ノーライフキング (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1991年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250113

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ノーライフキング (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • すっごい怖い話だった。『ライフキング』というバージョンがいくつもある謎のディスコンソフトにはまる小学生たち。それぞれのイベントのなかに符号をみつけ、ここがこうだからこれはⅢとかそういう風にクチコミでどんどんライフキングの分析は薦められる。
    ライフキングを進めるために次第に願掛けのような行動が多くなり、ライフキングは現実を侵し始める。
    そこにつきつけられる”ノーライフキング”。
    子供たちはノーライフキングからライフキングを守るため、家族や友達を守るためにノーライフキングの呪いを解こうとやっきになる。

    並べられた小石を見つけてそれが”符号”であると気づく瞬間からの主人公の心理描写が恐ろしい。
    あれは俗にいう関連妄想障害だろうと推測。
    あと最後に姿を現すあれ。
    ちょっとやりきった感があってすっきりした。

    でも基本怖いお話。

  • 子どもには子どもにしか分からない言語やルールがあって、それを彼らはうまく作り出し運用しているんだけど、そこに大人が干渉すると時としてとんでもない事態を引き起こしてしまう。大人は死んだ子どもだから、生きている子どものことをもう解らない。

  • 都市伝説、噂、裏技、子供たちのネットワーク、ゲームと現実とが交差する世界云々…。と設定は面白い。

    商店街のタイルの黒いとこだけ歩かなければならない、それ以外のところを踏むと溶岩に落ちて死ぬ、みたいな子供の、現実に想像とゲーム性を投射した世界がいきつくところ。

    しかし、思いつきで書いて収集がつかなくなって適当に終わらせた印象がすごい

  • 久しぶりに再読。発売当時にハードカバーで、その後文庫で買い直して何度か読み直した大好きな作品だけど、25年以上経った今も全く色褪せていないことにちょっと驚きました。ディスコンをインターネットなどに置き換えれば、現代でもありえなくない話であると同時に、同時代体験としての80年代の空気もまた強く感じつつ。

    そして何度読んでも、ラストシーンで何故か涙が出てくる。なんなんだろうなあ、この感覚。ワスレナイデ ハーフライフ、って呟いてみただけで切なくて泣けてくる。あと、さとるとあきらの双子が大好きで、ヒステリーを起こしたさとるをあきらが頬ずりしながら抱きしめる場面でもいつも胸が詰まります。この作品から得られる感動と興奮は理屈で説明できないなあ。

  • 目を覚ませば、どんなに平和でもどんなに恵まれていても、生きることはサバイバルだと気づく。

  • 1988年、ゲームボーイ発売の一年前のこのときに、ネットワークが確立された社会と、ゲームと子供の関係について提唱された小説が書かれたというのは驚くべきこと。
    子供が流す噂というものはどれも少し残酷で妙にリアルで、それでも興味を惹かれるものであった。
    「たけしの挑戦状」を思わせるような理不尽さとそれに対抗するように噂として広がる攻略法。いざそのゲームの世界が間接的に現実に流れ出してきたら…。
    毒にも薬にもなるような噂の強さと怖さ。

  • 脳内ビジュアルイメージが、マザー2。
    まさかこういう終わり方、クリアしてねえ。
    読後には焦燥感と虚無感。

    さておいて、架空のゲームを作るのって難しいな、と思った。
    プレイしないと面白さが実感出来ん。

  • 子供、戦うこと、逃げたり見ないふりしたり全力で避けようとしたりすること、大人と一度決別すること

    考えまとまらず。要再読?

  • 空前のヒットとなったディス・コン・ゲーム「ライフキング」。ある日、そのソフトをめぐる奇怪な噂が子供たちのネットワークを駆け抜けた。「『ライフキング』には呪われた第5のバージョンがある。」
    学校で、塾で、そして電話回線の中で噂は増幅し、変貌し、ついに臨界点がやって来た……世界を破滅から救うため戦闘を開始した子供たち。
    今彼らはゲームをこえた!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    うーーーん!ごめんなさい、わたしにはよくわからなかった!!
    ちょっと流し読みでバーっと読んだせいもあるのかもしれないけど…

    でもこれ発売されたの平成3年とか?
    パソコンがまだ普及してないころで、なんていうか…大人が自分が子どもの頃遊んだことの無いゲームへの嫌悪感と恐れ…みたいなのとか、子どもの情報網とか、なんかいまだに通じるものも感じるね

  • 1988年の著作。TVゲームという時代の流れに敏感なテーマを題材にしているにも関わらず、2010年においても違和感なく読める事は、そこに普遍性のある何らかの問題が含まれている事を示唆している。

  • 加速していく少年たちの世界。ゲームか現実か。なんだか、怖い。

  • 『子供たちの噂』をテーマにした作品。
    そういえば子供の頃ってその小さな世界だけが全てだったなって
    思い出させていただきました。
    テーマはとても軽いのに入り組んだ構成と表現力で
    文章に圧倒されます。
    ほんと、頭良いなこの人・・・。と思わしめる。

  • ライフキングというゲームが現実に影響を及ぼしてゆく…。
    都市伝説、噂話、出所が一体何処だか判らない情報たち
    子供たちVS大人というような構図が見え、自分達の大事なものを守ろうとする子供達の姿が目に焼きつくようだった。
    プレイしてみたいと思った。

