神様がくれた指 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1320
感想 : 199
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  • Amazon.co.jp ・本 (647ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101237336

感想・レビュー・書評

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  • 話が盛り上がることなく、終盤まで続く。

    ページ数も多く、読むのになかなか骨が折れる。

  • 「一瞬の風になれ」が代表作の、佐藤多佳子氏の本を読むのは、「しゃべれどもしゃべれども」について2冊目。
    会話が多く、登場人物も若いので、軽いタッチの小説になっている。
    主人公は、プロのスリで刑期を終えたばかりの辻と、占い師の男性、昼間(という名前)の2人で、この2人の視点から物語が展開する。
    前半はツウな感じで私好みだったが、後半やけにアクションタッチになり、不必要と思われる暴力・逃走シーンが続いた。話が的を得ない人物もいて、イライラさせられる。終わり方も腑に落ちないというか、すっきりしなかった。

  • スリの青年と占い師の出会い。

  • 天才的なスリの才能を持った辻は、刑務所から出所後の帰宅途中に
    スリの少年グループと鉢合わせ、怪我を負わされてしまうる。
    彼らを追うため、辻は助けてくれた占い師・昼間の家に居候して
    少年グループの正体を突き止めようとする。
    一方、昼間は、ある日客として現れた少女に奇妙な影を感じ、気にし始める。
    長身で坊主で刑務所上がりのスリ師・辻と、
    女装占い師で敬語使いでギャンブル中毒の昼間。
    この2人の奇妙な関係の同棲生活と、不可思議なつながりが織り成す物語。
    ***
    だけど書評でも書かれている通り、このスリ師・辻が、あまりに魅力的なので、不快感がないのが悔しい。
    ただ、基本犯罪する話なのでイライラとハラハラがあります。ラストもこれでいいのかなぁ?という気分。あんまりスッキリしないお話でした。

    神様がくれた指で罪を犯すという奇妙な話。そこが狙いなのかどうなのか。
    しかし一応言っておく。スリ、ダメ、絶対!

  • この本、読まなきゃよかった。「一瞬の風になれ」の佐藤多佳子の作品だから、爽やかな読後感を期待したのに、後味が悪すぎる。スリと占い師を主人公にした物語で、この主人公二人の心情なんかは上手く描かれていて、エンタメ要素も豊富で面白く読めた。
    ただ、女性の登場人物が全然良くない。悪人側の女子高生の行動なんて理解できない。もちろん心情も理解不能。他にも二、三人の女性が登場するが、行動が現実離れしていて興ざめ。勧善懲悪じゃない結末も好きじゃない。
    映画化でもされれば面白い映画になりそうな物語だけど、☆2個。

  • 2013.3

  • 2013.3

  • 初佐藤さん作品。んー、キャラが個性的でよかったわりに、ラストがなー、って感じ。たぶん後々すぐに内容忘れちゃうと思うくらい、ラストが薄かったなー。マルチェラさんは好きだったけど、読者に何を伝えたかった作品なのかが私には読み取れなくてダメだったのかも。

  • 職業スリが服役後に出逢ったこと。

  • スリで刑務所に入っていた辻は、出所したその日に少年らのスリグループを捕まえようとして投げ飛ばされ、昼間(ギャンブル好きの占い師)に助けられる。
    そこから同居がスタートする。
    辻が探していたスリグループの中の女の子が昼間の占いに来ていた子で…。

    とりあえず……スリこわい。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイムで」月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、99年に路傍の石文学賞を受賞。ほかの著書に『しゃべれども しゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』日本代表リレーチームを描くノンフィクション『夏から夏へ』などがある。http://www009.upp.sonet.ne.jp/umigarasuto/

「2009年 『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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