オーデュボンの祈り (新潮文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2003年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250212

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オーデュボンの祈り (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • エンジニアの仕事を辞めコンビニ強盗を行い、警察に捕まった伊藤。

    同級生であり警官である大城を怖れパトカーから逃げ出し、ある男に100年以上も外との交流を絶った島に連れてこらる。
    両親がおらず何かがおかしい日比野、妻を亡くし反対の事しか言わなくなった園山、殺人を許され騒がしさを嫌う桜、未来を知り会話をするカカシ・優午。
    島の様々な人々と出会い、次々に事件に遭遇する主人公。
    そんな中で、自分の死と言う未来も知りえた優午が殺される…。

  • 孤立した島とゆう変わった設定でなんとも非現実的な島の習慣にだんだんと違和感なく読み進めていけます。 後半の全てのピースが繋ぎ合わさった時は…もう一気にラストスパートがかかります。

  • 職業病から退職し自暴自棄になった主人公はコンビニ強盗に失敗し、パトカーに捕まる。

    その警察官は偶然にも主人公の恐怖の同級生(親は政治家、端整な顔立ちに成績優秀でありながら、学生時代から密かに様々な他者をいたぶり続けてきて人を壊す事が生き甲斐。見知らぬ他人の信用を容易に得られて犯罪に至れるという理由のみで警察官になったサイコパス)だったため、
    何とかパトカーから逃亡した主人公は親切な人に船に乗せられ離島へ。

    その離島は150年前から鎖国し続けていた異例の環境だった。
    島民は、『奥さんを強姦殺人されてから、常に真実の反対を口にし続ける元画家』や、
    『島の人災=彼が人を撃ち殺すには必ず相手が悪い事をしたからであり、誰かを撃ち殺しても唯一許される猟銃使い』や、
    『人と会話を交わし、未来がみえるカカシ』等、
    不思議だったり何処か壊れた人たちばかり。

    そんな不思議な島で起きる事件と鮮やかな終着。


    以上、そんな内容です(^-^*)/
    2回目再読本ですが、ほとんど忘れていたので純粋に楽しめました!

    この作品は伊坂幸太郎さんのデビュー作品であり、
    伊坂さんの長所『犯罪に密接に関わるダークな環境でありながらも、雲のように掴みどころのない世界観が心地好く、不思議とのんびり浸れながら危険も楽しめる』に溢れた名作です(^o^*)☆彡

    特にこの離島は、例えるならシュールレアリスムの有名画家ルネ・マグリットが描いた不思議の国のアリスのような、何処か壊れて不思議ながらも退廃的に浸りながら楽しめる世界観となっており、
    この世界観が感性的に楽しめるなら神作品となる本でしょう(*^-゜)⌒☆

    不思議な世界観に浸りたい時にオススメですし、
    伊坂幸太郎さんの初期~中期における天才振りを代表する作品であり、才能が涸渇した今は懐かし過ぎる神作品でしたO(≧∇≦)o

  • 伊坂にしてはすっごいすっきりした読後感だった。
    最後はロマンを感じたよ・・・。

  • とにかく後半の疾走感がたまらない。伊坂幸太郎に注目した一冊

  • ファンタジーミステリー

    不思議な世界観で、始めはなかなか読み進められなかった部分もあるけど、もともとファンタジーが好きな方だから、喋るカカシとか、変人扱いされるけど憎めない日比野とか、嘘しか言わない画家の園山とか、キャラクターに惹かれる。

    ただ、現実世界の残虐な警察官城山だけは、嫌悪感でしかない。描写が所々キツイ感はあるけど、ファンタジー要素は好きな作品。

    そして、伊坂幸太郎といえばのパズルのピースがはまっていく感は、デビュー作からあるんだな。

  • ネットの人のオススメで読み始めたが、私の苦手なファンタジー要素強めで、半月かけて1/3しか進まず結局リタイア。

  • 伊坂幸太郎のデビュー作

    とても不思議な世界観の中での
    ミステリ?

