生きなおす力 (新潮文庫)

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著者 : 柳田邦男
  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101249247

生きなおす力 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • この本を読むときの最大の注意は、あとがきから読むこと。その理由は、筆者が各章で例示した人の人生をなぞるだけになってしまい、生きなおす力について考えながら読むことができないからだ。
    この本の中で、私が一番共感できた点は、ケータイなどのデジタルコンテンツによって生じた人間の変質を改めるべきという点である。常に誰かとつながっていないと落ち着かない、そんな気持ちを抑えるための方法は、ケータイの画面ではなく、本の中に存在するのではないか、そのような気持ちになった。

  • 赦しとは…そこら辺に生き直すことの何かがあると感じた。どうして傷つけられた人が赦さなければならないのだろう、そこに理不尽さを感じてしまう私はまだ浅いのかな。
    でも、考えてみればどこかしらで赦し、赦しとまではいかなくても折り合いをつけて生きている。そうしなければ生きていけないから。
    こんな感じで色々考えてしまう本。

  • 人とつながるということ、他者のことを考える思いやるということがどういうことなのか。
    みんながこう考えて、行動し、生きていけたらいいのに。

  • 田谷一家殺人事件で妹家族を失った女性、戦後旧満州で取り残された日本男児が中国人に引き取られ、その後どうやって差別の中を生き抜いてきたか等を通して、「生きなおす力」とは何なのか、そのヒントを与えてくれると思います。

    「生きなおす力」に必要なことの一つが、きっと一人一人の心にあるだろう「心の故郷、魂の寄る辺」。
    目の前にはなくても、思いをそこに馳せると、大きな温かい手に抱かれているように感じられて、心安らぐもの。
    それは、目には見えないけれど、なくてはならぬもの。
    人と人との関わり、つながり、触れ合いというものでしょうか。


    http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-1044.html

  • 上から目線のお説教口調にうんざり。あとがきの「挫折を乗り越えて生きていくという選択を、どうして私がすることができたのか」からもわかるように、随所に自画自賛のにおいがぷんぷんする。そんなにあなたは立派なのか。
    「私は何年も前から現状を予測していた!」という主張が目立つ。愚かな世間に対して聡明な筆者が警鐘を打ち鳴らす、というスタンスだが、本当に客観的に事象をとらえているのだろうか。過剰で前のめりな表現が鼻につく。
    たとえば、「授乳中にメール、これは虐待だ」の章に、「ひと昔前なら(中略)母親はたとえおしゃべり中でも自分の赤ちゃんの顔をしっかりと見ていたものだ」とあるが、柳田さんは、授乳している母親を今までに何人見たことがあるのか。
    授乳中にずっと赤ちゃんの顔ばかり見ていられるほど暇な母親は、今も昔もそう多くはないはず。育児書どおりの固定観念や先入観で子育てを判断しないでほしい。
    それから気になるのは、「エロサイト」「ケータイを使いまくる」「パーフェクトに実行する」などのずさんな日本語表現。そして、繰り返される「ケータイ・ネット」という表現―なぜ、「携帯電話やインターネット」ときちんと書かないのか。「ケータイ・ネット依存で子どもの日本語がダメになる」と叫んでおられるが、ご本人の日本語も職業や年齢の割には、いい加減である。

  • 【読書リスト12】柳田邦男『生きなおす力』新潮文庫。ケータイを持たない子育てや大人こそ絵本をという著者の強いメッセージに共感。アイヌ文化では病気で死を避けられない人に対してその人をよく知る人が枕元で生涯の誉むべきエピソードを語り、病む人の心は喜びに満ちるという話が心に残りました。

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生きなおす力 (新潮文庫)の作品紹介

未解決の一家惨殺事件で理不尽にも妹を奪われた姉はいかに人生を立て直したか。終戦時、旧満州に取り残された日本の子どもはどうやって差別の中で人生を切り拓いたか。そして、病を抱えた家族との長き葛藤の末、次男を喪い幾度も挫折感に打ちのめされたと語る著者自身、どのような「生きなおし」を図ったのか。生きるとは-この根源的な問いに深い示唆を与える、円熟の評論集。

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