ラッシュライフ (新潮文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2005年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250229

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ラッシュライフ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 自分の作品の中では、作家はある意味「神」なのかもしれない。

    神様的俯瞰目線で見渡せば、
    確かに世の中のほとんどは繋がっていて
    ニヤニヤして見てしまうほど
    小さな場所の中で大勢で右往左往しているのであろう。

    「胃」と「自分」の関係。
    ラッシュライフのスペルと意味。
    人生がリレーだったら…。

    そのまま見ているものが、
    ちょいちょいっと伊坂さんが言葉を足すと
    大きく場面が反転してしまう。

    伊坂さん的、「神目線」を堪能した一冊です。

    あーーー。ここの軸がそうなっていたのか!
    またまたまたまた、してやられる。

    この本はフォローさせていただいている方から紹介してもらい、手に取りました。

    初期の作品と私が読了した最近の作品は
    登場人物も違う全く別物の物語のはずなのに、
    何か裏の巨大なものが繋がっている気がしてなりません。

    泥棒の黒澤のクセになる「美学」いいですね。
    こんなに言葉を大事にしている人だとは…。
    そしてこの落ち着き。どこからきているのだろう??死神でもないのに。
    ちょっと気になりますね。

    魅力ある初期作品を教えていただき有難うございました。
    これからも少しずつ伊坂哲学を読んで行きたいと思います。

  • 「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。まあ、時には自分が人生のプロであるかのように知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ」
    ー黒澤

    「昨日だよ。君と久しぶりに会えて楽しかった。昨日は私が、私達が主役だった」
    ー佐々岡


    泥棒を生業とする男、黒澤。
    神に憧れる青年、河原崎。
    不倫相手との再婚の為に殺人を計画する
    女性心理カウンセラー、京子。
    職を失い、野良犬を拾った男、豊田。
    交わるはずのない4人の違うストーリーが
    最後、見事に一つになる。

    面白かった!
    これは最後ひとつにまとまるのか!?
    と心配してたが、心配ご無用。
    それぞれのピースが綺麗に
    当てはまりスッキリしました。
    短編のような話がそれぞれ
    同時進行で進むため、
    一気に読むことをお勧めします!

  • 群像劇というのは今時珍しくはないけれど、時系列の並べ方がとても上手い。
    点から線へ繋がる瞬間の快感はこの描き方があってこそ。
    そして完成するのはエッシャーのだまし絵そのもの。
    読み終わったあと、もう一度冒頭までページを戻したのは私だけではないはず。


    派手さには欠けるが、物語に惹き込まれるだけの魅力はあるのでやっぱり面白い作品と言えるのだと思う。
    出来るなら細切れではなく一息に最後まで読みたい本。
    それでこそのラッシュライフ。

  • 視点の変化ごとに現れるシルエットが誰を表すか覚えるころにはもう一気にページをめくっていくしかありません。分かってはいるのです。どこかが必ずつながっていること、時系列も前後しているだろうということも。でも分解されバラバラになって違うものに見えていた絵が来るべき時が来ると一気に違う位置にはまって別の絵を見せ始める美しさには感嘆します。読後漂ううっすらとした寂寥感も好みです。前作とのリンクも楽しみましたが、きっとたくさん別作品へのリンクが埋まっているのでしょう。何度も読み返して別の発見を楽しめそうです。

  • あ~、そこもつながってたのか~
    伏線ありすぎてもう。。

    別の作品のあのセリフも出てくるし。

    伊坂さんの頭の中見てみたい。

  • パズルを解くような面白さがある小説だと思いました。

    登場人物たちの、バラバラに見える生活が、最後はリンクする。
    ピースをはめていくような、爽快な気分になりました。

    文章も読みやすく、物語が絡まっていく様が目に見えて分かるので、取っつきやすい作品ではないかと思います。

  • 平行する5つの物語。
    それらが時に交わりながらも決して1つになることは無い。
    それぞれが1つの小説として面白く、物語が交差する瞬間を“見た”とき、言いようのない快感を覚える。
    だから小説は止められない。

  • 伊坂さんの初期の作品。
    とにかく面白かった。
    随所に仕掛けが施してあり、読みながらそれらを紐解いていくのが楽しかった。
    5つの一見無関係の物語が、読み進める内に交差していき、やがて1つに繋がる。

    「未来は闇雲に歩いていってもやってこない」
    「人生については誰もがアマチュア」
    等、伊坂語録も健在。

    タイトルの「ラッシュライフ」も綴りにすると色々な意味があり、人によって様々に考えられる点が、また伊坂さんらしくて好きだ。

  • パズル好きにはたまらない作品です。

    パズルが完成していくみたいに、読み進めていくうちにアタマがだんだんスッキリしていきます。

  • 天才的な伏線回収。今までの伏線回収する殆どの本を凌駕している。

  • テンポの良い伊坂節光る会話が随所に散りばめられていて楽しく拝読できますがなんだかモヤモヤ。仙台駅で通りすがりの人々に、好きな日本をご書いて欲しいと声をかける外国人のお姉さんを主軸にした(ように見える)それぞれ登場人物の「とある数日間」のようなお話で、張られた伏線はとても見事に回収されますが……これで終わり?と感じてしまいます。
    読み返すと面白く感じるとおっしゃる方が多いのでまた機会があれば再読したいです。
    熱狂的な支持を得る黒澤さんと初邂逅の一冊