    外界と関わりを失った島
    そこにでてくる様々な個性的で奇妙な人々
    そしてしゃべり、未来を予言するかかし
    謎かけのようなセリフ
    と不思議な雰囲気ですすむ

    そのフィクションと現実の間のような
    不思議な世界を受け入れられると面白い
    なんとなくおすすめ度3

    そういえばゴールデンスランバーも
    なんだかよくわからん雰囲気あったな

  • とても面白かった。この作品から、伊坂さんの本を読みだしました。シュールな本。この世界観に触れて欲しい

  • 解説を読んで初めて知る。これがデビュー作……?デビュー作でこんな面白い作品が書ける作家さんなのかと二度見。
    物語に巻き込まれていく心地よさと胸が悪くなる悪人が因果応報の目に遭うパターンがとても好きなので、読了感がすっきりしました。とはいえ伊藤さんもできることならきちんと罪を償ってほしい。城山のように直接的に人を傷つけたわけじゃないけれど。
    桜の美しさの記述が最初は必要かと思いましたが、いつまでもいつまでも異質で、どこかでひたすら怖くて文章すら美しく感じました。

  • 不思議の国のアリス伊坂幸太郎バージョンといったような作品。喋る案山子(しかも未来に起こる出来事を知っている)が存在する世界という設定が面白い。ミステリーでありながら現実とファンタジーが混じり合っていて、なかなか珍しい作品なのではないだろうか。

    伊坂幸太郎の作品は好きで読んでいるが、この作品は特に残虐な暴力シーンが各所にあり、その凄惨さには辟易する(大幅に内容が削られたという文庫版を読んだが、単行本は更にそういった場面が多いのだとか)
    改善懲悪を描きたかったのかもしれないが、もう少し何とかならなかったものかと思う。
    そこまでの描写があるのならば、もう少し人物を掘り下げていかないと、不愉快さだけが残ってしまう。

    とはいいつつも、デビュー作で既に伊坂幸太郎ワールドを感じさせるこの作品は、最後まで読者をグイグイ引き込むパワーがある。

  • 「人の一生てのは一回きりだ」
    「楽しくないとか、悲しいことがあったから、なんて言って、やり直せねえんだ。」
    「だから、何があっても、それでも生きていくしかねえんだ」(202ページ)

  • 最初から最後まで不思議な世界。

    島で起こること全てが非現実的であり、なぜかそのうち身近で起こりそうなにおいのするお話。

    読み終わったあと、
    何とも言えない、 ふわっとした気持ちになりました。

  • いやー、おもしろかった。

    伊坂幸太郎さん、ずっとなんか作風が好きではないのに気になる作品が多くて、気が付くと次々に読んでいた。
    いやこれはやっぱり好きなんだな伊坂さん。

    ってことでデビュー作品を読んでみることに。
    やっぱり最近の伊坂作品とは違う。なんというかフツーな感じ。でも面白い!当時にこれ読んでたら間違いなくファンになってたかも。今読んでもファンになるけど。

  • カカシのユーゴがとてもいいキャラしてて好きだった。ただ結局彼がわざわざ死んだ理由がはっきりとは分からなかった。淡々とした世界観の中で城山だけがドロドロしてて浮いてた印象。全体的に癖のある、感情移入に難しい人物が多い。見張り台に登って田中を救うシーンは盛り上がって良かった。ユーゴの死と島に欠けているものの二つの謎が物語を引っ張って最後まで楽しく読めた。

  • いやぁ……なんとも不思議な世界観。
    読んでる時から余韻がすごい。
    これデビュー作なのか。なんか、これ選んでくれてありがとう、伊坂さんを世に送り出してくれてありがとう、って審査員とかに言いたい。

    未来の分かるしゃべる案山子が殺されたけどなんで未来が分かるのに殺されたんだろう、とか書いてても自分で「何言ってるの?」って思うレベルでイカレてるじゃん?
    解説に「シュール」とあったけど、言い得ているとも思うし、ちょっと違う気もするし。
    この世界観で最後まで貫かれてるのが圧巻。
    何かで伊坂さんこれ書くのに2年費やしてるって読んだけど、その時の伊坂さん半分イッちゃってたんじゃないかな。なかなかデビューできずに悶々としてた頃でしょ。
    伊坂さんのその後の作品が無事こちらの次元に帰ってきてくれてほっとした。だから却ってこの作品はきらりと光って見えるんだよね、こんな世界観の話ばかり発表されてたら埋もれて曇っちゃうだろうから。

