刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

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著者 : 藤沢周平
  • 新潮社 (1987年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247168

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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  •  用心棒シリーズ第三弾。解説にも書いてありますが、佐知と又八郎の恋模様が良かったです。常に毅然として生きている佐知が又八郎に見せる「女の姿」が、物悲しいゆえに美しい。強い人間の見せる「弱さ」は儚くて美しいのだなと、読んでいてふと思いました。

  • 用心棒日月抄シリーズ、第三弾「刺客」。
    「嗅足組」佐知を守るため、青江又八郎は再度江戸に上る。
    前巻で佐知に多きに助けられた恩もあり、今度は又八郎が佐知たち嗅足組を守る役目だ。
    ただ、今回依頼人である谷口元家老は、江戸へゆく又八郎のために路銀をかなり出してくれた。
    勿論長い江戸逗留の間にはいつかはその金も底をつくだろうから、生計を立てるため、いずれ用心棒稼業をしなければならないのは見えているけれど、それでも当座江戸に入って暫くは生活できるお金をくれたのである。
    前回、藩命として又八郎を江戸へやった間宮家老は、そういうものは全く持たせてくれず、まことにもって「しわい」(←この物語の中でよく使われる言葉。おそらく、せこい、けち、という意味だと思う。変換しても漢字が出てこない^^;)
    待遇を受けていたから、ここだけは少し違っていた。

    ・・・ところが物語前半で、又八郎はなんと留守中、住んでいた長屋に泥棒に入られて、用心棒で稼いだお金と元家老から貰っていたお金を綺麗サッパリ盗られてしまう。
    疲れて帰ってきた又八郎はそれを見て一気に脱力する。
    いや~・・・(^o^;
    ここを読んで、思わず声を出して笑ってしまったw
    何人もの剣豪たちと、幾度となく死闘をかいくぐってきた又八郎だが、なんてことない泥棒にあっさりとあり金全部持って行かれてしまうのが、あまりに間抜けで・・・(笑)
    いや、物語の中では勿論災難なことなんだけども、そこが可笑しくて可笑しくて。
    なんとなく和んでしまったりするのが、おかしいw
    そんなこともあって又八郎は、用心棒仕事を回す吉蔵に嫌でも世話になることになる。
    すっかりキャラクタが定着した吉蔵の、又八郎に対する信頼と職を斡旋する様子がとても面白い(^.^*
    又八郎と同じく用心棒で生計を立てていた友人細谷は、この巻で某旗本に仕官が決まったのだが、今後物語上ではもう、又八郎とコンビを組むことはなくなるのだろうか。
    用心棒日月抄シリーズもあと一冊を残すのみになった。ちょっと寂しい。

  • 相変わらず主人公青木又八郎は人を斬りまくる。

    この人には、人を殺したことに対する自責の念はないのだろうか。

    などど、あまり関係ないことを考えながら読んだ。

    あいかわらず面白い。

  • お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが…。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く

  • 1987年(底本1983年)刊行。◇青江又八郎/用心棒日月抄シリーズ第三弾。

     藩隠密組を狙うは藩権力奪取を謀る人物。隠密組に属する佐知を救うべく、佐知の父・谷口の命を受け、三度脱藩する又八郎。身重の妻女を故郷に残して江戸に旅立つ。
     その彼を待ち受けるは、貫心流の達人筒井杏平。

     用心棒稼業の面よりは、藩内の闘争、佐知との共闘・交歓がメイン。だが、どこぞ無頼を託ちながら生きる細谷との友情は相変わらず。
     登場シーンは少ない由亀嬢が実に健気。

  • 面白かった。用心棒での出来事を絡めながら進んでいく内容が飽きさせなくてよかった。

  • 黒幕が呆気ない終焉を迎えたのは物足りなかった。これまでもそうだが、シリーズの完結が窺える。シリーズ全般明るさを感じる。ユニークと爽やかさ。期しくも「凶刃」が残っている。勿論手に取るつもり。2016.4.3

  • シリーズ第3弾。自らが刺客となって、再び江戸に上京する主人公、又八郎。
    殺陣の描写にますます拍車がかかった感じで読んでいてとてもドキドキした。
    又八郎は用心棒稼業をするようになって剣の腕が上がったんじゃないか。さすがに本人がそう思惑する部分はないし、あったら逆に残念か。
    又八郎も解説も佐知に対する評価が高いけれど、特に何も感じないのがちょっと悔しい。
    解説で、『可憐』と評していたのだけれど、『可憐』の定義をじっくりと考えてみたい。
    用心棒仲間の細谷も職を得て、又八郎も藩に戻ってとりあえず落ち着いたこの後、つまり次の巻ではどうなるのだろう。読むの楽しみ。

  • 用心棒シリーズ,面白いわ

  • 小さな藩にしては剣客が多い。なのに仕事が特定の人に集中してしまう。損な役回り。それでも想い人が危ないとなれば、飛んでいく。今回は懐が温かいので、お見舞いもはずんで…。いかんぞ青江、と言いつつつかんで離さぬ細谷。有り金ごっそりやられ、またしても用心棒稼業に。

