驟(はし)り雨 (新潮文庫)

  • 383人登録
  • 3.60評価
    • (22)
    • (47)
    • (74)
    • (3)
    • (0)
  • 42レビュー
著者 : 藤沢周平
  • 新潮社 (1985年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247113

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
藤沢 周平
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

驟(はし)り雨 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 全1巻。
    短編集。

    しみる。
    けども。

    不幸の中でほんの少しともる幸せ。
    小さいがゆえに、かけがえがなく、
    人生ってそんなものって気がする。
    そんな話。

    あれだ。
    自分の嫌いな北の国から臭がする。

    鬼平の後だからなおのこと暗く感じた。
    まあ。
    藤沢先生らしいっちゃらしい話なんだけど。

    まだいいかな。
    もう少しガツガツしよう。
    自分。

  • 「何をうれしそうに笑ってやがる」と思った。自分でも理不尽と思いながら、嘉吉は暗い怒りを押さえることが出来なかった。
    (中略)
    幸せとはこういうものだ、と大勢の笑い声が告げていた。
    幸せなヤツらが、不幸せな人間を嘲笑っているいると嘉吉には聞こえた。

    世の中には、幸せもあり、不幸せもあるとは考えなかった。
    (中略)
    その夜、嘉吉は昼笑いさざめていた家にたどりつき、中に忍び込んで金を盗んだ。

    本書からの一部。

    いまインスタやFBで、リア充アピールする人も多いが、妬みなどから、いらぬ逆恨みを受けることもあるので、自戒をこめて注意が必要である。

    ※ 「能ある鷹は爪を隠す」ではないが、本当にいい目にあっている人は、むしろそれを隠すものである。

  • 江戸の下級の人々の生活を描く短編集。全ての作品が素晴らしく、特に男女の機微の表現はどれも秀逸。この辺はあまり若いと理解しにくいかも知れない。

    様々な女が出てくるが、どれもこの時代の男によって幸せにも不幸にも転ぶという悲哀を感じる。作者の女性への思いやりのような優しさを感じた。

  • 2017.6.1(木)¥180(-2割引き)+税。
    2017.6.13(火)。

  • 激しい雨の中、一人の盗っ人が八幡さまの軒下に潜んで、通り向いの問屋の様子を窺っていた。その眼の前へ、入れかわり立ちかわり雨やどりに来る人々。そして彼らが寸時、繰り広げる人間模様……。表題作「驟り雨」をはじめ、「贈り物」「遅いしあわせ」など、全10編を収める。抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を、陰翳深く描く珠玉の作品集。

  • 10編、ハズレなし。

    「泣かない女」が良かった。
    『夫婦ってえのは、あきらめがかんじんなのだぜ』

  • 男と女のお話・・・けっこう理不尽な目に遭う女が多くてなんだか切ない。報われないのは本人のせい?男を選ぶ目がないからなのか

  • 贈り物
    うしろ姿
    ちきしょう!
    驟り雨(はしりあめ)
    人殺し
    朝焼け
    遅いしあわせ
    運の尽き
    捨てた女
    泣かない女

    抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を、陰翳深く描く珠玉の作品集。

  • 内容紹介

    激しい雨の中、一人の盗っ人が八幡さまの軒下に潜んで、通り向いの問屋の様子を窺っていた。その眼の前へ、入れかわり立ちかわり雨やどりに来る人々。そして彼らが寸時、繰り広げる人間模様……。表題作「驟り雨」をはじめ、「贈り物」「遅いしあわせ」など、全10編を収める。抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を、陰翳深く描く珠玉の作品集。

  • 人から受けた優しさが、誰かの人生の支えになる。悲しい結末であっても、亡くなる瞬間に満ち足りていることは、なかなかにありえないこと。切なくも、ほっこりする作品

  • 江戸に生きる人たちの日常のちょっとした出来事による心の動きを描いた短編集。
    時代は違えど心模様は現代人と同じ。

  • やるせない男女の話が多かった。特に女性に辛いものが。
    表題作の「はしり雨」、「遅いしあわせ」、「運の尽き」、「泣かない女」が良かった。

  • 短編集。表題の作品にはないた 

  • 「遅いしあわせ」が少女漫画的できゅんきゅんします。

  • 激しい雨の中、一人の盗人が八幡様軒下に潜んで、通り向かいの問屋の様子を伺っていた。その眼の前へ、入れ替わり立ち代わり雨宿りに来る人々。そして彼らが寸時、繰り広げる人間模様……。表題作「はしり雨」をはじめ「贈り物」「遅いしあわせ」など、全10編を収める。抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に生きる人々を、陰翳深く描く珠玉の作品集。

