フィッシュストーリー (新潮文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2009年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250243

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フィッシュストーリー (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 映画を観て、久々に読み返してみました。

    「フィッシュストーリー」は、こんなに短いお話だっけ?と思いました(笑)いいバンドだなぁ。曲中のつぶやきは映画でも小説でもぐっと胸にきますね。
    正義の味方の瀬川はやっぱり魅力的で、世界を(結果的に)救ったバンドのマネージャ ーの岡崎さんのお人好しさが素敵だ。

    けっこう内容忘れていましたが、黒澤の出てくる「サクリファイス」と「ポテチ」がおもしろかったです。

    「サクリファイス」の陽一郎と周造が村のために払った犠牲が切なかったです。黒澤の「正しいかどうかは別にして、あんたは偉いよ」という軽さがうまく言えないけれど、いいなぁと思いました。
    このお話で国の政治家と村の村長とを比べているところが伊坂さんっぽかったです。

    「ポテチ」は今村のすっとぼけっぷりがおもしろくてところどころ噴き出してました。
    最後はちょっとうるっときた・・・
    黒澤のそっけない優しさみたいなのがよいですね、自分では否定してますが(笑)
    案外人のために動いちゃう(笑)

    黒澤は活躍(?)するし、他の伊坂作品の片りんがチラチラしてるしで、面白くて濃い一冊でした!

  • ポテチを電車の中で読んで泣きそうになってしまった。ただボールが遠くに飛んだだけだけれど、何かすっきりした。

  • 伊坂幸太郎さん、すごい好きです。
    読むのがもったいなーぃ。

    しかも
    「フィッシュストーリー」は
    ハードカバーを持っているのに、
    文庫本を買って読みました。苦笑

    夜の動物園の檻の前で横たわっている男の謎を追う『動物園のエンジン』、
    村の風習の謎を追う『サクリファイス』、
    音楽が時空を超える『フィッシュストーリー』、
    自殺を図った女性とそれを助けた泥棒のお話『ポテチ』、
    の4編が入ってます。

    サクリファイスでメインの黒澤さんが
    ポテチでもふわっと登場します。

    クールでカッコ良い黒澤さん。素敵でした。


    でもやっぱり表題作の『フィッシュストーリー』は最高です。

    二十数年前、現在、三十数年前、十年後、
    と時間を前後していきます。

    過去の音楽が未来を救う。
    登場する人みんなカッコ良くて素敵でした。


    この一冊にも素敵な言葉たちがたくさん。

    「権力者に許された、台詞を知ってるか?」
    「何だ」
    「ノーコメント」

    「人間の悪い部分は動物と異なるとこと全部だ」

    「俺たち全部やったよ。
     やりたいことやって楽しかったけど、ここまでだった。
     届けよ、誰かに」
    「頼むから」


    もっともっと素敵な言葉が!!

  • めっちゃよかった!
    どれもすごく暖かいお話。

    人間のすることに
    無駄なことなんて
    あんましないのかも。

    どっかで誰かが
    幸せになってるんやな。

  •  たまに読み返したくなる短編集。表題作『フィッシュストーリー』の映画を観て原作が読みたくなったので読み始めましたが、読了後は『ポテチ』が一番好きになりました。

     伊坂さんらしいユニークな登場人物と「これには何の意味が?」という雑談の中にある伏線、そして読み終わった後のスカッとする爽快感はたまりません。
     主人公の今村のすっとぼけたキャラクターと、その周りの人々の関係性も素敵。皆、「まったくこいつはしょうがねぇなぁ」と思いながらも今村のことが好きなんだなぁと感じさせてくれます。
     映画も公開されているので是非見たい。

  • 一言で言うと素敵なお話
    中短編、どれも面白い
    中でもポテチはとても良かった
    もう少し膨 、それぞれの世界をもっと楽しみたかったけど、まぁ、これくらいの長さ、もう少し読みたいな~ぐらいがちょうど良いのかな

