魔性の子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240213

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    高里><
    やっぱり泰麒は泰国に居なくちゃ!
    広瀬氏の存在に感謝~

  • 報われない。

  • 昔、NHK-BSでたまたま見た「十二国紀」とうアニメがとても面白かった。その小説があることを知り、その序章に当たるのが本書だというので、この本から読み始めることにした。少し調べると、どうやらこのホラー小説が元で中に出てくる「異次元」の世界を描いたのが十二国紀であるらしい。元々アニメで「異次元」の世界観を知りながら読むと、とても整合がとれる物語だったが、何も知らずに読めばかなりのホラー小説に感じるのではないだろうか。

  • 一気読み。『十二国記』を数年前にアニメで飛び飛びに観た知識だけで本作を読んでみた。固有名詞が出る度に内容を思い出しながら読んだので、ちょっとした高里気分で読めた(笑)。祟りは怖いけど、マスコミが祟られて喜んだ自分も含めて人間も怖い。

  • 2013/08読了。タイトルから、もっとこわい主人公が出てくるのかと思ったら、そうじゃなかったです。
    どんどんエスカレートする恐怖。最後はあまりに大仕掛けでびっくり。いい感じで謎を残して、続きがとても気になります。

  • 「屍鬼」に次いで再読する気にならなかった本。
    最近の12国記再販(完結版)につられてシリーズを再読しようと思い立ち、序章的位置づけでもある「魔性の子」を勇気を振り絞って(笑)再読。

    思いのほかあっさり読めました。1度しか読んでいない割にはあらすじも結末もよーく覚えていたのに、ページを捲る手が止められない。
    ただ、やっぱりどこまでも昏くて重かった・・・。

    当時、少女向けのホラーシリーズを書いていた小野さん。新潮社から出版されたこの本を手に取って、「大人の純然たるホラー」と期待して読んだものの、途中から「あれ?」ラストは「ファンタジー???」と期待した結末とは方向性が違ったことにちょっとがっかりした覚えがあります。
    むしろ再読した今の方が色々な意味で考えさせられます。高里はおろか広瀬の年齢をもはるかに超えて、ちょっと後藤(までは全然いかないけど)に近い視点で読んだかも。

    この「魔性の子」の印象が強いからでしょう。この後の本編、高里の失われた1年の「可愛らしい泰麒」というのが今もってピンときません。この本を通して書かれる高里の絶対的な孤独とか諦観とかがあまりに痛ましく、でもこの7年(12国記側からする泰麒(=高里)の失われた年月)があるからこそ、今ここから、高里には前を向いて強く生きて欲しい。

    広瀬の言葉じゃないですが「彼ら(汕子・ゴウラン)は緩慢に高里を殺そうとしている」って、まったくその通り。のちの本編で、汕子がこの報復に至る決定的に誤った「勘違い」が語られますが、いくらなんでもやり過ぎ(という言葉では到底追いつかない)です。延王が迎えに来なかったら、あの後高里は蓬莱で一体どうなったんだろう・・・。
    あの後と言えば、後藤や十時、橋上の行方が気になります。学校倒壊での巻き添えは免れたけど・・・その後の災異からは逃れられたのか心配・・・(ってこれはエゴですかね)。

    12国記本編より先に読むか後に読むか意見が分かれているようですが、発売直後に読んだ為そもそもシリーズ始まっていなかったし、選択の余地が無かったですが、やっぱり先に読んでおいて、本編一通り読んでから再読っていうのがいいと思います。
    ホラー単品として読めれば広瀬と一緒に高里が何者なのかという謎も追いかけられるし、人間の「異端者」を排除しようとする集団心理や過度の凄惨に過ぎる報復など、容赦のない怖さを満喫できます(決して愉快な展開ではありませんが)。
    ただ、汕子とゴウランの暴走ペアが好きになれない(苦笑)のは、先にこちらを読んだせいかもしれません。

  • 十ニ国記シリーズの番外編。戴国の泰麒が現実世界で苦悩する話。
    教育実習である高校のクラスを担当することになった広瀬。物語は彼の視点で進む。広瀬は、直感で、ある生徒=高里(泰麒)の「普通じゃない」空気を感じ取る。
    高里は、子供の頃神隠しにあったという過去が有った。
    それ以降、彼を虐げた者は、必ず何かしらの形で報復を受けると噂されている。
    その噂通り、彼の周りでは次々と不可解な事件、事故が起こっていく。

    人が無惨に死んで行く様は辛かった・・・。
    ホントにやたらめったら死ぬから。。

    でも、この物語は、人間の心のどこかに潜む汚い部分や、エゴが大きなテーマな気がする。高里の周りの生徒達は、自分の命を守る為に、高里を脅迫し、媚びたりと調子が良い。人間関係の深いとこをついてる気がする。
    それにしても高里は孤独過ぎる。
    最後は、しっかりお迎えが来たので良かったけど。
    次は、戴国で行き行きする泰麒の姿を見るのが楽しみ!
    いやー、深い、十二国記シリーズ。そして壮大。

  • うーん。。人は結局エゴだ、汚いんだという所に全て落とし込むのは…。

  • 現実とは、思われない世界、しかし引き込まれる。
    この作家の作品を初めて読みました。
    これは、続くのでしょうか?

  • 予備知識なく(十二国記を読んだ事がない)この小説を読んでも十分に楽しめると思います。
    ホラーテイスト強めの目線で読めると思います。

    十二国記を読んだ事がある方はなおさら楽しめますね。

    自分の居場所はもしかしたらここではないのかも知れない。
    誰もが一度は思った事があるはず。
    でも、それでも生きていかなければね。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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