凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)
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みんなの感想・レビュー・書評
裏世界を使ってこんな商売してる不動産ブローカーがいたとは驚愕した。自分の恨みはらしだとはいえ、よく自白してくれたと思う。
死刑確定を待つ身となった被告人から筆者に届いた報せを端緒として白日の下に晒される、数々の事件。
事件として当局が把握していない部分に焦点を合わせるべく動くという取材活動のプロセスの迫力には胸躍った。
ひとが心を決めて行動する時の動機や契機は数多あり、復讐もそのひとつ。
ひとりの男が退路を断ってまで遂行しようとした復讐の顛末。
或いは、ひとりの記者が執念を燃やして追いかけた事件の記録。
人を殺し、その死を巧みに金に換える『先生』と呼ばれる男がいる。
雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所のい収監中の殺人鬼だった。信じていいのか?記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ!
やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の『凶悪』を追い詰めていく。白熱の犯罪ドキュメント。
***
テレビで紹介されていて読みたいと思った本。
闇に隠れた事件が多いのにびっくりした。
「命」を「金」に変える「死の錬金術師」がのうのうと娑婆で生きている・・・殺人事件で死刑判決を受けた元組長の告発。未解決どころか、死体さえ無い未発覚殺人事件の真相が語られる・・・ノンフィクション。 最後に出てくる「先生」本人の写真に驚愕! こんな顔のおじさん普通にいるよ!決して凶悪には見えない風貌の「先生」と呼ばれている人物。先生の周りでは次々と不審な死が起きている。しかし先生は全く証拠を残さず... 続きを読む »
警察も把握していない殺人事件の情報が新潮の記者に寄せられた。死刑が確定し、留置場にいる死刑囚から。ノンフィクションの物語はここからはじまる。
これって本当の話?フィクションじゃないの?読んでて何度も思った。しかしながらすべて事実。これだけの犯罪が明るみになっていないなんて…!
新潮の記者は事実確認を丹念に行いながら、死刑囚のもとに足蹴なく通いながら、事件の証拠集めに奔走する。
フィクションのようなノンフィクション。ぜひ読んで頂きたい。
思い出した。 たぶんこれだ。 園子温がインスパイアされたの。 『冷たい熱帯魚』ね。 ちゃうかなあ…どうだろ。 で、これは衝撃だった。 『凶悪』 ほんとに凶悪だから。 妻子ある善良そうなおっさんが、家庭では善きパパで仕事は殺しなんだから。 表向きは不動産業者かなんかで、もう裏では金の為に人を無慈悲に殺しまくってんだもん。 人ってわからんよねえ。 そうそうで思い出した。 俺... 続きを読む »
実際にあったと思われる事件だけにリアリティに富んでいて、
重さも増してくる。死刑囚の告発、しかも復習が同期なだけに、
決してすっきりするような話ではないが、著者の行動は賞賛したい。
軽い気持ちで読むものを探してたのに
つい読み始めてしまって後悔。。。朝の電車ではきつい。
でも内容は凄かった。
「上申書殺人事件」へとつながる一連の流れを追ったノンフィクション。その事件名にはピンと来なくても、「後藤良次被告」の関わる事件だよって言えば、ピンと来るかも? ワタクシは、正直「ゴトウリョウジ・・・何だっけ、聞いたことある!」ってレベルだったのですが、本書を読んで、ようやく理解いたしました。当時は全然ニュースにも興味がなかったのだけれど、なるほど、こういう事件だったのかあ! なんかもう、... 続きを読む »
ある死刑囚が告白した犯罪性なしとして処理された殺人事件3件・・・
最後まで読み切っても、よかったよかった一件落着といかず、カネが絡んだ人間の愚かしさ、怖ろしさについて考える。
僕は昔、保険会社で「ややこしい」事案の査定担当だったので、いろんなことを思い出しながら読了。
新潮45編集部【凶悪】読了。死刑囚が告発した殺人事件を、ジャーナリズムが外堀を埋めて、立件までつなげたノンフィクション。こういう事件が発覚せずに、日常社会に埋没してると思うと驚かされた。恐らく、この本に書かれた事は氷山の一角で、海千山千の輩は世の中に五万といるんだろな…
とてつもなく、衝撃的な内容。
事件報道もされたので、記憶に残っている方もいるのでは?
監獄の内部から、新たな事件の告白をするとは、
普通の考えからしたら、ありえない。
でも、そこにはある確執があって……
それがなんなのかを知ろうとするだけで、
ぐいぐいページが進んでいくのは久しぶりの感覚だった。
また取材者の一人称語りで進んでいくが、
当初疑問を抱いていたのに、どんどん確信に至る、
その興奮ぶりに、こちらも興奮させられた。

塀の中の死刑囚が自分の犯した殺人を次々と示唆していくと言う
推理小説でもあり得ない設定。新潮の著者の記述も素晴らしい。
この事件を取り上げたテレビ番組で本の紹介もあり直ぐに携帯で
検索し図書館で...