    素敵な作品に出会えたことに感謝✡️

  • どの話も面白くて短編のこういう、ちょうど良く読めるのに、心になんか残る終わり方が大好き。

    動物園のエンジンのふわっとしたところが個人的に短編ならではな感じがして好きだった。
    もちろんフィッシュストーリーの繋がりも好きだし黒澤も今村も好き。

    読後感が幸せとかではないけれど、なんかほっこりしてしまう。終わり方がいつもこの方はいいなぁ。会話も好きだなぁ。

  • 空白の1分が未来に大きな影響を与える。突拍子も無いことのように聞こえるけど、人生ってそういう偶然の積み重ねやろし。そう考えると、普段無駄なことと思ってる行動にも意味があるんやと思えてくるし、少し前向きになれる。

  • DVDを見たので再読したくなった。『フィッシュストーリー』と『ポテチ』が好き。

    『フィッシュストーリー』は、長い時間をかけて奇跡が起こる。「ハイジャック犯が計画を立てるずっと前から、瀬川さんの準備はできていたのだ」とか、「これ、いい曲なのに、誰にも届かないのかよ、… 届けよ、誰かに」とか、じわじわきていた感動が、一文によってぐっと胸が熱くなり、救われる気持ちになる。

    『ポテチ』は、「間違えてもらって、かえって良かったかも」という言葉のあとに今村が泣きながらポテチを食べるシーンが、あとからじわじわと心に染みこむ。

    伊坂作品に共通しているのは、つらいことをつらいままにせず、あたたかい奇跡があるけれど、それがすごいでしょと押しつけることがないところで、そこが自分が好きに思うところ。

  • 「フィッシュストーリー」

    これはもう圧巻でした。
    全てが繋がる感覚が素晴らしかった。

    無音の真実とは。
    そこには何があったのか。

    何十年の時を超えて伝わったとき
    助かる人がいてよかった。

    読み終わったときは爽快でした。

  • 短編集。
    その中でもフィッシュストーリーが一番好きな話。
    誰かの行動が誰かの運命を変えていく。人間版ピタゴラスイッチ的な話は読んでいて面白い。

  • フィッシュストーリーすごい。すき。
    売れないバンドが世界を救った。

  • 「届けよ誰かに、頼むから」
    表題になっているフィッシュストーリーが一番好きです。ふとしたきっかけが大きな変化につながることがあるから人生って面白いですよね。

  • 内容は4つの短編からなる本なのですが、伊坂ワールド全開!といった感じで、どの話も非常に面白かったですね!もっと早く読んでおけば良かったと少し後悔しました。
    本のタイトルにもなっている「フィッシュストーリー」は過去、現在、未来にわたる、ある無名バンドの最後の曲をベースとした爽快な話で私はこの話が一番好きですね。
    「サクリファイス」と「ポテチ」は伊坂作品でよく登場する探偵兼空き巣の黒澤が登場する痛快な話で、「動物園のエンジン」も伊坂らしい作品だと思いました。

  • 『フィッシュストーリー』
    あのバンドの人たちの曲(想い)は届いたのかな。
    あの歌があってあの無音部分があって、そこから人々がつながっているのは確かで、そう思うとキラキラする。

  • 大好きな伊坂さんの4編の短編集。それぞれ伊坂さんらしくて良かったですが、私は書き下ろしの『ポテチ』が特にツボでした〜♪今村のキャラもいいですし、黒澤はシブいですね!ポテチの味を間違えるところも効いていて良かったです!ラスト近くはずっと泣いてしまいました(;_;)映画化されているみたいなので観たいのですがレンタルで探してもまだ見つけられなくて残念です。でも小説で先に読めて良かったです♪読み始めはそんなお話とは全く思っていなくて読み終えるととても優しい温かいお話で感動しました☆

  • 短編、というには少し長めの4作が収められた“中編集”。そんな言葉があるのかどうかは知りませんが。

    「ラッシュライフ」にも登場した黒澤は、4編中2編で現れます。そのクールだけど心の底に熱を持ったような雰囲気は、同じ伊坂作品の人気キャラクター、死神・千葉に相通ずるものがあるような気がして。自分の中に絶対的な芯を持っているけれど、それを決して他人にまで強要しない姿勢に心を鋭く突かれる思いです。ありふれた言葉で言うなら、かっこいいなって。

    さて、個人的なお気に入りはやはり表題作の「フィッシュストーリー」。時間軸が行ったり来たりする感じは、伊坂作品ならでは。頭の中で、飛行機が一瞬にして海を渡るかのように、描かれる時代に瞬時に飛び移っていくような感覚が、読んでいてとても心地良く感じられました。

