BCな話: あなたの知らない精子競争 (新潮文庫 た 49-4)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101238142

感想・レビュー・書評

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  • 動物行動学の専門家の切り口でいくと、人間の遺伝子の陰謀が見えてくる!?なんとなく、性の話は表立って話にくい気がするけれど、さまざまな科学的根拠と、数字の向こうに、見えてくる遺伝子を残すための人間の体のしくみの話、仮説は、とても愉快。読んだのはかなり前だけれど、また読み直したくなった。

  • 2000.11.24 ~ 28 読了

  • 女をめぐる男の争い。


    精子競争についてよくまあここまでしらべたな〜という内容。特に、マンチェスター大学のR・ロビン・ベイカーとマーク・A・ベリスの人間の性行動に関する研究報告はすごい。パートナーと一緒にいる時間が長いほど男の精子数は減少する。競争がないからか。動物実験から推論では、浮気時の精子は元気らしい。

  • (2001.10.02読了)(拝借)
    あなたの知らない精子競争
    (「BOOK」データベースより)amazon
    浮気も売春もすべて遺伝子を後世に残すために必要な、BC(生物学的に正しい)な行為である。それらはすべて、自分のコピーを残そうとする遺伝子のなす業、熾烈な精子競争に勝ち残ろうとする精子の陰謀だ。ではさて、精液中の精子の数はいつも同じなのか?また膣内に吸引される数は?数が時により変化するとすればその要因とは―ますます快調な竹内理論。爽快な科学エッセイ。

  • 「BC!な話」4

    著者 竹内久美子
    出版 新潮社

    p21より引用
    “こうした卵をめぐる複数のオス(男)の精子どうしの争いは、
    精子競争(スパーム・コンペティション)と呼ばれている。”

     動物行動学者である著者による、生物の繁殖・生殖に関する話
    をまとめた一冊。
     魚の繁殖戦略から同性愛の謎についてまで、有名な学者の学説
    と著者独自の理論が記されています。

     上記の引用は、精子競争について説明した一文。
    生物というのは、生物として生まれる前の段階から競争しなけれ
    ばならないものなのかも知れません。有性生殖する生き物は、こ
    の世に生きていることが奇跡だといわれるのは、このへんから来
    ているのではないでしょうか。
     著者独自の理論は大変エキサイティングで面白く、しかし、信
    じ切ってしまうには難しい話です。けれども、本当かどうかはま
    だまだ誰にも分からなさそうなので、読み物として楽しめればい
    いのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 生物学的見地から、性に関する様々な現象、事象の説明を試みる。多くの研究を引用しておりその点もおもしろい。興味を持てばさらに先に進める。この人の本は、いつもおもしろい。
    近作とあって、「ワニ~」より文章も読ませる。作家としてもかなりレベルがあがった。

  • 07.11.8

  • 購入済み

    内容(「BOOK」データベースより)
    浮気も売春もすべて遺伝子を後世に残すために必要な、BC(生物学的に正しい)な行為である。それらはすべて、自分のコピーを残そうとする遺伝子のなす業、熾烈な精子競争に勝ち残ろうとする精子の陰謀だ。ではさて、精液中の精子の数はいつも同じなのか?また膣内に吸引される数は?数が時により変化するとすればその要因とは―ますます快調な竹内理論。爽快な科学エッセイ。

  • 科学者が収集した実験データを元に、おもしろおかしく話を展開させる手腕は見事だと思う。でも、自分の話の都合の良いように実験データを利用しているんじゃないかなぁと思えてしまうとこもあって、このお話を丸呑みしてはいかんなぁと思いました。

  • 竹内久美子ワールド。真骨頂の本。まあよくこんなことを真剣に調べるなあ、調べて論文にしている学者がいるなあと、世の中の懐の広さに感心しきり。しかし内容はすごい。読むこと読むこと新鮮。こんな本、読んだことない。男、女。オス、メス。万歳!

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著者プロフィール

竹内久美子
1956年愛知県生まれ。京都大学理学部を卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。著書に『そんなバカな! 遺伝子と神について』『シンメトリーな男』(ともに文藝春秋刊)、『女は男の指を見る』(新潮社刊)、『ウソばっかり! 人間と遺伝子の本当の話』(小社刊)、『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』(ワック刊)など。

「2022年 『66歳、動物行動学研究家。ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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