    何となくまったりしたテンポなのに、続きが気になって読んじゃうの。
    忘れられた島は、でも、楽園じゃないんだよね。嫌なヤツも悪質な人間も普通にいるし。人間の本質って根本的にはどこにいっても変わらないんだな、と思った。そう、この作品で書かれてるのは人間の本質なんだな……。

    もちろんミステリ的要素はしっかり出来てたよ、伊坂さんらしく。そのへんは他のヒトがレビューするからここでは触れないけど。
    そのミステリにしたって、いろいろな人の行動の連鎖で物事が成立してる、っていう摂理みたいなことを考えずにはいられない感じだった。
    (一応)ミステリなのに、本質的なこと考えさせられる話なんだよな…。

    悪質といえば、伊坂さんの書く悪質な人間はホントに怖い。この作品で言えば城山ね。怖い。でもまぁ世の中には居るんだろうねこういうタイプの人間も。怖い。会いたくない。

    伊藤はなんで轟にこの島に連れてこられたんだろうか。やっぱり優午の指示なんだろうか(そうなんだろう)。
    優午は音楽を無事聴けただろうか。て言うか、優午にも心が、意志があったんだな。

    まだ余韻が漂ってます。

  • なんとなく聞いたことあったので手に取った一冊。伊坂幸太郎作品は『重力ピエロ』を読んだことがあったが、そのときはあまりハマらなかった印象があった。しかし本作品には完全にハマった。ファンタジーだけど実在した人物や時代背景を含み、かつミステリー的な要素も多く読んでいてわくわくした。優午や桜の言動を見ていると人間の環境や自然に対する考え方の批判も作中のキャラクターが代弁しているような気がした。また、個性的な登場人物やその洒落の効いたやりとりも面白かったし、カオス理論の話も物語と合致していて終始感心しっぱなしだった。
    ほかの伊坂幸太郎作品も読んでみたい。

  • 2017.2.18-21
    コンビニ強盗を犯して逃走した伊藤が辿り着いた喋る案山子のいる荻島。
    ・・面白さが分からない・・

  • 伊坂さんの本で初めて読んだのがこの本だったけど、あまりに鮮やかな伏線回収には驚かされた。
    様々なものが絡み合って、一つの方向へと向かう。
    優午が凄く好きで、こんなカカシがあるならいっつも話しに行きたいぐらいだ。
    スカッとしたいときに読むお話。

  • ミステリー要素は少なめ。
    個人的にはごたごたしており読みにくかった2017.2.14 4

  • 読み終わってようやくジャンルとしてミステリーだと思うくらいほんのりミステリー
    それぞれちょっと不思議で人間的魅力を持った登場人物たちと主人公とで起こる小さな出来事はどれも面白い
    同時進行で進む極悪人城山が主人公の元カノに近づくパートも物語に常に緊張感を持たせており効果的だ
    最後にはこの二つのパート含めすべてが集約されていく過程は一気に読み終えわせる爆発力がありミステリーの要素も十分だった

  • ‪>幸いなことに、あれは僕の知っている月の形状と同じだ。‬

    >‪「俺に言わせれば、まっすぐ歩くお前の方がよほどみっともない。俺は俺の歩き方が一番好きなんだ」‬

  • なかなか面白かった。舞台は150年間、外界から隔離され忘れられた島、荻島。カカシが喋ったり、殺人を許される男がいたりと、ファンタジーというべきか、シュールというべきか独特で不思議な世界観。そしてその不思議な世界観で展開される予測不能な物語に引き込まれる。ミステリーが主軸だが、清々しく暖かみのある風景描写と、リアリティと冷たさを感じる殺人の描写のギャップや、哲学的で洒落ている会話など、ミステリー以外にも楽しめる要素が詰まっている作品。

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