    1.贈り物(★★★★☆) 好み……としかいいようがないなあ。
    2.うしろ姿(★★★☆☆) 深い。
    3.ちきしょう!(★★★☆☆) 珍しいパターンの話。こういうのがあるから藤沢さんはすごい。 
    4.はしり雨(★★★☆☆) 藤沢さんの手法としては珍しいが物語としてはまあありがちではある。
    5.人殺し(★★★☆☆) 不思議な読後感。よくもこう特徴的なキャラクターを想像できるものだ。 
    6.朝焼け(★★☆☆☆) だめな人間を巧く描く、藤沢さんの得意技。
    7.遅いしあわせ((★★☆☆☆) ちょっと難しいです。
    8.運の尽き(★★★☆☆) くすりと笑える秀作です。 
    9.捨てた女(★★★★☆) 好み。
    10.泣かない女(★★★★★) 夫婦ってのはあきらめがかんじんなのだぜ……どんな人生を送ってきたらこんな短編が書けるのか!

  • “ 悲しみは沈まず、漂いつづける ”
    なんとなく J ・ アーヴィングの 『ホテル・ニューハンプシャー』 を想起させる読後感。
    希望と言うには余りに儚いが、それでも全編に救いはある。

  • 江戸の市井の人々の生活。特に女性に辛い話が多く含まれている。「驟り雨」「運の尽き」「泣かない女」が良かった。13.9.21

  • 興福寺貫主 多川俊映さん おすすめ
    111208 こころの玉手箱 4話より

    ・・・仏教では「善・悪・夢記」という。人の心には善と悪が混在している。心の奥底は無記つまりニュートラルだから、その時々に善にも悪にもなる。そんな人間の実像を見事に描き出している。・・・

  • 知人に勧められ、同郷出身ということもあり。実際の江戸がどうかわからないけど、今もありそうな事が描かれている。いや…今はないことなのかも…。艶と情がある。

  • 再読。
    盗みに入る前に潜む神社の軒下で、次々に雨宿りにくる人たちのあさましい姿と、やがてあがった雨と心情の変化をシンクロさせる表題作「驟り雨」。
    初期の藤沢作品にある暗さ・悲哀と、ほっとする作品が混在した10短編集。20頁程度で人の生き様を映し出しひとつの物語を完成させるのはさすがの藤沢周平。
    以前読んだ時は完成度には感嘆したものの、筋で読んでいて、心の変化をあえて描かずに描くといったことが分からなかったが、あらためて読むともっと深く読めた。

  • 武家ものもいいが、町人ものもいい。

  • 短編10作。
    「贈り物」「うしろ姿」「ちきしょう!」「驟(はし)り雨」「人殺し」「朝焼け」「遅いしあわせ」「運の尽き」「捨てた女」「泣かない女」

    江戸の裏長屋が舞台。
    登場人物の人となりが憎みきれなくてほろっとする。
    ハッピーエンドもアンハッピーもあるが、後味の悪さはない。
    そしてとても読みやすい。

    こちらと「たそがれ清兵衛」で作者の世界にはまってしまったかもしれない。

  • 読了後、藤沢周平はやっぱりいいなぁと感じさせてくれた。
    読むだけで癒される。

  • 江戸に住む町人たちがおりなすドラマ。
    登場人物も必ずしも善人ではなく、善と悪の間で揺れ動いているのが共感を生む。
    というか、善人と悪人なんて白と黒でわけられるもんじゃないし。

  • 短編集のどれも面白い

全42件中 1 - 25件を表示

驟(はし)り雨 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

驟(はし)り雨 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

驟(はし)り雨 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

驟(はし)り雨 (新潮文庫)の単行本

驟(はし)り雨 (新潮文庫)の単行本

驟(はし)り雨 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする