サマータイム (新潮文庫)

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著者 : 佐藤多佳子
  • 新潮社 (2003年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101237329

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サマータイム (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 夏、春、秋、冬…
    色んな表情を持っている、季節、モノ、匂い、空気。

    その一つ一つが、柔らかに思い出される。

    サマータイム
    夏の日の、ゼリーでできた海。

    あの頃に戻ってみたい。

  • 柔らかくて、つかみどころのない文体が良かった。

    子供の頃の夏の思い出ってなんで大人になってからあんなに輝かしく最高の時間だったと感じるのだろうか?

    夏が、待ち遠しい。

  • 二番目のお話が一番好きでした。
    佳奈ちゃんがかわいいなぁ。
    読み終わった後、頭の中に濃い桃色のドレスを着て、つつじの花冠を被った佳奈ちゃんが「五月のつつじ姫のカーナよ」と胸を張っている姿が浮かびました。
    この季節に読むことが出来てよかった。

  • 大好きな作家さんの作品です。この作品は小学校の頃?中学?のころに宿題の題材として知りました。ボールいっぱいのゼリーを思い描いて夏を過ごしたことを思い出します。お子さんでも読みやすい作品だと思います。せひ夏休みに延世欲しい作品です。

  • きらっきらしとる

  • "ものすごい特別な人って感じがした。彼の内側の光にぼくは感電する。あの、感情をいつわらない、ちょっとはにかんだカンの鋭い言葉がいい。もちろん、腕のないこと抜きで、広一くんを考えられなかったけど、それがすべてじゃないんだ。"


    仲のいい友達と外をはしゃぎ回って
    自分の外側についてだけ考えてれば健康な少年期にこういう文章を目にするのはある意味で不健全なんだと思った。
    自分の目で見た以上を見させるのはそんなに急がなくてもいいと。
    よくも悪くも生きづらい人間になってしまうさ。

  • 夏のうちに読んでおこうと思って手にとった一冊。
    陸上競技モノ(「一瞬の風になれ」・「夏から夏へ」)以外で、佐藤多佳子さんの作品を読んだの初めてだけど、「う~ん、うまいなぁ」と唸ってしまった。
    何がって言葉ではなかなか上手く言い表せないんだけど、ゼリーとかつつじとか自転車とかピアノとか、小道具を使っての心情の動きの表現やシーン演出なんかが、とでも言えばいいのかなぁ。
    あと行間。文字数で言えば、たいしたボリュームではないのだけど、人物のセリフも心情も描写も決して多くの言葉では語られていないのだけれど、その言葉の合間に色々なことを感じ、想像させられる。

    夏~秋にかけてが読み頃の作品だと思います。

  • 海のゼリー
    つつじの花みち
    かんな色のワンピース

    こういう風に見えてたんだよなぁ
    私の物語じゃないのに
    忘れちゃいけない忘れたくない私の幼いころの思い出が
    つまっているような作品

  • 簡易な語り口で、読みやすい。わかると言えばわかるのですが、主人公の少女(佳奈)にシンクロできなかった。情景はイメージしやすく、エピソードもビジュアル的で美しくはあるのだけれど。弟の進と広一が良かっただけに、残念。

  • ある雑誌で著名人の大好きな本として挙げられていたので読んでみたが、自分はそれほど感銘を受けなかった。ただ、登場人物それぞれの視点から書かれた文章は、本人たちが書いているかのように自然に感じられ、著者のセンスの良さみたいなものを感じた。

  • この本からも、『蜜蜂と遠雷』みたいにピアノの音が聞こえてくる。

  • 私の中では、よしもとばななにつぐ映像が頭に浮かぶ話をかく作家でした。興味を惹かれる女流作家が現れたことがうれしい。

  • 小学5年生のぼく、進は、1つ上の姉、佳奈とふたり姉弟。夏休み、今にも雨が降りそうな天気の日、進はプールへ。案の定どしゃぶりの雨に遭い、そのなかでもがくように泳ぐ男子を見かける。彼は事故で左腕をなくした2つ上の広一。進と同じ団地内に住んでいるとわかり、プールからより近い広一の家で服を借りることに。ピアニストの母親と暮らす広一は、右手だけで力強い“サマータイム”を弾いてみせる。後日、服を返しに広一宅へ向かうと、なぜか佳奈までついてくる。自転車に乗ることをあきらめていた広一に、佳奈は乗り方を教えると言い出し……。

    ぼくの夏の話ではじまりますが、季節は移り変わり、主人公も佳奈や広一へ。語り手が変わるたびに明かされるあんな出来事こんな気持ちに切なさも。

  • さわやか。読みやすくてスラスラ読めた。

  • 奇抜なところもなく心地のよいお話でした。

    4つのショートストーリーで登場人物は主に同じでそれぞれの立場での話が時間がずれて展開していく。

    4つのストーリーで空白の時間があり、話が終わった後の未来の展開はなど想像を掻き立てられるような感じが好きです。

  • タイトルと表紙に惹かれ手に取ったが、
    薄く張られた水の膜の外から眺めている感覚で、なかなか入りこめなかった。

    でもまたいつか読みなおしてみたい。

  • 入口は黄色い目の魚。
    言葉を選ぶセンスが繊細でとてもお気に入りな作者さんです。
    この作品はデビュー作だそうで、青くさい若さがぎゅっと詰め込まれていました

  • さわやか。

    それぞれが、それぞれにいい子たちだった。

  • キラキラした小説。優しい語り口だが、人間の完璧ではないところや微妙なところがとてもリアルで、人間性に溢れていた。3人の主人公から見た心の描写がタイム差で書かれていてとても面白かった。

  • 文庫裏の筋書きでピンときた本は大抵、今の自分にとっての良書だ。

  • 文体に違和感を感じてしまい、話に入り込めませんでした。

  • 佐藤多佳子さんのデビュー作だそうで。
    キラッキラしてますなあ…青春ですなあ…としみじみ。
    デビュー作からずっとキラキラ青春だったのだなあ…。

  • どこだったかなぁ、
    緑色が空気に混じった、
    みたいなとこって
    あったんじゃなかったかなぁー

    青と緑のゼリー。
    しょっぱいゼリー。
    海だ!と面白がって
    意地で食べ尽くすゼリー。

    義理でもないけど、LOVEでもない、
    あなたはMy favorite thingsだと思う。

    広一くんと佳奈と進。
    キビシくて、やさしくて、だらしなくて。

    なーんか、いい感じ。

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サマータイム (新潮文庫)の作品紹介

佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。そして、ぼくと佳奈。たがいに感電する、不思議な図形。友情じゃなく、もっと特別ななにか。ひりひりして、でも眩しい、あの夏。他者という世界を、素手で発見する一瞬のきらめき。鮮烈なデビュー作。

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