風よヴェトナム (新潮文庫)

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著者 : 平岩弓枝
  • 新潮社 (2000年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101241135

風よヴェトナム (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ヴェトナム・ボートピープルのその後を描いた小説。どちらかというと歴史背景を学べる小説って感じ。無力感、喪失感、拒絶感、切なさ、悔しさ、etc…

     だけど、どこかサッパリ諦めているようなすがすがしさもある。ヴェトナム人特有の強かさがでているのかな。



     この本を読むとヴェトナムの印象が悪くなると思う。けれど、それはどこの国でも当たり前にある汚らわしさ、マキャヴェリズムのようなもの。だから単純に嫌悪するのは筋違い。

     政治に翻弄されるか弱い市民の「我慢」の物語なんだろうなぁ。

     先にあとがきを読んでから読むといいと思う小説でした。個人的に。



     あと、ヴェトナムのボートピープルの話だけじゃなくて、江戸時代の鎖国によって日本から閉め出された日本町をつくっていたホイアンの日本人たちの事も書いてあって、総合的な日越関係の歴史の物語だなと感心した。

     だからなんか説明的で、小説としてのカラフルさはなかったかな。

     あとがきでも書いてあったが、内容は重い。でも、どこかサッパリとあきらめがついているような感じがする。

     これは東南アジアの人々の軽さというのか、まさに、風が吹き抜けたような小説だった。

     という感想で締めよう。

  • 都合がよくいろいろ出的すぎる感じはあるが、15年前のベトナムってこんな感じだった、が本当によく出ている。ある意味何も起きないのがこの作者らしくてよい。

  • 1990年代中頃のヴェトナムが舞台。
    ヴェトナム戦争、アオザイ・・・と、少ない知識で読み始めた。
    解説に『血と涙のヴェトナム史』とあるように、その歴史は戦争と紛争の重い歴史。そして、祖国に見捨てられた人たち。それは、日本の歴史にも・・・。江戸幕府の鎖国令により見捨てられた日本人の墓がヴェトナムに。
    北朝鮮により拉致された人達の事が頭に浮かんだ。祖国は国民を、けして見捨ててはいけない。

  • 1990年代中頃のヴェトナムが舞台。
    ヴェトナム戦争、アオザイ・・・と、少ない知識で読み始めた。
    解説に『血と涙のヴェトナム史』とあるように、その歴史は戦争と紛争の重い歴史。そして、祖国に見捨てられた人たち。それは、日本の歴史にも・・・。江戸幕府の鎖国令により見捨てられた日本人の墓がヴェトナムに。
    北朝鮮により拉致された人達の事が頭に浮かんだ。祖国は国民を、けして見捨ててはいけない。

  • よく調べて書いていらっしゃるなーと思いました。

  • ヴェトナムに縁ある女性の凛とした生き方。主人公の男性の視点からほのかな恋心とともに描かれる。ヴェトナムの歴史も織り交ぜられる。

  • 平岩弓枝氏の小説を初めて読みました。
    文庫本の表紙はあまり好きではありませんが、「ヴェトナム」という文字にひかれて手に取りました。

    舞台照明家の主人公、大友健が、ヴェトナム人の母を持つデザイナーのヒロ・聖子と、同じくヴェトナム人の祖母を持ち、ホーチミン市で日本料理店を経営する梅本千尋の二人の魅力的な女性と出会い、今まで知らなかったヴェトナムの現在と過去に目を開いていく・・・というのがおおまかなストーリーです。

    登場人物の言葉を通じて、筆者のヴェトナムへの思いを語ることが、この小説の目的であったように思います。
    波乱と苦渋に満ちたヴェトナムの歴史を自らの「血」の中に感じながらも、強く明るく生きようとする女性の姿に、筆者はヴェトナムの未来を描こうとしたのでしょう。

    文庫本の最後の、井川一久氏の解説文に次のようなヴェトナムの格言が紹介されていました。
    「過去を忘れず、されど怨まず」

  • ただの旅物かと思ったら歴史的な話もあって面白かった。

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