  • 伊坂さんのファンになったきっかけの作品。
    ミステリー愛好家ではないし、グロ描写は厳しいけれど、この綿密な構成は読む価値がありました。
    登場人物の「人生がリレーだったらいい・・」ってふとした言葉が物語の全体を示唆していたり、細かいとこまで計算されている。
    それにしても黒澤がかっこいい。泥棒にもいい男はいるのね。

  • 誰に貸しても面白いと言ってもらえる本。

  • 一見関係が無いように見えるいくつかの話が、最終的には驚くべき繋がり方を見せる。
    やっぱり伊坂さんは伏線回収がうまい。
    黒澤は他の伊坂さんの小説にも出てきていて、カッコよくて一番好きだ。泥棒にはなりたくたいけど、その他はこんな風になりたいと思う。
    パズルみたいに考えるならこのお話。

  • 2017.01.16完読

    それぞれの話がパズルのピースみたいで
    はめ込んでいくとどんどん見えてくる

    それぞれの話が濃く
    大きく見ると決していい話ではない

    のに、読み終わった後の爽快感!
    気持ちがいい(ノ)ェ(ヾ)

    老犬が何もされなかったのがデカイ

    この後どうなってしまったのか
    すっごく気になるー笑笑

    けど、知らない方が良いよね。笑

    面白かったです!

  • まさかそこに繋がるとは!
    途中で諦めず、最後まで読めば必ず膝を手で打ちたくなること間違いなし。
    素晴らしい。

  • 五つの話が交錯し、だまし絵のようにまとまる。一つ一つの話は重いのだが、最終的には収まるべきところに収まった爽快感がある。さすが伊坂ワールド。憎めない素敵な泥棒が出てくるのも伊坂ワールドの楽しい特徴かも。

  • いくつもの物語が交錯する世界。前後左右に移動する時の流れ。面白いほどに重なる偶然、そしてそれに踊らされ悩まされるリアルな人物たち…。 伏線回収も見事で、よくこんな素敵な作品に出会えたものだと思う。 ここまで人間のくよくよしたところが描かれているのに、なぜか後味がとてもいいというのも魅力の一つ。なんだかとっても救われたような気分になるのだ。弱いながらにも、その小さなプライドやポリシーを、必死に守ろうとする。狡猾なんだか単純なんだかよくわからない登場人物たちが、とても愛しくなる作品。

  • 文庫本の中では読みきるスピードが史上最速
    何ページ読んでも先が気になる展開

    一見関係ないように見えたそれぞれの人生のワンシーンが
    きれいにつながっていく

    同時進行でなく、リレーなのね
    時間軸が最後にならないと見えてこないからこそおもしろかった

    オーデュボン読んでおいた甲斐がありました
    次もつながるもの読もう

  • 5人の群像劇がとても良かった。

    黒澤が好きな人はフィッシュストーリーも読むべし。

  • 騙し絵をテーマとした、全く関連性のない複数の登場人物が終盤にはそれぞれのつながりが出てきて、読者の時間軸思考を狂わせてしまうとても不思議な小説。殺人が当然発生するけど、時折、苦笑するやりとりは、緊張感を緩和させる。流石!伊坂幸太郎!彼の作品を読めば全く違う話でも相互にリンクする登場人物も存在する。そういうのを発見するのもこの作者の魅力でもある。

  • 全然好きな小説ではないが、この作者の代表作はどれ?と聞かれたら、必ずこれと答える。
    暴力の描写も生々しいし、最後の神々しい世界観もあまりすきでなない。
    でも、物語が完成している。
    好き嫌いではなく、認めざるを得ない傑作。

  • 細部は忘れた頃にな再読。なんかごちゃごちゃうるさいのが読みたくて。文章は静かなのにオーケストラがっつり聴いたというか、軽く気力消耗する感じ。目が離せないのに疲れるのに目が離せない。読者の気分が振り回される本てすごいなぁ。

  • この話は泥棒黒澤、宗教に溺れる河原崎、気の強い女性カウンセラー京子、野良犬と共に行動するリストラ中年豊田。別々の話のようで実は繋がっているようで、でも何か違和感が…。
    よく読んでいればなんかおかしいぞって思う。私は郵便局強盗の辺で気がついた。
    黒澤のパートが一番よかった。色々と勇気づけられたし、一見他人には無関心に見えて実は思いやりのある黒澤が好きだ。

  • 【再読】黒澤が大好きだったんだけども、久しぶりに読んでもやっぱり黒澤が好きだった。
    デビュー直後の伊坂幸太郎の傑作。
    改めて読んでみると綺麗にまとまってるものの、どうしようもないというか救いがないのが何人かいるけども、「現代の寓話」というあらすじの文句を見て寓話じゃ仕方ないという気分に。

    再読にあたって内容などほとんど覚えていなくてこういうトリックだった、というのをぼんやり覚えていただけだったんだけども、それでもなお騙されて、よくできているなあ、と感心した。

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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場-。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

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