  • 引き続きおもしろかった。

  • 用心棒日月抄シリーズ3作目
    今回も出張のお供で飛行機の中で読む。1、2作目の方が娯楽作品として秀逸であることは否めないが、登場人物の描写がより深くなり、読めば読むほど愛着が出てくるシリーズ作品。

    読者の誰しもが佐知のファンになる。 勝手な想像だが今このシリーズをドラマ化するのであれば、真木よう子だろう。青江又八郎は福山雅治、細谷源太夫は内野聖陽あたりだろうか。

  • 著者の作品としては、ハズレだと思います。
    女性の立ち位置の設定に、大きな無理を感じます。

  • 用心棒シリーズの完結編。最後は予定調和という感じだが、すがすがしい終わり方だ。又八郎や佐知に会えなくなるのは淋しい気がするが、不本意な脱藩を繰り返すという設定だけに、これ以上はいくらなんでも無理だろう。幸いに藤沢周平の作品はまだまだあるので、これからも少しずつ読みすすめて行きたい。

  • 用心棒日月抄の続々編。主人公・又八郎は故あって三度浪人の身に。5人の剣の達人との対決。今回は女忍者・佐知と藩の危機を救う目的。強いが女性の優しさ、可憐さを備えた佐知との心を通わせる姿、そし寂しい分かれが彩りをそえてくれる。また、連続三作に及ぶ浪人仲間の純朴な細谷源太夫、けちな口入れ屋の親爺とのやりとりの描写が実に軽妙でますます明るくなります。今回も登場人物が魅力的です。読了による彼らとの別れが寂しく感じられます。

  • ★★★★★  用心棒シリーズ3作目。 殺陣シーンの言葉遣いが非常に美しい。登場人物すべてがかっこいい。
    次で最終作かと思うと寂しくなるなぁ。
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    お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが…。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、代表作『用心棒シリーズ』第三編。

  • 用心棒シリーズ3作目。
    佐知との交流がほんと切なくていい。

  • シリーズ三作目です。藩からの密命もどうにか片が付きホッと一息、の筈なのに新たな指令で又もや江戸へ。今回も藩からの援助が期待出来ない為、用心棒として日銭を稼ぐ羽目になるのですが、三作目になるとどんな依頼が入ってくるのか段々と楽しみになってきます。

  • 20120711 さすが、いつ読んでも面白い。この完成度なのでシリーズも四つで終わり。ダラダラ続けるシリーズの作者は参考にするべきでは。

  • シリーズ三作目。名作はいつ読んでも古さを感じない。

  • 3度目くらいの読み直し。やっぱり読みやすくて面白い。

  • シリーズの定番として、旅立ちにおいてが悲哀に満ちてます。ようやく落ち着いたと思ったら未だ終わらぬお家騒動。由亀の報われなさにも泣けてきますが、それはそれとして5番勝負が面白いです。段々と用心棒のほうの描写がなくなってきてる気もしますが、前作までがあるため、脳内補完が可能な感じ。短編集のように、すすっと読み終わります。

  • 嗅足組の頭領、佐知の父からの依頼で組を守るべく子供が産まれる前にまたもや脱藩し江戸に行くことになってしまった又八郎。そして不運に見舞われ無一文となり毎度毎度の相模屋での用心棒稼業。日々喰いついでいきながら刺客と闘うことになる。佐知との恋愛模様もより親密になり、ええ、ある意味恋愛小説です。陰として組織の長として生きてきた佐知が時折見せる頬を染める恥じらいがとてもかわいい。一方、夫の帰りをただじっと待つ妻由亀がなんとも不憫だ。決闘シーンも緊迫した雰囲気が漂い手に汗を握る。とても面白かった。

  • シリーズ三作目。
    ここまでまとめて感想を書いてるので、一番適当なレビュー。

    二作目は友情色が濃かったように思われますが、今回は色恋沙汰か。
    いや、正直二作目と三作目の境が思いだせないくらい一気に呼んだので適当ですが…

    そこまで真面目にやってくれるなら好きにしたらいいさという感じでした。
    どんな感想だよ。


    一番印象に残ってるのは「一万両」。なんか面白い。
    時代劇史上一番スケールの大きい悪なんじゃないかと思いました。

  • お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためである。身を挺して危機を救ってくれた女頭領佐知の命が危ないと知った青江又八郎は三度脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが・・・。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、用心棒シリーズ第三編。(親本は昭和58年刊、昭和62年文庫化)
    ・陰の頭領
    ・再開
    ・番場町別宅
    ・襲撃
    ・梅雨の音
    ・隠れ蓑
    ・薄暮の決闘
    ・黒幕の死

    時々無性に読みたくなる時代小説。何度読んでも楽しめる。又八郎の用心棒稼業を通して、江戸市中の暮らしが感じられるとともに、宮仕えのサラリーマンへの癒やし効果がある。

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