屍鬼(一) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240237

作品紹介・あらすじ

人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた-。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。

感想・レビュー・書評

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  • 小野不由美さんの残穢が面白かったので読んでみた作品。
    ある村が舞台の、奇妙な死…そんな話が続くのですが…
    しかし登場人物の多さ、事件までの長さ、が多すぎ長すぎて怖さがあまりありませんでした。その1ということだからでしょうか、まだまだこの一冊では怖さは分からずです…。
    感じたのは、これが現実な話だとして、住みにくさは多少あるものの都会に住んでいて良かった〜ということ笑。昔からある村などは、あらゆるいわくがあるでしょうからね、村はリアルに怖いのです。

  • ふと読みたくなって、久しぶりに再読。
    やっぱり素晴らしいですよ~大好きです!!!

    死人を土葬にする、深い森に囲まれた村。
    ある日を境に、次々と人が死んでいく。自覚症状なし。
    夜中に引っ越してきた住人。隠れるように転居する村人達。
    この小さな村では一体何が起こっているのか?

    この後の展開が分かっているにも関わらず、ドキドキしてしまう。
    閉鎖的な村の感じが何とも言えず好きだ。

  • この作品の怖さの一つは、一旦死んで屍鬼(起き上がり)になると、人を襲って吸血しないと生きられなくなり、しかも“生前”の記憶、意識は保持され、狭い村の設定故、必然的に襲う相手が家族や知人になってしまう、という所にある。数多い登場人物の中で、同業故か尾崎敏夫に肩入れしてしまうが、屍鬼になった妻を実験台にして抹殺方法を調べるなど、手段の問わなさっぷりがアブナイ。極限状況に追い詰められたら、人も鬼も変わらない、という所がまた別の怖さである。

  • 辻村美月さんのエッセイに影響されて読み始めました。元々気になってはいた本。
    めっちゃ怖いのかと思ってたけど、まだまだ序盤、普通の日常に少し違和感が出始める程度。
    副住職の書いてる本が難しくて、そこからスタートしたから理解できるか心配だったけど大丈夫そう。
    越してきた家族が何かあるのか、どうして亡くなる人が続くのか、これからこれから

  • まだ一巻目で何にもわからないけども、、、

    小野不由美の本は何冊あろうと、読める。
    多分、全3冊らしいんだけど、多分ホラーっぽいような?今回はファンタジーっぽくない。

    この著者の本はどれもなかなかの長編だけど、なぜか読み始めたら止まらない呪いのような呪縛にかかる。何で何だろう。

    今回も、この先一体どうなるのかわからないけど、その先の暗がりから何かが、、、

    ひた、、、ひた、、、ヒタ、、、、

    と、迫ってくるのが耳で捉えられるくらいに、嫌な予感しかない第一巻でした。

    村人たち。きてるよ。ほんのすぐそこまで。

    まだなんにもわからないのに、こんなに嫌な予感がする第一巻。圧巻です。

  • 読み始めて最初、登場人物は多いは、5巻まであるはで途中で多分挫折するな。そう思った。

    それでも少し我慢して読み進めれば後はもう、ノンストップであっという間に1巻読了。面白かったー!

    次々と亡くなる村人、謎の家族、必ず何かが背後にあるのだけれどそれはまだ姿を現さない。
    非常に不気味で怖い。
    でも、この小説はホラーだけではない。
    日本の村社会の縮図を上手く描いている。
    娯楽も何もない村、他人の家のことに好奇心丸出しの人々、表では上手く取り繕って裏では気に入らないと文句を言う。

    余談で私もこの外場村ほどではないが、それなりの田舎町の出身だから、あぁ、あるある。と共感できる部分もあった。

  • 再読。
    登場人物の名前を覚えておくのが大変。
    初登場の名前に付箋をつけていったら、付箋だらけになってしまった。

    寺の若御院が書いている、聖書をもとにした小説の部分と、屍鬼の本文とが混ざっている箇所があるので、初読の時は読みづらく感じたが、今回は慣れたのか、スムーズに読める。

    1巻目は村の概要を掴むにとどまり、感染症の拡大を予感しつつ次巻へ。

  • 導入部分。登場人物が多い。一覧でもあれば。

  • 夏ということでホラーを。
    長らく積んでいた本。
    レビューを見ると、一巻目は登場人物が多く読みにくいと書かれているものが多く、少し気合を入れて読まないとなぁ、と思っていたのだけれど
    読みにくさは全く感じず。
    むしろ、何かが起こりそうで、だけど先が読めないこの焦ったさがかなり好み。
    まだ決定的な事件などは起きてはいないものの、
    確実にジワジワと『負』なものが近付いてきていますね。
    二巻へ続きます。

  • 中学生の頃に冒頭で挫折していたが、ようやくリベンジできた。村の人間関係や雰囲気がおおよそわかり、とりあえず不穏な空気が漂いまくってきたところで終わった。静信の小説と現実の関係、突然死が続く理由、兼正に越してきた怪しい家族、野犬の群れと死亡の関係など、謎の要素が沢山ありどうなっていくのか楽しみ。
    田舎の元風景が描かれているにも関わらず、粘度があり重たい。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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