刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247168

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目。前藩主の異母兄・志摩守(寿庵)が、藩主の座を狙って江戸屋敷の嗅足組殲滅に動き出した。又八郎は、江戸の嗅足を救うという密命を受けて、脱藩浪人に身を落として江戸へ向かい、いつもどおりに酷い目にあうパターンだ(笑)。佐知と共に刺客と渡り合うという異常な状況の中で芽生えるロマンスも読みどころ。ハリウッド映画にも通底するパターンだな。用心棒稼業でも、依頼主の問題を解き明かす面白さが、脇の話として良い味を出している。

  • 2020/3/12再読、読了予定。

  • 20代後半で口数の少ないヤルときゃヤルさ!のイケメン藩士(職業:上司に脱藩指示されて江戸で浪人稼ぎで真の悪人を斬る。加増ほとんどなし。でも美女との出会いあり。要はブラック自治体の優秀な地方公務員さん。残念ながら上級職ではない。)青江又八郎さんシリーズの第3弾。

    今回も面白かったです。
    コメディではなく格調高めな文体なのに、自然と次がとても気になるし、読み終わった後は続きが読みたくなる。
    こういったお兄ちゃんは、少なくとも2人は奥さんがいてもいいねぇ♪


  • 特命担当、単身赴任、浮気、前作同様、心地よいマンネリ感。

  • 2018.10.12(金)¥150+税。
    2018.10.19(金)。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが…。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、代表作『用心棒シリーズ』第三編。

  • 1997.?.? 読了

  • 青江又三郎の連作ものの三作目。
    最初の「用心棒日月抄」に比べると、軽妙さが増してきて、重苦しさが減ってきている。
    藩から討手を受ける立場と、探査をするという密命とはいえ、背後を気にしなくてもよい立場の差なのだろうか。
    佐知という相棒(兼愛人といっていいだろう)の出現も明るさを増した一因だと思う。

  • 相変わらず主人公青木又八郎は人を斬りまくる。

    この人には、人を殺したことに対する自責の念はないのだろうか。

    などど、あまり関係ないことを考えながら読んだ。

    あいかわらず面白い。

  • お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが…。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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