人の痛みを感じる国家 (新潮文庫)

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著者 : 柳田邦男
  • 新潮社 (2009年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101249223

人の痛みを感じる国家 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • アイヒマンの「私はヒトラーの命令に忠実に従っただけだ」という職業の論理と倫理。楽なだけに誰もが陥りそうな「乾いた三人称の視点」。人の痛みを感じる人間でありたい。2015.7.1

  • もともとはこのタイトルを広告で見て、書店で探した。あとがきを読むと、先に2冊の本が刊行されている。それならと3冊買って読んだ。結局、1冊目が問題提起としては一番おもしろかったように思う。日本が日本人がこれからどうなっていくのかという憂いの中で筆は進められていくのだけれど、出会った人々、全国でのいろいろな取り組みを紹介していくうちに、日本もまだまだ捨てたものではない、ということが結論となっている。その通りだと思う。楽観的に過ぎるかもしれないが、何とかなると思う。そう思わせる人たち、取り組みが本書でもたくさん紹介されている。ところで、新潟で取り組まれている読書塾にはとても興味がある。新聞紙上でも同じようなことをされたりもしているが、やはり直接集まって皆で思い思いの感想を話し合うのが良いように思う。ただ、私など、次から次に読みたい本が出てきてしまうので、読書塾の課題がこなせるかどうかが心配だ。そうなってしまうと、楽しめないのだろうけれど。

  • 現代のネットや携帯(スマホ)社会への警鐘、それにしても電車で多くの人が端末操作している姿は、周囲の実人間に興味がなく、端末の世界に入る人たちで、どこか一抹の不安を感じる。

  • 柳田邦男氏の意見には、つくづく納得させられる。納得というよりも同感、そのとおりだと感じる。

    インターネットやケータイの弊害を説き続ける著者。自分が被害者だったなら、あるいは被害者の家族だったなら。そういう他人の立場(二.五人称の視点)に立ち、その人たちの痛みを理解できるような感受性を持つことの大切さを切実に訴える著作。

    他人の気持ちになって考えよう、行動しようということは、幼い頃から先生や親や大人たちに教わってきた。それは人は独りでは生きていけず、誰かは自分のための誰かであると同時に、自分は誰かのための自分であるからである。

    心の貧しさの叫ばれる現代にあって、誰かのために何かをすることに、「勇気」が必要になってしまった。なんとも窮屈な話である。それでも、そんな「勇気」を振りしぼって誰かのために生きることを選んだ人たちが、カッコよく見える社会、あるいは輝いて見える社会に、変えていかなければならないと感じる次第なのであった。

  • とことんまっとう。
    清く正しく美しく…なる感覚に、息苦しいほど取り巻かれてしまう感アリ、ではありますが。

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