    「届けよ、誰かに」

    悲愴感さえ感じさせるその切なる願いが、巡り巡って未来の世界を救う。それは偶然であって、必然でもあって。そうやって、人の一生が少しずつつながって未来を形作っていくのなら、今の私のなんでもないこの毎日も、もしかしたら未来のどこかで意味を持つのかもしれないな、なんて思います。そんなふうに、一人一人の人生にささやかな希望の光を照らしてくれるのが、伊坂作品の確固たる魅力なのではないでしょうか。

  • フィッシュストーリー=「ほら話」とは知りませんでした。4つの物語からなる中短編集。「サクリファイス」と「ポテチ」に黒澤が出てきたのが嬉しい。そして表題作のフィッシュストーリーでは、さすがと唸りたくなるような物語の構成力。誰かに届いて欲しいと願う強い気持ちは、時を超えて未来を救うことになるが、それは一見偶然のようで決して偶然ではなく、それぞれが強い思いを持って自らの出来ることを一途に果たそうとした結果の連鎖によるもの。世の中はそうしてどこかで誰かに救われているのかもしれない。ポテチの塩味も美味しいよね。

  • 伊坂幸太郎による四部作で構成される短編小説集。内容もメルヒェン調な『動物園のエンジン』、昭和初期のミステリー風味『サクリファイス』、SF感を匂わせる設定の表題作『フィッシュ・ストーリー』、メロドラマ的な展開の『ポテチ』。全く異なるジャンルでありながらキャラクターによる会話のテンポ、言葉遊びならぬ文字遊びは「伊坂テイスト」バリバリで、それぞれ氏独特なアクロバティックな展開と着地感は愉快な漫画のよう。中でも『フィッシュ・ストーリー』は時間と空間の展開をもっとSF寄りにしたならば星新一か小松左京が描きそうなお話

  • フッシュストーリー正義の味方。かっこいい。そのためには準備が大切なんだ。

  • フィッシュストーリーとポテチが面白かった

  • 「ほら話」というタイトルで、4つの短編からなる作品。二番目の「サクリファイス」、三番目の「フィッシュストリー」もいいが、なんといってもラストの「ポテチ」が秀逸。「ポテチ」を読むと、青空球場に自然と足が向く。一昨日、神宮球場で野球を見に行ってきたが、やはり、ドーム球場にはない、本当の野球のよさがあった。ぜひ、「ポテチ」を読んで、カルビーのポテチップスコンソメ味と塩味をもって、ビール片手に、球場に足を運んでもらいたい。何度、読んでも、心熱く、泣かせる作品である。
    また、何度も言ってきたことだが、いい文庫本には、いい解説がついている。解説も秀逸である。自分もカルビーに心から謝意を表する。

  • 昔読んだ作品の登場人物がちらほらでてきて、それがわかった自分にびっくり。
    たいしておもしろいと思った作品じゃなかったのに残ってるってのがすごい。
    伊坂作品は麻薬なのかな?(笑)

    表題作の「フィッシュストーリー」が一番おもしろかった。
    そうつながるのかー、と。
    欲を言えばハイジャックに居合わせた男女も、その後つきあった…みたいな展開期待したけど、そうなるとありきたりで伊坂作品のよさがなくなっちゃうのかな?

    でも最後の「ポテチ」はそういう意味で伊坂作品らしくなかったのかも。

    てか、短編集って評価つけにくいなー。ってことで、無難な評価にしちゃいました。

  • 中編集。伊坂作品3作目。
    解説を読んでからわかったことだけど、伊坂作品の長編と繋がる、一応「スピンオフ」みたいな感じなのだろうか?といっても、単独で読めるのは読める。表題作が一番面白いと思う。ありがちな話だけど、「僕の孤独が魚だとしたら~」のフレーズの時間をさかのぼってのつながりが面白かった。

  • 映画になるくらいだから長編かと思ったら、短編だった。
    すっかり騙された。

    四つの短編。
    動物園。
    村の生贄。
    フィッシュストーリー。
    泥棒。
    の話。

    四つ目の泥棒の話は肩の力が抜けた会話が楽しい。
    是非ともキリンで街を闊歩してもらいたいものだ。

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フィッシュストーリー (新潮文庫)の作品紹介

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

フィッシュストーリー (新潮文庫)のKindle版

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