時雨のあと (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247038

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  • 内容(「BOOK」データベースより)

    身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ…。表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。

  • 雪明かり
    闇の顔
    時雨のあと
    意気地なし
    秘密
    果し合い
    鱗雲

    江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話。

  • 短編7話。標題の「時雨のあと」のようにじわっと胸に迫る内容ばかり。どれもおもしろかった。2015.11.21

  • 藤沢作品は、武士ものよりも、圧倒的に庶民の物語が好きだな、と毎回読むたび思う。

    この人の書く町人たちの強さと弱さが、とても好き。

  • 時代は江戸時代。下町の平民や下級武士が中心の物語です。江戸時代のものは華やかな新撰組や将軍もの、竜馬系が多いですが、こういった一般人の話も面白いですね。藤沢氏のタッチは小粋で、シンプルな文章が非常に旨いです。貧しい生活ながら人々が一生懸命に暮らす様子は、ほんわかと幸せそうです。
    字は小さいのですが、薄いですし30ページほどの短編がほとんどなので、あっという間に読めました。次は「蝉しぐれ」を読んでみたいです。

  • 身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ…。表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。

  • なんだか場面とか話者が唐突に切り替わったりするので、
    ちょっと読みづらかった。

  • 「あなたの娘が一人、
    帰ってきたようです」

    (雪明かり/闇の顔/時雨のあと/意気地なし/秘密/果たし合い/鱗雲)

  • 100309(n 100515)

  • 切ない話が多くて人前で読めない

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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