古風堂々数学者 (新潮文庫)

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著者 : 藤原正彦
  • 新潮社 (2003年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101248073

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古風堂々数学者 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  •  藤原先生は「会津藩は明治維新に官軍と戦い壮絶な最後を遂げる、儀を通した武士道の鏡、日本の誇りであるのだ」と会津出身の祖母を持つ妻をその地の旅行へ誘う。奥さんは「何もない田舎でしょ」などと言っていたのに、旅行を無事に終え、会津について学ぶほど会津武士道を誇るようになる。夫、藤原先生に対して「何よあなたなんて会津の血が流れていないくせに」とまで言うようになる(笑 そんな会津へ機会があれば旅行に行きたいものだ。

  • 相変わらずです。
    たまにこの頑固オヤジの言葉を聞きたくなり購入してしまいます。
    金八先生をついつい見てしまう感覚か。

  • 『国家の品格』を読んでから、著作をすこしずつ読み進めている。数学者が国や文化などについて論じていることが意外で、その思想の成り立ちに興味を持った。

    武士道精神を柱に卑怯を憎むこと、お金を低く見ること、国語教育、情緒、「かたち」の重要性等々、『国家の品格』で展開された主張が本書あたりではかなり固まってきているのがわかる。

    Ⅲ章は数学と数学者に関するエッセイで、ワイルズの解いたフェルマー予想もあった。サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』が思いだされる。あの本は面白かったな。数学の深化により現在は天才といえども既成理論を学習するだけで二十代後半までかかってしまう。あと二十年もすれば創造は三十歳からとなり、いずれ数学者の活動期間が短くなり数学発展(ひいては科学全般の発展)の大きなブレーキになるというのはちょっと衝撃だった。確かに考えてみればありえそうだ。倫理面を置いておけば、肉体の老化速度を抑える、若返り、脳を若い体に載せ替えるなどが必要になる。

    解説は内館牧子さん。内館さんの高校退学騒ぎ、友達がおらず一人で「読み書き」に膨大な時間を費やした幼児体験など、興味深く読んだ。高校の国語教師の「僕は何かひとつだけ飛び抜けてできる子は面白いと思っている。何も平均的になる必要なんかないんだ。君の読書量、国語力が将来、君をどれほど支えるか。僕にはそれがハッキリと見える。」はいい言葉だと思う。

    この次は『祖国とは国語』。ここまで読んだら一区切りかな。

  • 国語教育の重要性について、この本を読んで築かされました。今さらだけど猛烈に本を読んでます。
    読んでいて日本人であることに誇りを持てて来る気がするのと同時に、自身も武士道精神を愛して卑怯を憎む日本人になりたいと思いました。

  • 楽しく、日本の文化の良さを見直すことが出来たように思います。

  • ①武士道精神を愛して卑怯を憎み、②他人の向上に熱心な性向を持ち、③論理的、合理的でないものを尊ぶ情緒の国に生まれたことを誇りとする、情に掉さしてばかりの数学者はいかに誕生したか。論理の美しさとユーモアが見事に和した、珠玉の傑作エッセイ。

    ひとつ気付いたことは、藤原正彦のエッセイ集には、たいてい最後にグッと胸に迫る話が収められていることである。
    今回もまた、彼の幼少時代の話が収めれており、それを読みながら「正義」とは何か、「善と悪」とは何かについて深く考えさせられた。
    数学者のルーツをのぞき見ることができるのは興味深いが、こうして最後に胸を打つストーリーを持ってくるところが、なんとも憎いなぁと思ったりした。

  • 「国家の品格」と言っていることはあんまり変らない
    そのへんにちょっと物足りなさを感じるけれど、読んだ後元気がもらえます

  • 理論に支配されすぎている世の中だから、発展しないのです。
    最後に収められている自伝的エッセイ「心に太陽を、唇に歌を」が良かった。
    私のクラスにも居たな。今、何しているんだろうと彼のことを思い出した。

  • 数学者・藤原正彦氏のつれづれエッセイ。年配の説教気味。

    面白かったです。
    教育に関する考え方など、概ね賛成。脳の若いかたなのかなー、と感じました。
    色々な日常のポリシーに、ご家族の賛同が得られていないところなどが微笑ましかったです。

    やっぱり、小学校で一番大事な科目は、国語と算数ですよね!
    現状の国語のやり方で、かどうかはさておくとして。

  • 祖国とは国語と似た内容。よみかきそろばんのような『かたち』こそ大切にすべきだと筆者は述べている
    この本が書かれた当時、アメリカ型の教育を導入しようとしていることを批判していたがもっともだと思う。

  • 祖国とは国語の次に読んだ藤原氏の作品。平成の大不況時にこんな本が書かれていて、当時のことをほとんど覚えていない自分にとって状況を理解し、それを批判的展望した一意見が非常に勉強になった。ぜひまたよみなおしたい。くやしいことに、今本を読みすぎていて、読んだ内容がごちゃ混ぜになっている。

  • 平成19年5月30日読了

  • 外国に留学経験のある筆者が見た、日本文化と欧米文化の違い、そこから来る日本という国への愛情であるとか現代の教育や文化に対する考え方、提案など、盛り沢山な内容。
    小学校時代は「読み書き計算」を軸に教育を行うべきであって、理科や社会は中学・高校からで十分、という提案は驚くと同時に大いに共感できる、革新的な内容でした。

  • 偏屈な藤原先生の、鋭くて面白いエッセイ。

  • できれば一冊まるまるエッセイが良かった。国語力、ほんとうに大事なもの。

  • さらさらと読めるエッセイ集。
    著者の考えや感性に共感するところが多いのと、私には到底及ばない発想が斬新で心地よい本でした。あとがきも面白い。

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