天皇家の“ふるさと"日向をゆく (新潮文庫)

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著者 : 梅原猛
  • 新潮社 (2005年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101244112

天皇家の“ふるさと"日向をゆく (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2005(底本2000)年刊。日向、薩摩各地に存する神社の伝承、継承される祭祀を踏まえ、さらには、紀記の字面はもとより、専門外と断りつつも考古学的知見まで加味しながら、日本創世神話、天孫降臨について解説。推測は不可避なので、どこまで真理に迫っているかは疑問なしとしないが、各伝承や祭祀につき、各地を訪問し、実地に見聞調査することで臨場感を増している。このような学問的誠実さのみならず、戦中派の真摯な述懐も胸を打つ。もちろん、宮崎・鹿児島を訪れる場合のガイドブックとしての意味は高いだろう。
    が、天孫降臨等の神話や伝承から一定の史実を推測することは、個人的には不可能と考えている。せいぜい、考古学的知見の補充・意味充填が可能と言い得る程度か。

  • 日本古代史研究で次々に独創的な説を構築した著者が、日向神話の舞台となった地を訪ね歩きつつ、その謎に挑んだエッセイです。また、多数のカラー写真も収められています。

    とくに、ニニギノミコトからヒコホホデミノミコト(山幸彦)、ウガヤフキアエズノミコトを経て、サノノミコト・カムヤマトイワレヒコすなわち神武天皇に至るまでの四代にわたる日向王朝の物語を描き出しています。著者の自由な思索は、この地に降臨した天孫族によって征服されることになった狩猟採集民の恨みと鎮魂の物語へと向かい、日本文化を形成した縄文文化と弥生文化の重層性を見ようとしています。

    著者の代表作である『隠された十字架』や『水底の歌』とは違い、一つの主題をどこまでも突き詰めていくようなスタイルはとられておらず、むしろ個々の謎に対して比較的自由に連想を走らせていくことで、大きな物語を描き出そうとする手法が取られているように思います。実証的な歴史学の手法からかけ離れているのは確かですが、ある程度は民俗学的な方向からの裏付けがなされているので、今後検証されるべき興味深い仮説として捉えればいいのではないかと思います。

  • ニニギノミコト、山幸彦、ウガヤフキアエズノミコトの日向3代、その皇后であったコノハナサクヤヒメ、トヨタマヒメ、タマヨリヒメの物語から、神武天皇の4兄弟。宮崎県の各地を歩き、古墳、地名、郷土の祭りなどを取材し、例によって梅原流の解釈です。高千穂は二上山か霧島山か。ニニギノミコトはどこから来たか。山幸彦と兄の争いは何を意味するのか。そして山幸彦が行った海の中の国はどこか。タブーとされた神話の世界に、全くの作り話ではなく、実はモデルとなった史実を解き明かす鍵が隠されている・・・。美しい写真が多く入り、楽しく読める本です。

  • ■2008.03 購入

  • 過去の歴史が伝承や神話と言う形で今に残されているのか。
    とても面白く読みました。

    とりあえず宮崎に行ってみたいな~と思いました。ハイ。

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