屍鬼(四) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240268

感想・レビュー・書評

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  • 遂に屍鬼が本気を出してきて、敏夫も大ピンチ。とはいえ元子や妙子など屍鬼にとっての不安要素も見え、これからどうなっていくのか気になる。
    静信はいろいろ考えているが、敏夫派としては見ていてイライラする。確かに敏夫のやったことは鬼畜かもしれないが、共存できないならば敵から種を守るためにはやむを得ない方法だったと思う。屍鬼の話の中で、人を家畜として扱っている部分があるが、静信は野犬は刈るといいながら、屍鬼は仕方がない、父を殺されてもなにもしない。相手が宗教絡みのものに弱いとわかっているのに、段々と身内が欠けていくのを黙ってみている。そうやっていながら、異端として扱われることについて、小説とリンクさせ周囲に罪がないのかなんて考えている辺り、偽善というか傲慢というか。

  • さすがに長編なので、だらけてきた。
    かおりとあきら兄弟、応援してたけど、ダメだったか。

  • 村が起き上がってきた人達に乗っ取られている気がする
    すでに生粋の生者よりも元死者の方が多いのでは・・?

    静信さんがなぜあそこまで傍観することになったのか・・
    その心理が知りたい
    敏夫先生はどうなってしまうのか・

  • やっと面白く勢いがついてきた感じ。

    静信はまぁお坊さんだから仕方ないけど、敏夫がやっと前に進んでよかったよー。っていうか遅すぎー!
    昭やかおりの方が、よっほど地に足が付いてて頼もしい。
    昭どうしちゃったのかなぁ。
    死んでないと思うんだけど。。。
    郁美のキャラ好きだったんだけど、惜しいなぁー。

    あんなに死んでるのに、転出届のせいで村は死人が出てない。ってくだりは、なんだか見事な展開でびっくりしたー。

    これから、どうなっていくか楽しみなってきた。

  • てかこれ長くない…?長ければ長いほど繊細な設定や物語内でのリアリティ追求したくなるんだけど、これ雑だなー…
    登場人物も静信と敏夫以外のキャラ設定テキトー過ぎない?夏野、昭もまあまあ印象に残ってる。あとは恵とかおり。それ以外はいてもいなくても変わらなくないか?ちょっと冷めてきたな…

  • 敏夫の行動に嫌悪感を抱くより、医師として、この奇病の本質に気づいた者として評価されるべきことをしただけじゃないのか…と若御隠にむしろイライラ。

  • 【312】

  • 結末へ向けての序章の1冊。
    いよいよ生きている村人たちも死者の死亡原因にうすうす気づいた者が増えてきた。
    再読なので結末は分かっているもののページをめくる手が前三巻よりスピードアップ(*´艸`*)

  • 敏夫と静流、人間と屍鬼の対比あたりが気も何だろうと思うし、実際屍鬼側の葛藤も書くあたりすごく面白いと思うんだけど、対比させようとするあまり村人の危機感ナッシングぶりとか敏夫の暴走ぶりとかの描写がやや極端に走っちゃうのがちと残念。

  • 前巻で屍鬼の存在が(読者には)明るみに出たものの、作品世界内でそれを知り、受け入れられた人はごく一部。

    彼らがなんとか状況を打開しようと行動するも「常識」がそれを阻み、屍鬼側はその状況を利用して“ハンター”を駆逐しようとします。そうした人間側が徐々に追いつめられて行き、反対に屍鬼側がそのテリトリーを広げて行く様が、とても強い絶望感を感じさせてくれます。

    結局、この四巻では反撃の兆しはまったく見られず。屍鬼の存在を知る静信は自身の倫理観(?)から屍鬼を狩ることを良しとせず、孤軍奮闘するハメになった敏夫の行動は全く実を結ばず。(この二人の衝突も、絶望感に少なからず寄与していたかも。個人的には敏夫に感情移入でした。)そして昭には悲劇的な結末が……

    この状況からどのように形勢を逆転させるのかが、とてもとても気になります。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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