黒祠の島 (新潮文庫)

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著者 : 小野不由美
  • 新潮社 (2007年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240282

黒祠の島 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 失踪した仕事仲間の女性作家を探して
    たどりついたのは地図にも乗っていないような小さな島

    そこは古くから伝わる邪教を信じる島だった。

    調査への妨害。惨事のあと

    じわじわと進む推理と謎
    いつの間にか引き込まれてしまう、さすがの小野不由美作品です

  • 余所者を嫌う島で一緒に仕事をしていた人を捜しに行く。そこで 信仰の厚い島民の対応に苦心しながらその島での宗教を目の当たりにする。そこで幼少期からすごした葛木志保の生活が見えてきて…。相続や怨みなどで引き起こされた殺人。加害者にも殺す訳があり、どう裁くのか?考えさせられる内容でもあり、小野不由美の世界に引き込まれてしまいました
    2016.03.28読了

  • 再読。最初に読んだのは祥伝社文庫版だったかな? 単行本ではなかった筈。
    基本的にはホラーミステリだが、終盤で綺麗に謎が解かれるので、その点でホラー要素は薄い。
    最初に読んだ時の印象を余り覚えていないのであまりはっきりしたことを言えないのだが、主人公のイメージが随分と変わっていることに気付いた。

  • 式部さんのもどかしいと感じるくらいの推理思考を、ずーーっと読めるのが楽しい。
    解決編はあっさり気味。動機がなあー。
    ラストの、小野不由美いつものテーマによるモヤモヤに「とりあえず」の光が淡く差した感じが、なんとなく好きです。

  • とりあえず、怖かった……。生々しい表現が苦手は人は、やっぱり読まない方がよさそうです。面白いんですけどね><

  • 最初から最後まで続く緊迫感 引き寄せられるような謎の連続 フェアでありながら差し出された事件の真相にはしてやられたと思った 終りにはほんの少しの救いも残されるが、後味の悪さというよりもやるせなさといったようなものが感じられて何とも言い難い読後の余韻がある やはり小野氏のホラー・ミステリーは私にとって格別だ

  • 黒祠の意味を読んではじめて知った。神道も自分が思っていたのと少し解釈が違っていて、改めて神仏のことを調べてみたいと思った。
    内容的には、ちょっと真相が推測しやすかったかなと。主人公の推理に突っ込みながら最後まで読んだ感じ。主人公は探偵じゃないから、あえて歯痒さを感じるようにしているのかもしれないけど。

  • 怖かった・・・
    人の念が黒く凝り固まり、それが実生活にひたひたと影響を与えるような。そんな怖さ。
    夜、一人寝ていると闇の中にそうした凝りが姿を現しそうで、夢の中で悲鳴を上げて気絶する羽目にまでなった。

    ストーリーとしては、初めて自分の中で予想が的中した作品でもあった。それだけじっくり向き合うことができる骨太な内容だったと思う。

    最後、ミイラ取りがミイラになるというか、この島の風習に大きな反感と批判を持っていた主人公が、その風習に呑まれる―ある種の諦めを持つに至るところが印象的。

    それにしても・・・あー・・・怖かった・・・

  • ミステリの修行。
    探偵(のような)男が女を捜しにいわくありげな孤島に赴く、というのは日本のミステリの定石な気がしますが、設定は非常に緻密、しかも宗教ネタというのは好物。

    展開としては、松本清張とかみたいな精緻さはなくて、あれ?なんかおかしいぞ?とぼんやり気になっていたことが後々重要な意味を持ってくるところがあって、ミステリとしてはむしろ初心者向けなのかもしれない。

    ただ小野主上がさすがすごい、と思うのは、人の勘違いをストーリーの転轍にする仕方と世界観の作り方。
    前者については、この話の鍵になる殺された女は誰かということについて。頭に思い浮かべている「あのひと」について、人はそれが誰かが食い違っているのに気づかず話していても気に留めないばかりか、人殺しまでしてしまう。話の中核を最後まで解らないまま転がしていくのに翻弄された。
    後者については、宗教ってのが怖いんだってことではなくて、宗教がもたらすもの(判断停止、絶対的裁定者とか)が作品世界に織り込まれていること。この島の宗教が客観的事実のように見せかけられているけど、本当はそれは間主観的な了解でしかない。なのにそれは規範にすらなり、人々の行動や思考をコントロールする。

    十二国記と通底するものを考えれば、それは「聖なる天蓋」である規範と秩序の破壊と回復、あと「罪と罰」。
    罪と罰については、ミステリって形をとれば余計に鮮烈ですね。裁かれるべきは誰なのか。裁くことができるのは誰なのか。裁くとは、償うとは何か。「落照の獄」とか「華胥」にみられるもの。
    規範や秩序からの逸脱とか、その元での人間の理性の葛藤、みたいなのは主上の実存的テーマなのかしら。

  • 『国家神道の中にあって黒祠とは統合されなかった神社を言う』の言葉に引かれ購入。呪われ打ち捨てられた漁村と禁忌の島の違いこそあれラヴクラフトの『インスマウスの影』を思わす導入部。新たなるクトゥルフ神話の誕生か!と思いきや一転豪雨により孤立した島の神社境内に顔を潰された逆さ吊りの女性の死体が。うむむ、これは獄門島か(絶句!)この手の路線も嫌いじゃないよと読むうちに、最初のおどろおどろしい雰囲気は霧散して、探偵役の主人公と島の関係者との会話が延々と続く本格推理へと再転。黒祠の教義についてもっと触れてほしかった。

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