  • セカイ系の先駆けみたいだった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    空前のヒット商品となったディス・コン・ゲーム「ライフキング」。ある日、そのソフトをめぐる奇怪な噂が子供たちのネットワークを駆け抜けた。「『ライフキング』には呪われた第5のバージョンがある」。学校で、塾で、そして電話回線の中で噂は増幅し、変貌し、ついに臨界点がやって来た―。世界を破滅から救うため戦闘を開始した子供たち。今、彼らはゲームを越えた。

  • 2007/12 古本屋で買う/

  • ネットワーク社会のはじまりが、
    ここに、ある。

  • 子供には子供の社会があり、子供なりの理屈もある。ただ、それを理解できる大人は少ない…

  • あまりにも有名で、今更読むのもアレだが、読まないよりも読んだ方がいい。
    時代を先取りしすぎていて「怖い」本。識者のよく言う「最近の〜が分からない」ということが分かる本。

  • 重松清のエッセイ『セカンド・ライン』の中で紹介されていた一冊。
    いとうせいこうといえば、僕の中では未来日記シリーズのいくつかを担当したという印象しかない。
    どんなものを書くのだろう、と期待半分でページをめくった。

    子供達に大人気のディス・コン・ゲーム『ライフキング』。
    外見で見分けは付かないが、実はストーリーが少しずつ違う?から?まであるという噂があった。
    いずれ「?がある」「?から派生した別のゲームがある」「呪われたバージョンのライフキングが……」と噂は派生していく。
    その噂がはじけた時、子供達は闘い始めた。

    何と言うか、リアル。
    物凄くリアル。
    子供の頃、都市伝説とか他愛もない噂話に興じたことがある人ならば、身に染みるのではないだろうか。
    ファミコンゲームで裏技を探し、情報を交換していた人も。
    身に覚えがあるから、ストーリーが迫ってくるような印象を受け、一気に読み終えてしまった。
    ホラーでもサスペンスでもないのだけど、なんだろう。
    懐かしさと怖さの入り混じったような、変な気分に襲われる。

    解説の岡田幸四郎氏が「子供はやがて死ぬ。子供でいられなくなる。永遠の子供はいない。」と。
    人々が大人になるのは成長であり、死でもあると。

    もし僕がこの物語の登場人物だとすると。
    僕は、ノーライフキングには絶対に勝てない。
    「むらさきカガミ」や「黄色いミイラ」という言葉を知って、心から怯えていた僕が勝てるわけがない。

    今はそんなことを微塵も信じていない僕がいるが、だとしたら。
    僕の中の子供は、いつ死んだんだろう……。

  •  どこでこれにポインタが当てられたのか忘れましたが。大塚英志の物語消費論に出てきたんだっけかな。

     いわゆるビデオゲームである「ライフキング」には呪われたバージョンがあって、そのうわさは子供たちの間で瞬く間に広がる。そして、さまざまな子供に広がるデマ、都市伝説を吸引しながら、その呪われたバージョンである「ノーライフキング」は進行していく……

     というあらすじ。というか、まんま写しではありませんが、文庫本の裏に書いてあるアレ。
     まあ1988年ですしね。文庫が出たのが平成3年だから、1991年。自分は物語の登場人物と同じくらいの小学N年生。当時こういった問題は、なにかと適当に議論されたのかもしれないし、今でもゲーム脳とか適当なこと言ってお金もらえる人たちがいてうらやましいなーと思うことは多々あります。
     しかしまあ、いまさら読んでどうかといえば……これは紛れも無くガチ。月並みな言葉ですが、むしろ今読んで欲しいと思います。
     塾、学校、ゲームと、生命感あふれる子供たちが、「ノーライフキング」に迫るごとに鬱屈して「死」んでいく。そのカタルシスがすごい。久々に本読んで脳汁出た。
     でもこの時代は終わってしまったんですよね。これをインターネットと対比させることはナンセンスだろうと。なにせ、子供たちの通信手段は基本的に口コミと電話。それも携帯ではなく。
     こういった、今となっては(基礎研究という意味ではなく)ローテクとさえ言えるネットワークが不気味な実体を持つから、この小説は面白いのではないでしょうかね。
     検索エンジンが存在し、携帯電話で誰しもが常にネットワーキングしている。むしろネットワークがリーチャブルでないと不安で不安で仕方ない。都市伝説の類は、チェーンメールとかに形を変えて辛うじて生き残ってはいるけれども、こんなのもう不可能だと感じてしまいます。しかしlainはそのテーマでうまくやっていると思うけど。
     lain好きな人はぜひ。

  • うーん、もうちょい。

  • 子供ががんばる話が好き。ラスト近く、切羽詰まった感じがして泣けた。

  • どきどきしながら読みました。

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ノーライフキング (新潮文庫)の作品紹介

空前のヒット商品となったディス・コン・ゲーム「ライフキング」。ある日、そのソフトをめぐる奇怪な噂が子供たちのネットワークを駆け抜けた。「『ライフキング』には呪われた第5のバージョンがある」。学校で、塾で、そして電話回線の中で噂は増幅し、変貌し、ついに臨界点がやって来た-。世界を破滅から救うため戦闘を開始した子供たち。今、彼らはゲームを越えた。

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