ゴールデンスランバー (新潮文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2010年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (690ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250267

ゴールデンスランバー (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2017.5.9読了。映画『シング』で印象的だった楽曲“Golden Slumbers”で閃いてこの本に流れ着く。
    伊坂作品は『魔王』以来久しぶりの2作目。
    600ページ超とボリュームはあるが読みやすく、後半は一気呵成に読み終えた。…読み終えたのだが、心に深く刺さるものはなかった。
    凝った趣向や技巧、計算された設定や伏線回収の妙といったものに見るべきところ、エンターテイメント性は確かにある。だが、通奏低音として流れる「監視社会批判」「戻らない青春」といったテーマがいかにも凡庸で、そして何より「悪役」の描き方が浅いのがどうしても気になる。いわば、ボーカルは良いが、ベースやドラムに難があって乗れない小説。

    ちょうど10年前の作品だが、ドローン、スマホ、そして震災と原発事故の不在が、読む者に時の経過を気づかせる。

    読み返すと、「俺が犯人だ」と言った不用意な発言をテープに録音されるくだりや、“イメージ”の例として「特製ホワイトソースのCM」が頻出することなどに気づき、なるほどと思う箇所はいくつかある。

  • 伊坂幸太郎5冊目。
     最初の数ページで、主人公が濡れ衣を着せられるのが分かり、一旦読むのをやめてしまった。
    何もしてないのに罠にかけられたり誤解されて苦しむ話は、自分も読んでいて辛い。
     友人が主人公を1度裏切り、思い直し味方になったせいで傷ついたり殺されたりするのも辛かった。

     後半、キルオに会ってからの立て続けのラッキーは、作者らしいなと思った
    キルオの存在も、作者らしいと思う。
    けして許される行いではないが、どこか憎めない魅力をもった悪いやつが良く出てくる気がする。

     今回評価を☆3にしたのは、半分ができなかっただけで、
    3.5という感じ。
    誤解されて苦しむ話が苦手なのと、結局主人公は何の得もしないというか、顔も変え、戸籍もなくし、家族や友人にも会えなくなったのが可哀そうだという気持ちが消えなかったので☆4には届きませんでした。

  • 仲間っていいなあと思います。

  • うーん、イマイチだったなぁ。期待が大きかっただけにちょっと残念…。確かに本屋大賞を受賞しただけあって、万人ウケしそうなストーリーだけれど、どこか伊坂さんらしさが感じられなかった…。それこそ作中の言葉を借りれば「小さくまとまるなよ」って感じで、もっと思いっきり遊んで欲しかったなという気がする。

    それでも、

    「やじやじやじやじ矢島です」だとか、
    「いいか、大変、面倒なことになっております」とか、

    本筋から外れたところでニヤリとさせてくれるところは流石だなぁ…、このなんとも言えない絶妙なユーモアのセンスは素晴らしい…。

  • 何故、青柳さんが選ばれたのか?

    この解は全くないけど、それを凌駕する圧倒的なスピードがとても楽しい!

    多角的な切り口が五月蝿くなく、ドンドン迫ってくる。
    ゆっくりと読めない一冊です。

  • 青柳の人柄故の逃走劇。
    逃走の最中、次々と周囲の協力が加わってアイデアが生まれ、周囲の声が逃走の意欲を失った青柳を鼓舞する。
    過去の回想と現在を交互してリンクしていくところが、伊坂作品らしくて面白い。
    結局なぜ青柳が狙われたのかわからずじまいだが、ほっこりする終わりになっている。

  • 首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の逃走劇を描く。
    首相暗殺の日、森田に車に連れられた場面から一気に引き込まれた。寝る間を惜しんで一気に読んでしまった。
    逃走の最中、昔の仲間達との想い出の回想場面が入ったり、語りの目線が主人公だけでなく、他の仲間達の目線に変わったりと飽きずにテンポよく読めます。またそれが伏線にもなったりしていたりと、読んでいて次が気になって仕方なかったです。
    ゆっくりと時間が取れる時に一気に読みたい作品。

  • JFK暗殺の謎系大好きな事もあり、更に面白く読めました。おそらくそれ知らなくてもかなり面白い作品でしょうけど

    同時期に書いてる『モダンタイムス』
    漢字違いの井坂さんが、そうだったように
    この『ゴールデン~』も、ものすごいメッセージが込められているんじゃないかなと、考えてしまいます

    ニュースや報道でも真相がうやむやにされている世の中、何が真実かをしっかり見据えて生きていかなくちゃいけないですね

    書き初めはめちゃくちゃ笑ったし、
    それもスタンプ含めて素敵に回収して

    残してたメモの返事は感動しました♪

    素敵な作品に出会えて感謝します☆

  • 生き生きとした会話!

