眠れぬ真珠 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 314
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250526

感想・レビュー・書評

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  • 女性視点の描写がリアルと言われてる作品。
    年下男性との恋愛は、愛人やセックス描写で重い小説かと思ったが、読み終えたら爽やかな印象でした。
    人を愛することに正しい方法なんてあるのかな。
    自由に恋愛できるなら一瞬でも全身全霊で恋愛すべき。

  • 大人の女性を主人公にするタイプも得意なのだろうか?
    著者が男性だということを忘れてしまいそうになる。
    銅版版画家の咲世子、45歳。独身で芸術家、仕事もバリバリやっている。それだけでおしゃれ。
    夜の海辺のカフェでアイデアを練ってというスタイルもアーティストっぽいしね〜。
    その上、愛人はいるし17歳年下の彼氏はいるしで夢のような生活。
    その分、独りということを身近に感じてしまうのだろうけれども。
    やることがあれば、独りでもやっていけそう。

  • 細かい感情表現とか、描写がきれいで好き。
    咲世子と同年代くらいになって読んでみたいかなぁ。
    メゾチントの版画の持つ雰囲気も好き。
    終わり方はあまり好きではなかったけれど、17歳下の映像作家の成長を見守りながら、自らも新しい作品世界を完成させた咲世子の人物像がとても魅力的でした。

  • 途中ちょっと重くて一気に読みきれる感じではなかったけど、主人公咲世子の心の描写に共感を感じた。

    • ゆかちさん
      nyancomaruさん
      そうそう。見透かすような感じがありますよね。
      この話は女性の方がずっと年上で、その時は良くても、数年後は男性には...
      nyancomaruさん
      そうそう。見透かすような感じがありますよね。
      この話は女性の方がずっと年上で、その時は良くても、数年後は男性には若い子に目が行くことが多いんじゃないかと思いますよ。
      2012/11/20
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「若い子に目が行くことが」
      う~ん。そうなっちゃうのかなぁ、女性にしてみれば裏切られた気持ちになるでしょうね。最初から一緒にならなかった方が...
      「若い子に目が行くことが」
      う~ん。そうなっちゃうのかなぁ、女性にしてみれば裏切られた気持ちになるでしょうね。最初から一緒にならなかった方が良かったよ思うか、一時でも幸せを堪能したから良かったと思うか?
      後日譚が読みたくなります。
      2012/11/22
    • ゆかちさん
      nyancomaruさん
      相手が若くても若くなくても、恋愛をしていれば相手が他の人を好きになって別れる・・・
      ということは世の中多々あるので...
      nyancomaruさん
      相手が若くても若くなくても、恋愛をしていれば相手が他の人を好きになって別れる・・・
      ということは世の中多々あるので、裏切られたという気持ちは年齢に関係ないかもしれないです。
      むしろ、咲世子くらい女性がずっと年上だと、「あぁ、やっぱり」とい諦めのような気持ちが強く出るんじゃないかなー。
      2012/11/24
  • 咲世子と卓治のセックスシーンで
    とても腹が立ってきた。

    こんなの男の妄想だ!

    でも、妙にその感度や仕草、反応がリアルで
    あてはまっていることが多いかった。

    このシーンに関わらず、
    きっと男にここまで女を理解されていることが悔しくて
    私は腹がたったんだと思う。

    小池真理子さんも解説で
    小説家は誰しも「異性の眼」を持っていると言っていた。

    それから咲世子は
    私の憧れる姿なんだと思う。

    女1人で自分を少し贅沢させられるほどの
    稼ぎを得ることができる。
    犬1匹と住み、もちろん仕事はしないといけないが
    他は自由にすることができる。

    こんな45歳独身女性はさみしいのだろうか。
    私はまだ分からないが、
    咲世子は美しいパールの女であり、
    私が彼女に強く惹かれるのは確かだ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「こんなの男の妄想だ!」
      だって男は、妄想が糧ですからねぇ~

      それより、ダイヤも真珠も綺麗な光を反射して存在感をアピールするけど、そうじゃ...
      「こんなの男の妄想だ!」
      だって男は、妄想が糧ですからねぇ~

      それより、ダイヤも真珠も綺麗な光を反射して存在感をアピールするけど、そうじゃない石には存在価値を認めていないところが気に入らない(独り言でした)
      2012/10/05
  • 石田衣良さんおとくいの、女性の気持ちや心の動きをこれでもかってくらいにリアルに描写する文章がとても素敵だ。
    主人公の魅力もさることながら、その恋人となる素樹くんの若々しい美しい姿もやはり素晴らしい。

    ともすれば若いツバメとのラブロマンスを楽しむ熟年女性のお話、ということでハーレクイン的な感じの物語、と思われそうだが(ハーレクイン的ストーリーが良いとか悪いとは別として)なかなかどうして、その物語性の深さはさすが、という感じ。

    ほぼ十年前の作品だけれど、不思議と古臭さは感じなかった。
    まあでもビデオテープとか、ブラウン管とかには隔世の感はあるか。

  • 年の差が、、ちょっと私には??

  • 石田さんの本は初めてかも。

    ずっと読書出来なくて我慢出来なくなったときにたまたま家にあった本。
    なんとなく石田さんに対して持ってたイメージと違う作風だし、セリフの言い回しや語尾があまり好きじゃないけど、

    でもねー

    忘れないと思う。

    いつも本は読むこと自体が好きだったり目的だったりするから、読む端から忘れることも多いけど。

    人生考えるなー。

    人に愛されるなんて奇跡的なことおこるんでしょうか。45歳まででも待てるんでしょうか。

    生きがいに出来る仕事か~。

    とか。


    迷うけど☆5!

  • 版画家咲世子と青年映画監督素樹。目立ってきた老いと更年期に悩まされる一方、過ぎ去った輝くような若さに惹かれるように素樹を愛する。始まる前から別れを意識する恋を始める咲世子は強い。今は自分を求めてくれても、いつか離れていくと分かっていたら手に入れることさえ私は躊躇して近づきもしないと思う。石田衣良の女性心理描写の巧みさに引き込まれました。映像化したら誰がいいか考えるのも楽しい作品でした。

  • 恋をした時のわくわくや幸福感を味わえる小説。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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