天保悪党伝 (新潮文庫)

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著者 : 藤沢周平
  • 新潮社 (2001年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247250

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藤沢 周平
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天保悪党伝 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 世話講談「天保六花撰」に材を得た痛快無比の連作長編!

  • 江戸時代の講談「天保六花撰」を材にした六つの連作。一気にではなく、七年かけて六篇書いたとのこと。内容が付かず離れずの感がある。2016.4.11

  • 本棚整理のため再読。天保六歌撰を題材にした短編集。
    直侍(片岡直次郎)『蚊喰鳥』
    金子市(金子市之丞)『闇のつぶて』
    森田屋(森田屋清蔵)『赤い狐』
    くらやみの丑松『泣き虫小僧』
    三千歳『三千歳たそがれ』
    河内山宗俊『悪党の秋』
    それぞれ絡んでいる六人の悪党に、馬の沓や政次郎、唐兵衛などの他の悪党たちも出てくる、悪党三昧の本。
    それでも単なる勧善懲悪とかではなくて、悪党たちの日常や鬱屈が散りばめられた、著者ならではの作品ばかりです。

    金子市が一番かっこよかったです。

  • 極め付きのワルだが、憎めぬ連中と本裏表紙のあらすじにあったけれど、全員がそうだというわけでもなく…憎めぬとは言えない人もいた。ともかくワルだー(笑)。

  •  悪党だらけの連作長編。後味の悪い話はなかったです。「泣き虫小僧」「三千歳たそがれ」が好き。
     ラストの締め方に少々面食らいました。打ち切り食らったマンガみたいな「これからもっと大きいなにかがあるのでは」感がすごい。もっと彼らの悪事を読みたいなあと思いました。

  • 用心棒シリーズしか読んだことがなかったので、またひと味違った世界を見せてもらった感じです。江戸時代が舞台の小説はとにかく惹かれてしまいます。どの悪党も憎めなくて、なぜかかわいく思えてしまいました。悪ではなく、悪党というのがみそなのかな。

  • 悪党でさえ、切なさ満載に書いてしまえる藤沢さん素晴らしいです。
    三千歳たそがれは他のオムニバス小説で読んだことあるけど、やはりこれで読んだ方がイイ!

  • 講談の天保六花撰を登場人物にした連作。江戸の底辺であがいている小悪党。。虚しいというか、切ないというか、人間味あるが芯のない浮草という感じ。好みだと思うが、どうも僕にとって藤沢さんの作品は悪くないけどインパクトが弱い。

  • 藤沢周平氏のピカレスク小説である。藤沢氏にはめずらしい。いつもの藤沢小説を期待して読むと肩すかしを喰らった感じは否めない。いつもの藤沢小説というのは、たとえば組織や世の定めの中にあって弱い立場の者が、どうしようもない運命に従いながらもその心は真を失うことなく一分をたてる、そのような小説である。
    しかしこの小説は天保の世の悪党の話である。悪党が主人公の話と合っては読者はなかなか主人公に自分を投影できない。しかし、主人公は悪党ではあっても、それぞれがそのようにしか生きられない背景を持っている。そのあたりの描き方はさすがだ。
    藤沢氏はこれらの小説をどのような気持ちで書かれたのか。私にはこんな小説も書けるよという気持ちだったのだろうか。判らない。しかしまあ意欲作には違いない。点数にすると5点満点中2点と云ったところか・・・

  • 09.1再読。なんでこんなにリアルに裏の世界を描写できるのかなあと思う。
    菊之助の三千歳を見てみたい。

  • 明確に力の差がある時代の中で、あるときは強かに、あるときは翻弄されながら、必死に生きていく様々な境遇の登場人物達の生きざまが描かれていると思います。
    世間を揺るがすでかい野望を追う傍ら、土にまみれた矮小な幸せを望む、人の心のありように魅せられました。

  • 直侍、金子市、森田屋、くらやみの丑松、三千歳、河内山宗俊。
    天保六花撰と謳われた悪党六人の話。

  •  大変、藤沢周平らしい短編連作集。
     自覚ある悪党に、無自覚な悪党。
     義のある悪党に、ない悪党。
     粋な悪党に、野暮な悪党。
     悪党とひとくくりにしても人間いろいろです。

  • 用心棒シリーズと比べるとやや軽い感じ。オムニバス形式で六人の話が進んでいきますが、私が一番好きなのは河内山☆悪党といいつつも、人間らしさが漂ってくる話ばかりです。藤沢周平らしい穏やかな空気に包まれています。一人ひとりを深く描くという感じではないので、物足りないところもありますが、さらっと読める完成度の高い小説だと思います。

  • 今まで読んだ藤沢周平の作品の中でも、僕の中で1,2位を争うくらい面白かった。

    直次郎、丑松、市之丞は、それぞれ腕のいい御家人、料理人、道場の師範で真面目に暮らしていれば楽な生活ができる。しかし、博打好きで、悪事に手を染めていく。裏の世界に詳しい商人森田屋、ゆすりの名人の河内山、花魁の三千歳。6人の物語が収録されている。そして、その6人が時には仲間に、時には敵対し絶妙に物語りに絡んでくる。これは本当に面白かった。

  • 「マグノリア」「パルプフィクション」「ラブアクチュアリー」のような、主人公がなんらかの関係をもちつつ複数出てくるタイプの話。
    時代ものでこういうの珍しいですよね。
    「悪党」いうてますが、藤沢氏の筆にかかるとどの悪党も愛おしく感じてしまいます。

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