  • 綿密な構成とスリリングな展開。
    散りばめられたたくさんの伏線と、登場する魅力的な人々。
    理由もわからず、突然に暗殺犯に仕立て上げられた青柳。
    そんな馬鹿な・・・と思うけれど、意外にも冤罪はいっこうに減らないらしい。
    犯人に仕立てあげるための計画は、時間をかけて実行されていた。
    大きな組織がある目的を持って動いた場合、きっと誰もが凶悪犯にでも暗殺犯にでもされてしまうのだろう。
    自分とはまったく無関係の、小説の中の出来事。
    けれど、どこか心の隅に「あり得ること」と受け止めていたりもする。
    青柳が出会った人たち。
    「人間捨てたもんじゃない」と思わせてくれる作品だった。

  • この作品を絶賛するコメントばかりを載せた帯に釣られて買ってしまったが、佳作の域を出ない作品だと思います。プロットやフラグが多過ぎて、作品の躍動感が無くなってしまっている気がします。元来、このような冒険小説のパターンは数多あり、『ただ逃げる』ことのスリルや躍動感が魅力なのに、あれ?あれ?ってほどに読者を足止めさせるいらないプロット。これには辟易してしまいました。逆に言えばこれだけ色々とあるのに、最後がこれじゃあまるで納得がいかないのです。疲れるだけでした。

  • これまでの本屋大賞受賞作を読んでます。

    エンターテイメント小説として、楽しめました。
    主人公が逃走する様子が、まるで映画やドラマのように映像が頭の中に浮かびます。

    一人で逃げていますが、一人ではない、様々な人が助けている。
    友情や親子、職場の先輩後輩などなど、色々な人間関係が描かれています。

    読者が知りたいであろう、なぜ、事件に巻きこれたのか、真犯人は誰なのかを、描いた小説ではなかったので、消化不良ですが、読み終わって、うれしくなるエンディングでした。

  • 青柳雅春の命懸けの逃亡劇と、それを支える人たちの思いに、胸が熱くなった。ビートルズの「Golden slumbers」という曲ができた経緯についても触れていて、この作品にこめられた意味を知ったような気持ちになった。

  • 〜簡単なあらすじ〜
    首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳雅春。想像を絶する巨大な陰謀に巻き込まれた、ごく普通の一般人の逃走劇。

    ハラハラドキドキで面白かった。最後の顔を変えてでも生き抜くというオチがよかった。
    ちなみにゴールデンスランバーはビートルズの曲名らしい。

  • ミステリーとしての面白さはさておき、伏線の回収の仕方が気持ちいいなぁ。あぁ、これが伊坂さんの魅力なのかとよくわかった。ハリウッド映画のような一級のエンタメ長編だわさ。

  • あまりにも多くの人が血を流し、命の灯を消されてしまう展開は非現実的で読み進めるのがつらかったのですが、人の言葉や信じる心に温かなものがあり、人は考える生き物として血が通っているのだと信じたい展開も同じくらい存分にちりばめられていて、回収されていく伏線に何度も感嘆のため息をつく面白さでした。
    主人公の視点が定まらない小説は苦手だったけど、伊坂さんの小説で少しずつ慣れていけたらいいなと思いました。ギブアップした残り全部バケーションも読み返そう

  • 少し読み始めたところで仕事が忙しくなり、三ヶ月ほどかけて合間を縫いながら読んだ。
    かなり現実味のある仮想世界で、目まぐるしい展開が進む。
    読みごたえのある流れだっただけに、ラストがあっさりとし過ぎている印象。

  • 伏線の魔術師・伊坂幸太郎の大傑作を初めて読んでみました。
    最初はパッとしないな〜と思ったのですが、物語が事件を境に急速で進んでいく様が
    本当に面白くて、本を読む手が止まりませんでした。
    ケネディ暗殺事件を非常に参考にしている部分もあり
    フィクションですが半ばノンフィクション的な感じで読むこともできました。
    登場人物それぞれが重大な役割を持っていて、それぞれの視点で描かれている
    構成なのですが、後々それが一本のストーリーとして成り立っていきます。
    この伏線があんなところで回収されていくのか!と
    思わず伏線のところに戻って確認してしまいました。とにかくこんなに息つかず
    一冊読み終えた本は久しぶりでした。ぜひ読んでほしいとお薦めしたい本です。

  • 首相殺しの濡れ衣を着せられた男が逃げる為に、色んな人と旨く関わっていく様が面白かった。
    ラストも良かった。

  • 2016.11.13-65
    仙台で首相暗殺犯にでっち上げられ追われる羽目になった青柳と陰ながら助ける元彼女の晴子。最後のキーワード「痴漢は死ね」「大変良くできました」がなかなか。

  • 購入本。
    ある日突然、首相暗殺の罪を着せられ、逃げ回る青柳雅春。旧友や知人、そのまた知人に助けられながらとにかく捕まらないように、ギリギリのところで追跡をかわしていた。過去の小さなエピソードが、のちに重要な意味をもつ、伊坂氏らしい話で、とにかくスリリングで面白かった。

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