隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101244013

感想・レビュー・書評

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  • ラジオで聖徳太子の話題を聞いて、また読みたくなりました。当時はマンガ『日出処の天子/山岸涼子』を読んで興味を持ち、手にとりました。

  • 「世界で最も古い木造建築群」として世界遺産に登録されている法隆寺が実はありがた~い教えを実践するお寺ではなく、聖徳太子の怨霊を鎮めるための「たたり寺」であった…。

    著者の大胆な仮説に基づいて、法隆寺のなぞ解きを著者の仮説に沿ったロジックで進めていく強引さが小説より面白い。

    歴史とはその時に実際何が起こったかだけではなく、どうしてそのようなことが起こったかを想像する=妄想するのが面白い。

    一人ひとりが好き勝手な視点から妄想を膨らませ、仮説を立て、検証済みの事実と自分の妄想にあう推測を混ぜ合わせてストーリーを作る。
    その最たるものがこの一冊か。

    著者のロジックは強引ながらも、「そうかもしれない」と思わせる事実もあり、また法隆寺に行ってみたくなる。

    • yoshihikoteguriさん
      どんなものにも,それが出来た時のダイナミクスがあったはずなので,それを読み解く,それを妄想する,それが歴史の醍醐味ですね.
      どんなものにも,それが出来た時のダイナミクスがあったはずなので,それを読み解く,それを妄想する,それが歴史の醍醐味ですね.
      2013/04/14
  • ■蔵書、2回読了

    山岸凉子さんの『日出処天子』を読んで
    梅原氏に興味を持ち、購入
    所持しているのはハードカバーのもの

    読み終えるのに物凄く時間がかかるが
    面白かった

  • ミステリーを読んでいるようなワクワク感。歴史ってほんとに面白い。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「歴史ってほんとに面白い」
      聖徳太子オタクだった私は、とってもドキドキしながら読みました。
      近年新たな論考が発表され見直しも必要のようですが...
      「歴史ってほんとに面白い」
      聖徳太子オタクだった私は、とってもドキドキしながら読みました。
      近年新たな論考が発表され見直しも必要のようですが、、、
      2012/08/29
  • 当時の様式と異なる点の多い法隆寺の謎を解く本。専門家ではないので、この結論が正しいのかは分からないけど、浪漫があっていいですね

  • ばっさばっさ切りまくり人だから敵も多いのだろう。法隆寺怨霊寺説も学会では既に過去の話となっていると聞くがそうなんだ。でも水底の歌もそうであったように非常にしっくりきた。藤原不比等が古事記や日本書紀の作成を命じたのであればあるほど大いにある話であるように感じる。反論を読んでいないため分からないけど。法隆寺の50年に一度行われる聖霊会に行ってみたかったな。前回は2021年だからもう次回まで生きてないよ。コロナの時期だったんだな。しかし人間はドロドロしているし、いつの時代のどんな組織も主導権争いばかりしている。こういう話が背景にあり、天皇家の物語が出来てそれを今でも信じられているとすると本当に良く出来たストーリーだったんだなと感心する。

  • 後半まで読んだが、細かい字でびっしり500ページ以上あるから長い。法隆寺には謎が多く一度見に行ってみたい。

  • 難しく書いてあり読むだけで頭に入ってこず。
    法隆寺が建てられた理由は聖徳太子の怨霊を鎮める為と知り神社だけではなく寺もそうだったのだとこの歳になって知る。もう少し聖徳太子の生きていた時代を勉強したら再度読もうと思う

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99291281

  • 蔵書(単行本・千葉1)
    古書(単行本・千葉1)
    古書(文庫・千葉1)

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著者プロフィール

哲学者。『隠された十字架』『水底の歌』で、それぞれ毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞。縄文時代から近代までを視野に収め、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する〈梅原日本学〉を確立の後、能を研究。

「2016年 『世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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