプリオの「仮面の男」はミスキャストだよな。っていうのを、読みながらずっと思ってた(爆)

  • 図書館で借りた本

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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