- Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240237
作品紹介・あらすじ
人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた-。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。
感想・レビュー・書評
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1998年の小野不由美作品。
ハードカバーで上下2分冊だった本作を、文庫化に際し5分冊に。これはその1冊目。
収録されているのは序章と第一部ではあるものの、ずっと序章のような雰囲気でもあります。
ホラーとして見ると、まだ、ほとんど何も起こっていないともいえますから。
それでも飽きずに読めるのは、舞台となる外場村の人々を丁寧に描いているから。決定的に厭なヤツはいないから、ぬるーい雰囲気でまったり読めるということもあります。
次巻もこのまま低空飛行なのかという不安と、急展開を見せるのかという期待と半々な終わりかたで第一巻は終了します。 -
小野不由美さんの残穢が面白かったので読んでみた作品。
ある村が舞台の、奇妙な死…そんな話が続くのですが…
しかし登場人物の多さ、事件までの長さ、が多すぎ長すぎて怖さがあまりありませんでした。その1ということだからでしょうか、まだまだこの一冊では怖さは分からずです…。
感じたのは、これが現実な話だとして、住みにくさは多少あるものの都会に住んでいて良かった〜ということ笑。昔からある村などは、あらゆるいわくがあるでしょうからね、村はリアルに怖いのです。 -
再読感想です。
先が分かっているが故に、起こる事一つ一つに「あぁ〜…」と、納得と、もどかしさと、ハラハラ感が次から次へと押し寄せてきて、面白かった。
1巻は、舞台と人物の紹介をじっくりをじっくりやってくれるおかげて、後半の面白さが映えている気がする。
登場人物が多いけど、藤崎竜さんの漫画版も既読なので、人物把握がしやすかった。 -
怖くなってきた…けれど、まだ序の口のような印象。
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再読。
登場人物の名前を覚えておくのが大変。
初登場の名前に付箋をつけていったら、付箋だらけになってしまった。
寺の若御院が書いている、聖書をもとにした小説の部分と、屍鬼の本文とが混ざっている箇所があるので、初読の時は読みづらく感じたが、今回は慣れたのか、スムーズに読める。
1巻目は村の概要を掴むにとどまり、感染症の拡大を予感しつつ次巻へ。 -
この作品の怖さの一つは、一旦死んで屍鬼(起き上がり)になると、人を襲って吸血しないと生きられなくなり、しかも“生前”の記憶、意識は保持され、狭い村の設定故、必然的に襲う相手が家族や知人になってしまう、という所にある。数多い登場人物の中で、同業故か尾崎敏夫に肩入れしてしまうが、屍鬼になった妻を実験台にして抹殺方法を調べるなど、手段の問わなさっぷりがアブナイ。極限状況に追い詰められたら、人も鬼も変わらない、という所がまた別の怖さである。
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辻村美月さんのエッセイに影響されて読み始めました。元々気になってはいた本。
めっちゃ怖いのかと思ってたけど、まだまだ序盤、普通の日常に少し違和感が出始める程度。
副住職の書いてる本が難しくて、そこからスタートしたから理解できるか心配だったけど大丈夫そう。
越してきた家族が何かあるのか、どうして亡くなる人が続くのか、これからこれから -
導入部分。登場人物が多い。一覧でもあれば。