孤剣―用心棒日月抄 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247106

感想・レビュー・書評

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  • シリーズもので登場人も個性があって覚えやすく、嫌いな歴史ものだったがスイスイと頭に入ってきた。

    一本大きなレールがあり、そのレールを辿りながら様々な物語が生まれている。

    非常に読み易く、後味の良い作品だった。

  •  用心棒シリーズ第二弾。吉蔵、細谷ら脇役キャラたちが一段と際立ち、又八郎とのやりとりがとても愉快で、読んでいて楽しかったです。佐知との色模様に、「妻がいるのに何をしているんだ!」と思いながらも、又八郎だとなぜか許せてしまう不思議。

  • 1984(昭和59)年発行、2003(平成15)年改版、新潮社の新潮文庫。8編。短編連作。シリーズ第2作。用心棒稼業での人との関り、ヒロインとの関係、そして敵役の探索、と結構盛りだくさん。いずれも面白く一気に読んでしまいます。それにしても、なぜか私は第1作を読んでいないのだが、なぜだろうか。

    収録作:『剣鬼』、『恫し文』、『誘拐』、『凶盗』、『奇妙な罠』、『凩の用心棒』、『債鬼』、『春のわかれ』、解説:「解説-藤沢周平の文体」向井敏(昭和59年8月、評論家)、他:昭和55年7月新潮社より刊行、

  • シリーズ二作目。帰藩した青江又八郎に新たな密命が。再び江戸に戻り用心棒稼業を再開する。

    あとから付け足された設定ではあるが、エンタメとして高いクオリティを保っている所が流石。

  • IT業界でいろんなお客さまを相手に仕事をしているが、主人公の又八郎が用心棒としていろんな案件を対応していく姿に、自分の仕事と被ることが多くありました。

    仕事の丁寧さ、
    絶対的な剣の技術、
    人として信頼できる誠実さ

    こうした点を兼ね備えた又八郎から、時代小説ではあるが、自分の仕事に関して学ぶことがたくさんありました。

  • 用心棒シリーズ第2作です。密命を帯びた又八郎が、再び脱藩して用心棒稼業で食い繋ぎ、使命を果たすまでの物語です。前作に登場した細谷、吉蔵に加え、新たな仲間・米坂の登場。前作の終盤に登場した大富静馬、忍者の佐知との関わりもあり面白かったです。特に又八郎と佐知の関係が絶妙で、作品に余韻を与えていると思いました。

  • けっこうクールガイかと思いきや、せこく値切ってみたりして、なんだかギャップ萌えである。かと言って、人間味がある、みたいな人情ものとも違う、いやちょっとずれてるわけですよ。うまく言えん。言葉遣いが偉そうだからだろうか。
    しかしちょっと席を外した際に問題を起こす、更にはそれが続けて起きるとか、ウッカリさんにも程がある。
    その他諸々、割と適当にやってる感じがホノボノやな。そんな食って寝てるだけでも強いっていうのもまた。なんかおかしい。

  • 刺客を先に読んでしまいました。これで話は繋がった。折見て狂刀を買わないと

  •  藤沢周平「孤剣」、用心棒日月抄シリーズ№2、1984.9発行。国元に新妻由亀と祖母を残し、青江又八郎は脱藩の形で江戸に。江戸で用心棒家業をしながら藩の密命を。一時は死闘をした女忍びの佐知(佐知の腿の負傷を又八郎が応急治療)が陰になり又八郎をサポート。抑制の効いた二人のプラトニックな関係が、このシリーズを盛り上げています。

  • 佐知が最高!

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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