お夏清十郎 (新潮文庫)

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著者 : 平岩弓枝
  • 新潮社 (1995年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101241104

お夏清十郎 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  •  江戸時代、播州姫路で実際に起きた駆け落ち事件。
     それを題材にとった文芸作品は多く、井原西鶴『好色五人女』や近松門左衛門の人形浄瑠璃が著名。
     本作の主人公は、その三百年前の悲恋の真相解明に乗り出した、若き舞踊家。
     お夏の幻聴を聞き、彼女の告白に耳を傾けながら、史実を探り出し、やがて自身の家族の秘密に辿り着く。
     ミステリータッチではあるが、謎解き物というより、お夏清十郎事件に対する 著者の見解を作中人物に追体験させたものと言えようか。
     舞踊の場面そのものはないが、踊りの世界を通して、人の愛憎や愚かさ、憐れさが投影されて昇華される、伝統芸能の素地を垣間見ることができる。
     踊りの血統に生きる二人の兄弟愛が温かい。

  • 姫路などを舞台とした作品です。

  • 日本舞踊の「お夏清十郎」という江戸時代の物語に秘められた謎とその謎に魅了されて真相をつきつめていく舞踊家清原宗。そして、それとともに浮かび上がってくる自分と家族の過去。現代と過去が錯綜しながら謎がひもとかれていく様子はページをめくりながらわくわくした。この話をもとにして作られた市川圑十郎さんの「お夏清十郎」が舞台となった姫路の書写山の常行堂で以前上演されたそうだが、またぜひ上演してほしい。ぜひ見てみたいと切に思う。染様とか演ってもらえないかなぁー。ちなみにこの円教寺の常行堂はあの「ラストサムライ」の撮影で撮られた場所です。

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