- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101252247
感想・レビュー・書評
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古本市場の100円コーナーで見かけて、一回河合隼雄さんの本を読んでみたかったから買った。別に心への処方箋を求めていたわけではない。
内容は、エッセイみたいな、人生訓みたいな感じで毎回自由に書いてはった。まあ面白かった。
でも今度は対談とか、なにかテーマにそって話すような内容のものが読みたいかな。 -
煮詰まったとき、ふと寄った本屋にあった。しかも他の本の上に1冊だけぽんと置かれてた。読み始めてすぐ気持ちがすーっと落ち着いた。イライラしたり、何もかも嫌いになったり、どうしようもないとき、まさしく本が”心の処方箋”なんだなぁって思う。いつでも読めるところにおいておきたいな。
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なるほど、なるほどの連続。目からうろことは、本書の内容を指す言葉と思う。自分の、あるいは世間一般の凝り固まったもののの見方・考え方を、一歩離れたところから冷静に分析している。単なる逆説や気休めに留まらず、筆者のカウンセラー経験からくる説得力をもって語りかけている。人間の心理がいかに奥深い世界であるかを、再認識する一書だ。
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学生の頃読んで以来の再読。
優しくて強い。そして沁みる。
「ふたつよいことさてないものよ」 -
20年ほど前の本だが、現代にも通じると感じた。
時代が進んでも、人間の本質は変わらない…ということなのだろう。
どの項目も非常に興味深いものだった。更に項目がそれぞれ4ページほどでまとめられているので読みやすい。
ときおり混ざるユーモアも読みやすさに大きく貢献している。
折に触れて読み返したい1冊。 -
何か、疲れたら癒やされる本。人の心ってそんなに単純じゃないよ、ほんとにそうなの?って思うことが当たり前なんだよって言ってくれてる感じがする。
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思い込みを外す、いっぺん高いところから見る自分を作る、極端にブレるのは良いけど、その後、冷静に中庸に戻ってくる。分からなくても焦らない、そんなものである。自分にもアリアリの話ばかり。「ふたつよいことさてないものよ」。なるほど。
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「処方箋」とあるためどのような心理学の本かと思って読み進めてみたが、筆者はことごとく「答え」を出さない。
誰でも心当たりのある様々な事例に対し、やらないことはよくないが、やりすぎることもよくない、と述べる筆者。ではどうすればいいのか思うが、筆者も「これが難しいところである」などと話を〆る。
心理カウンセラーとして多くの人と接した筆者でも簡単に答えを出すことができない、ということを理解して日々悩みながら生きることが大事なのだろうか。
そう思えるには結構時間が掛かりましたが、そうだよねぇって笑っていられる自分になって、何となく他人様...
そう思えるには結構時間が掛かりましたが、そうだよねぇって笑っていられる自分になって、何となく他人様の考えに先ずはOKしているみたいです。