魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)

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著者 : 小野不由美
制作 : 山田 章博 
  • 新潮社 (2012年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240510

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魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)の感想・レビュー・書評

  • 十二国記シリーズ第1作目。
    シリーズが面白いというので手に取ったが、ファンタジーだと聞いていたのにホラーだったので驚いた。先の気になる展開に、夢中で読み切った。以下、あらすじ。

    教育実習生として母校の高校に赴任した広瀬は、当時の担任である後藤の下について2年生を受け持ち、高里という学生に興味を持つ。
    幼少期に神隠しにあった高里を馬鹿にした者は祟りにあうという噂を耳にするが、その後広瀬は、実際に学生たちが怪異に巻き込まれていくのを目撃する。広瀬自身も高里のまわりにまとわりつく白い腕(白汕子)を見ながら、それでも広瀬は高里を放置できない。どこか現実を自分の居場所として受け入れられない広瀬は、広瀬を同士のように考えていた。
    だが高里の祟りも校舎を潰すほどの勢いになったとき、高里は台風に呼ばれるように海へと赴き、不意に自分が何者であったかを思い出す。高里はこの国の人間ではない、戴極国の麒麟「泰麒」であった。
    広瀬が引き留めるのも聞かず、高里は迎えに来たレンリン(漣極国の麒麟「廉麟」)に連れられて十二国記の世界に戻り、広瀬は空しくこちらに残されるのであった。

  • 学校の図書館にあってずっと読んでみたかったシリーズ。エピソード0ということのようで、何がどうなっていくのかさっぱりわからないけれど、これだけでもとても重みがあっておもしろい

  • やはり怖い。
    そして残酷。

  •  かつてNHKで放送されていた「十二国記」の中で、一番記憶に残っていたのがこの本に納められたエピソードでした。
     
     異世界から戻った主人公の少年が、その神隠しにあった原因となった彼自身の性質によって、この世界において理解されず、異世界での感覚だけがなまじ残っているため異世界に惹かれていくというもの。
     
     アニメの中では神隠しにあってから戻ってくるまでの間の話も描かれていましたが、この本では主に戻ってきてからの話がメインです。それも異世界で何が起こっていたのか詳しく書かれず、主人公に異世界での記憶がないため、超常現象により引き起こされるこの世界においての孤独が際立っているように感じました。それゆえ主人公の立場を思うと胸が苦しかったです。
     自分はアニメでこの作品を知ったため主人公を取り巻く状況がわかっていましたが、それを知らずにこの本だけを読んでいたらどういう感想を抱いたのだろうか、と考えてしまいます。
     そういう意味ではこの「十二国記シリーズ」を知る人とそうでない人で違った感想を抱く作品であるかもしれません。
     

  • とうとう読み出した十二国記。
    エピソード0ということで、この先読むのがとても楽しみ。

    単体としても楽しめたけれど、他を読んでから読んでいたらまた楽しめたんだろうなぁ。

  • 十二国記の前日譚


    教育実習で母校の高校に戻った広瀬。
    他の生徒と何かが違う、高里。

    幼い頃に神隠しにあった高里には行方不明時の記憶が無いものの、
    周囲は高里に関わると呪われると信じるものが多い。

    高里に何の悪意も自覚も無いままに、高里の周囲で不可解な事象による犠牲者が増えていく。

    広瀬は必死に高里を守る。

    ここは自分の本来いる場所ではない気がする、故国喪失者
    二人の共通点だったはずが、同時に決定的な相違点にもなってしまう。

    幼い頃の行方不明時の記憶を徐々に思い出していく瞬間、本来の自分を取り戻した高里は
    もはやここにいてはいけない、この世の人間では無くなっていた。

    目眩がするほどの被害

  • 中盤から惹きつけられた。
    読み終わってから十二国記の最初と知って、中学の友達がハマってたなぁと懐かしく思った。読んだこと無いけどタイキがでてくるやつは読んでみようかな。

  • 人間の誰もが抱える闇を上手く書き現わしていると感じました。
    事件や事故現場の死の描写が生々しくてちょっぴり怖い

  • 最初は結構残酷で、それは出てくる人間たちもなんだけど、岩木くんみたいな正義までボロボロにされちゃうからほんと辛い、とか思ったけど、物語が後半てかほぼ最後ググッと動いて一気に世界が開けました。
    だからといって死んだ人たちが救われるわけではないんだが。

    なかなかありえないスタートだと思ったら、これはエピソード0的な要素だと知ってある意味納得。

    続きを借りに行こう。

    2016.9.3

  • 人間のエゴ、というか自分のエゴについて考えた。わたしも、綺麗事を随分言ってるけど、自分本意の汚い人間なんだよね。広瀬の後半の言葉に、ああって納得した。

  • おおー、あれが彼か。最初の二つをむかーし読んだんで多少はわかったけど、確かにこれを最初を読んだら何が何だかわからないかも。続きの話は読みたくなるけど。

  • どこにも、僕のいる場所はない──教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が。心に潜む暗部が繙かれる、「十二国記」戦慄の序章。(裏表紙より)

    泰麒が人間世界で行方不明になっている間の物語です。血みどろです。たくさん死にます。怖かったです。
    今回のテーマは「人間の内なる醜さ」です。エゴイストで、異端を許さず、集団で糾弾する。直接的な攻撃に出る使令達ももちろん恐怖の存在ですが、人間達のほうが「ジワジワと追い込まれていく怖さ」があると思います。

