- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240275
感想・レビュー・書評
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数年ごとに読み返す。どちらが主の世界なのかは、どちらの立場にたつかで考えが違ってくるんだろうな。
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人も人外の者も入り混じって人間臭さに塗れた圧巻のラスト。面白かった。1巻の冒頭が結末から入ったんだよなーと思い出しながらも、最後はちゃんとそこから更に踏み込んだ納得のエンディングで後味もよい。確かにスティーブンキングっぽい。でも、それでいて全く違うものに仕上がっているのは感嘆しかない。
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疑心暗鬼だ〜
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うわーやっと読み終えた。5冊。
あっという間だった。が、なんとも釈然としないオチだった、、、
いやー小野不由美さんの作品はあと味がなんともひきづる内容が多い気がする、、、
これがホラーの醍醐味といえばそうなんだけど。なんとも言えない苦味がずっと残るんだよねぇ。めでたしめでたしのようでどうなんだろうってね。結局、、、、
ラスト5巻で村人発狂。
屍鬼よりも村人が恐ろしかったし、、、ここ状態あり得ると思わされる迫力。
人間生きるためだったらなんでもしかねない、、、、
そんな怖さのある5冊でした。
ラストのあとがきが宮部みゆきで興奮した。笑笑
あとがきで宮部みゆきってすごいな。と。
そんなふうに思うのわたしだけでしょうか?笑 -
さすがというべきか、容赦がない。
十二国記の白銀や落照を読んでからなので、特にそう思うのだけれど、多分、小野さんは「事件」とそれに立ち向かうヒロイズムを描きたいんじゃない。「事件」が起こったときの人や社会のあり方を描きたきように思う。対立する立場そのものでなく、立場によって対立せざるを得ない人々にフォーカスが当たっているといえばいいのか。
巻末に宮部さんが述べられていた通り、そこには絶対的な善も、絶対的な悪もない。唯一神の存在しない日本社会で生まれた作品。でも、ロマン主義への反発と、その人物のとる行動にリアリティを持たせるために「環境」を細かく描くところは、少し、フランス自然主義文学にも近いものも感じる。
「事件」とヒーローが見たい人にはおすすめできない。読んでもすっきりしないから。群像劇が好きな人は引き込まれるはず。 -
読了