- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101247212
感想・レビュー・書評
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ほっこりして良い。
時代劇TVとしてTVでやってほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画も良いが、本も最高
気軽に読めて心がほっこり -
他の方が書いてあるとおり、うだつのあがらない武士が藩のピンチを救うために活躍する短編集。
『たそがれ』『うらなり』『ごますり』…と色々な個性の武士が8人描かれています。
自分がサラリーマンだからか、会社にいるよね。。。こんな人っと、少しハッとしながら読みました。
一度読んだあと、好きな人物の話をもう一度読むと良いと想います。
なぜならパターンが同じなので、印象が混ざってしまうからです。
私は後家との逢瀬を楽しむ『かが泣き半兵衛』が好き。『だんまり弥助』は切ない。 -
短編集。人物や情景、(政治的)背景の描写がうまく、読み始めて数ページですんなり物語に入れる。が、話の筋や設定がややワンパターン。
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たそがれ清兵衛
うらなり与右衛門
ごますり甚内
ど忘れ万六
だんまり弥助
かが泣き半平
日和見与次郎
祝い人助八
著者:藤沢周平(1927-1997、鶴岡市、小説家) -
同名の映画鑑賞が先。
「武士の一分」(2006) を先に鑑賞しているから都合山田洋次監督作品版を二本観てからの実読ということになる。時代劇を撮ったことなかった山田監督が「自分で撮るなら…」と探していたのがこれだったかと思うと、そこに黒澤監督に対する山本周五郎作品というのもダブってしまう。両著者の生年を比べると約20年の隔たりがあり、両監督の生年もこれまた同じ隔たりがあって、やはり「時代を代表する作家」であったことには間違いなさそうだ。
「~誰々」という「あだ名+名前」のタイトルでまとめ上げられた全八本の短編集、いやいやどれもいい話だ。共通しているのは普段は風彩も大したことのない雇われざむらいの皆々が実は何らかの腕を持っていて、そして彼らは「能ある鷹」として爪を見事に隠しているという状況設定。読者の多くはその前半部においては嘲笑しつつもどこかに自分自身に共通する何かをみつけ、その後半部において自分にはないその特殊能力に憧れの眼差しを向ける。かといって明日から剣術に励むわけにもいかないし、そういう時代でもないのだが、人生にとって大事なことはなんだろうとふと立ち止まって考えさせてくれる塩梅がなんとも心地よい。
近いうち「地下鉄に最適な短編集」というセクションを書架に作ってこれを並べることにしよう。他はなにがいいかなぁ。 -
山田洋次監督で映画化されたアレの原作です。(映画は見ていませんが)
五十石とか百石とかの、しかも普段は「たそがれ」の「がが泣き(ぼやきの意)」の「ほいと」のと揶揄されたり後ろ指をさされている下級武士たちが主人公の短編集。
一見うだつの上がらない彼らだが、いったんお家の一大事には、実は腕に覚えありの剣を抜き、別人のように悪を誅する。カックイイ!!
というだけの話。
読み方が浅いのかなぁ。
巻末の解説にはいろいろ読みどころが書いてあったし、お話が上手いとは思うけど、大衆小説、流行作家とはこういうものか・・・。 -
映画になった、たそがれ清兵衛、だけでなく、うだつの上がらない下級武士が、実は、すごい剣士で、藩内の闘争の解決に貢献するという話が、何か男のロマンを感じる。
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図書館で。そう言えば藤沢周平あまり読んだことないなぁと。表題作は映画にもなったよな、確か。
あまり風采の上がらない人が実は…という設定は面白いのだけれどもそれにしても血なまぐさいなぁ。上意討ちとか大義名分があればいいのか?昔の人は結構大変な世界に生きていたんだなぁと今更ながら背筋が冷たくなる感じ。
この中では物忘れおじいさんの話が一番平和で良かったかも。どのお話も構図がしっかりしているので映像に向いているんだろうなぁなんて思いました。 -
2019/01/18-01/29