  • 余計なお節介、行きすぎた過保護が、何より本人を追い詰める。
    でもそんなの気づかない。彼らはしなければならないことをしているだけ。

    守るということ。
    何が本当の意味で彼を守ることになるのかはわからないけど、仲間が欲しかった彼の行動は、少なくともあの状況では、彼を守ることになったのだと思う。
    エゴだけど、エゴでも、いてくれて良かった。

  • どこにも、僕のいる場所はないー。教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。次々起こる惨劇・・・心に潜む暗部が繙かれる、「十二国記」戦慄の序章。

    「月の影~」の読後、本作がエピソード0として存在していることが分かり、慌てて読みました。

    ずーっと面白い!!

    異世界である十二国側から見た「月の影~」のファンタジーに変わり、現実世界からのホラーという視点。このリンクが堪りません。神隠しや異形、どちらが隠し隠され、何が異形で同形なのか。深い深い世界です。お気に入りのセリフは、『ーオマエハ、オウノ、テキカ。』。

    次は、風の海へ☆

  • 所持/なにこれ…堪らなくおもしろい…。字面とかページ数とか今思えばしょうもないことで手が出せずにいて、ごめんなさい。友だちのススメにて。活字好きな彼女の選択はやはりどんぴしゃりでした!

  • 物語の導入としてなら面白い。

    高里が神隠しで行った世界とは何なのか?

    その謎がモヤっとしたまま終わるので、単体としては物足りないが、この裏側の世界には何があるのか非常に興味をそそります。

    ちょっと続きを読みたくなりますね。

    この巻だけでは何とも言えないけど、まぁまぁオススメです。

  • 世界観知って読まねばただ長いだけの
    サブテキストな感じ。

    十二国記は深入り前だけど、
    1冊目にしては消化不良感がすごいだけ。

  • 十二国記の番外編。これがいちばんはじめに、出版されていて、ちょっと怖い感想を抱く。 私は後で読んだので、理解できた。

  • 同シリーズの中でも少し変わっていて
    ちょいとホラーなこの一冊。
    大半こちら側の話だしね。
    ホラーは苦手だけど、ぞくぞくきて
    はまりそうでした。

  • こわい。
    ただひたすら怖かった。。

    「ここではないどこか」を求め、夢みることは少なからず誰しもの心にあるものだと思う。
    でも。
    しかし。。
    広瀬と高里では痛烈に「それ」が違った。
    その違いが、読んでいるこちらにも容赦なく突きつけられているような気がしてただただ怖かった。
    (表現の怖さももちろんありますが…。結構残虐な殺され方をしますしね。)
    「面白い」という言葉でひとくくりにするのが憚られるが、作品の世界には間違いなく引き込まれた。


    +++++

    読後、作者の意図を恥ずかしながら考えてはみた。
    「魔性の子」は十二国記のシリーズが始まる前に書かれている。
    発刊順に読んだ方が作者の意図でもあるだろうが、私はビビリなため泰麒の話に触れたあとに今作を読んだ。^^;
    順番が良かったかどうかは今となっては分からないが、高里の苦悩は相変わらず痛いほどビリビリと伝わってくる。(…とはいってもやはり私こそ「こちら」の世界の人間だから分かってあげることはできないのだろうが。。)
    最後の広瀬との痛烈なまでの別れも泰麒としての高里を分かった上で読めたので、痛くもあるが「まっとうだ」と感じた。
    それにしてもこんな言葉でしか表現できない自分の語彙力のなさがもどかしい。。

    時系列もさまざま、時間を超えて空間を超えて世界がどこまでも広がっている作者の考えは、やっぱり分からない^^;
    分からないからこそ、本当に楽しい。

  • 人から勧められた十二国記を読もうと思いオフィシャルのページに飛ぶと、こちらが0巻とあったのでこちらから読んだんですが、他のシリーズから読んだ方が理解が深まるらしかったと後で知りました。
    ですが、内容を知らずともグイグイとお話の世界観に引き込まれていき、あっという間に読了。お話が分からなくなるという事もさほどなかったように思います(ただ、やはりあちら側の世界の詳しい事は判りませんが、それでもストーリー的に混乱する事はありませんでした)
    同じ故国喪失者という思いをずっと抱いていた広瀬と高里、だけれども、この二人には決定的な違いがあった…帰る場所がある者、そうでない者。広瀬にとって、最初から失った国などはなく、己が生きているこの世界こそが故国であり、これからもこの世界で生きてゆかねばならない事…。己が本来生きる場所はここではないんだと逃げ込んでいた楽園は存在しない現実を本当に持ってる者から突きつけられるのは、なかなかに堪えますね。

  • ひさしぶりにアニメを見てから、小説へと入ったのですが。
    アニメで先を知っているからこそ、高里の話がとても楽しく感じました。
    アニメでは描ききれない、表情やキャラクターの心情が分かります。

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魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)の作品紹介

「十二国記」が動き出す!
「十二国記」のエピソード0『魔性の子』が、21年ぶりに新装版で登場。
ファン待望の新作書きおろし長編の刊行も予定されています!

魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)の文庫

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